《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ガラ

眠いのよ

May. 9, 2008
ガラ

2008年5月9日 金曜日

訳あって「オペラ座の怪人」再び。



アンドリュー・ロイド=ウェバー版のミュージカルでは、最も有名なナンバーのひとつでもある、タイトル曲「The Phantom Of The Opera」

上記のリンク先で歌っているのは、舞台版のオリジナルキャスト、クリスティーヌがサラ・ブライトマンでファントムがマイケル・クロフォードである。



最初に聴いたのがこの二人の録音であったので、何も考えずにこのバージョンを紹介したのだけれど、実はこれが一番気に入っている訳ではなかった。



サラ・ブライトマンは良い。

何たってロイド=ウェバーが、(やがて妻となる)愛する彼女の為に書いたミュージカルである。

ロンドンでの大成功の後、ブロードウェイ進出する際、ウェバーがサラ以外で(主役)クリスティーヌ役の起用を絶対に認めなかった事が米国の演劇界の不興を買って、サラはトニー賞にノミネートさえされなかったというエピソードはつとに有名だ。

それ程に愛していたサラではあっても、ロイド=ウェバーはやがて「離婚」という形で失う事になる。

これはもう、ファントムとクリスティーヌの関係と全く同じでではないか。



サラ・ブライトマンは、中年になろうと、丸顔の三白眼のタレ目は相変わらず可愛いけれど子豚ちゃんのように太ってしまおうと、2004年のロイド=ウェバー自身による映画化の際には起用されなかったとしても、「クリスティーヌ」はサラのものであったと言える。

実際、サラ・ブライトマンの歌唱力にケチをつける者はいないだろう。歳をとり、衰えからビブラートを多用するようになっても、表現力に豊かさが増してバランスがとれている。





問題はファントム(を誰が歌っているか)だ。

幾ら大勢の人がマイケル・クロフォードを素晴らしいと讃えても、この甲高い超高音テナーで、ああもリキんで歌われると、それは異様(「怪人」だから異様で良いのだとは思わない)で耳障りに感じて仕方ない。

或いは声が若過ぎて、音楽に於いては圧倒的な才能でクリスティーヌを導いてきたファントムらしくなくて青臭く感じるばかりだ。

テクニックはあるのだろうが、パンパンに張ったゴム毬みたいで余裕が感じられない。



もっと良い組み合わせは無いのか?という訳で、色々なバージョンを聴き比べてみる。

そしたら何と、アントニオ・バンデラスがファントムのパートを歌っている「The Phantom Of The Opera」を発見した。

これが・・・期待していなかったせいもあるのだろうが、物凄くいい。

先ず、声が良い。少し擦れ気味の高音、厚みのある低音。抑え気味の発声には、余裕すら感じる。


そして表情が素晴らしい。顔も皮膚感も綺麗。手足が長くて、後姿のカッコいい事・・・。



アントニオ・バンデラスは映画の中ではたくさん観て来たけれど、オーバーアクションでギラギラしているし、別に素敵とも何とも感じていなかった。

大体、ああいう濃い顔は好まない。若い頃の作品では額が狭くて、顔のバランスも悪かった。



ミュージカル映画【Evita】ではチェ・ゲバラ役を演って、歌える事は知っていたけれど、この時も他の作品と同様、ラテン系の伊達男な感じが鼻に付く。

そこが良いと言う人も多いのだろうが、私はマッチョな感じが好きではないものだから、アントニオ・バンデラスの人気が、イマイチよく解らなかった。

そう、今日までは・・・



このステージのバンデラスは素敵としか言いようが無い。

抑えた動き、ちょっと危ない偏執的な目つき、ストイックな動きにこそ溢れる色気。

肌を露出させたり筋肉を露骨に見せ付けられたりするよりも、首元の詰まったシャツにタキシード姿の方が、ずっとスタイルの良さも感じるし、ずっとセクシーだ。



奥行きのある横顔がまた素敵。口の開け方も美しい。

こんなに綺麗な男だったとは。今まで色んな表情のバンデラスを観てきたけれど、むしろ野暮ったい顔立ちの女たらしにしか見えなかった。

それが、このステージのバンデラスは一転、渋いハンサムでストイックですらある。



あんな顔で見つめられて「Sing to me」などと叫ばれたら、歌なんか歌えない私だってきっとホイホイ歌っちゃうだろう。

こんなファントムだったら、喜んで一生オペラ座の地下で一緒に暮らすよ。



但し、すっかり中年太りしたサラ・ブライトマンが、昔よくテレビで見た「歌のおばさん」みたいで・・・いや、上沼恵美子のようでもあるし、ドラエモンにも似てるかな・・・。

兎に角、バンデラスが切ない表情で「マイ エンジェル」と呼びかけ、凝視め続けて陶然としてしまう対象としては、ちょっと無理があるのだ。

しかしまあ、そこは演技力という事で・・・ファントムになりきっているアントニオ・バンデラスが物凄く素敵だというだけで、この動画はもう私の宝物だな。




これで好きな「アントニオ」が二人になってしまった。

もう一人は誰かって?そりゃ勿論、アントニオ猪木に決まってるじゃん。あ、猫の「アントニオ」も好きだけど・・・。



だけど、やっぱりアントニオ・バンデラス全般が好きなのではないみたいだ。

他の作品を見ても、やっぱり全然トキメカナイ。この演技と歌に限って好きなだけ。だからファンとは言えない。

バンデラスの次回出演作を期待して待つという事もないだろ。

だって、もう歳をとってきているバンデラスには、あのコンサート(ロイド=ウェバーの50歳の誕生日を記念して1998年の4月7日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されたコンサート)の時の色気は感じない。

あの時のバンデラスが37歳・・・大島渚が言っていた「男のセックスアピール36歳迄説」にほぼ適う。最新のバンデラスのどの画像には、あの時ほどのセックスアピールは感じられない。

では若かった頃なら良いかと言えば、先述の通り私にとっては野暮ったくて、素敵と言える存在ではなかった。




ましてや60歳を過ぎてまたしても【ランボー】を演るあのお方の皮膚感を観てしまったら・・・

いや時間の容赦ない残酷さは、何もスタローンやタヌキ化したサラ・ブライトマンを例にとるまでもない、自分の容貌をちょっと見れば充分に解る事なのだが・・・。





それからついでに告白してしまうと、ミュージカルも余り好きじゃないのだ。

【オペラ座の怪人】という作品も好きじゃない。

大人で通人ぶった男がウブな若い女を自分の手で教育して洗練させようというタイプの物語は、どれも好きじゃない。「マイフェアレディ」然り、「プリティウーマン」然り。



偶然あのナンバーの聴き比べをして、気に入った録音があっただけの事なのだが、気に入るととりあえず掘り下げないと気が済まない。

そして飽きるまで聴くのだろう、今回も。








カワムラさんもモアも具合が良くなく、マーゴもアンダもシャインも調子が悪くて気が抜けない。私達もクタクタだ。でも頑張るっきゃない。



連日、病気の子のケアと脱走と保護のご相談多し。流石、トップシーズンだ。

みんな頑張って。私も頑張るよ。

ガラ

ふっにゃ〜

May. 9, 2008
ガラ
ガラ

おやすみなさい

May. 9, 2008
ガラ

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