《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ジャム

アタシは悪くない

Jul. 1, 2008
ジャム

2008年7月1日 火曜日

朝、ベランダの植木に水遣りをしていた時だった。

ジャムとアンダが追いかけっこをしているうちに、どうやら本気モードに入ってしまったらしい。唸り声と共に、ドタバタと物凄い音が聞こえてきて、慌ててベランダから室内に戻る。



ゴマが心配そうに2匹の後を追っているが、アンダを追いかけるジャムを制止出来る程の力は、今のゴマには無い。

アンちゃんもジャムも興奮して尻尾を太くしている。しかし互角という訳には行かない。3倍以上も大きいジャムに、アンダが敵う訳が無い。

追い詰められた場所には、アンちゃんの毛束が落ちていた。毟られたのだろう。毛束と言っても、毛根から毟られた感じではなく、フワフワとした部分だけ。



こうちゃんはトイレだ。こうちゃんの居ない時に限って、ジャムは不安定になる。居ないと言ったって、間もなく戻る場所に居るのに。

とりあえず今回はジャムをケージに入れ、扉をロックする。



「どうしてアンちゃんを苛めるの?!」と、ちょっと強い口調で叱ってしまった。

ジャムはちょっといじけている。だけど頭を撫でるとゴロゴロ言う。ジャムはちゃんと見抜いているのだ、私が本気で怒ってはいない事を。



こうちゃんに報告し、ジャムを開放する。

こうちゃんはジャムを抱いて部屋を出る。階段を下りかけ、「1階の子になるか?」と言っている。ジャムは殺されるような大鳴きをして、こうちゃんの肩にしがみつく。同じ家の中なのに、本気で自分の部屋の外は恐ろしいらしい。

ジャムはうちに来て以来、病院以外は2階の居室しか知らない。野良生活も経験していないので、外に出たいという事もないらしい。本当に箱入り娘で、臆病で繊細。



自分が悪い事をしたという自覚もあるのが、見ていて良く解る。

厄介な性格と言ってしまえばそれまでなのだが、自分は猫じゃないと思っているフシもあり、そんなところもミュウと同じだ。搗き立てのお餅のような柔らかいデブ・・・というところが一番似ているんだけど。



階段を半分くらい下りたところで、「お仕置き」はおしまい。部屋に戻り、暫く抱いていると落ち着いた。

アンちゃんもケロッとしているし、その後はジャムと接近しても平気で居るのだが、何しろアンちゃんときたら始終チョロチョロしているし、動きが突発的で仔猫のようなので、何かのタイミングでジャムにまたスイッチが入らないとも限らない。

それはジャムにとっても「仔猫モード」のスイッチなのは解るのだが、やがてそれだけでない心理的な複雑さが入り混じってくるような気がする。

特にジャムやゴマは人間との接触が濃密なだけに、どんどん精神構造が複雑化しているようだ。



甘やかし過ぎたと言われれば、はい左様でございますとしか言い様が無い。

でも、甘えたい相手をどうして突き放せるだろう。私達にはそれは出来ない。そしてどんどん我が儘に仕立ててしまう。そして自分達の首をどんどん絞めているのだ。





思えばこの数日、ジャムはアンダをずっと見ていた。

この2階の居住空間のジャムやゴマのスイートスポットを次々と奪って「全国制覇」し尽くし、寝る時だって私達に真っ先に甘えて寄り添うアンダを。

ここ数日、暑かったせいもあるのだろうが、ゴマはダイニングの椅子でばかり寝ていたし、ジャムはキッチンの床で寝ていた。

そこも涼しくて悪い場所ではないのだが、そんな日もアンちゃんは私達の身体のどこかにピッタリと「はまって」寝ていた。



そして遂には、ジャムの独占的な「聖域」であったベッドの上のこうちゃんの左の肩口をも制覇してしまったアンダを、ジャムは少し離れた場所から黙ってじーっと見ていたのだ。

ちょっとマズイな・・・とは思っていた。

勿論、ジャムをいつもより時間を掛けて念入りにフォローしていたのだが、やっぱりそんな事では誤魔化されなかった。直接問題解決をしなければ、ジャムの記憶から不愉快な事は消えっこないのだ。





今朝の出来事は、いつも平和な我が家の猫社会の「異常事態」であり、ヘタレ飼い主としては些かショックが大きかった。

当分、私達の二人ともが居ない時は、どちらかをケージに入れておくしかないよと、こうちゃんは言う。今回だって怪我をした訳ではないし、ちょっと過激に遊んだ結果でしかないのかも知れない。

でも、アンダに心筋症の発作でも起きたら・・・そう思うと、ただでさえ過保護な私達は、ますます過保護にならざるを得ない。



他所の多頭飼いのお宅で、多少のバトルがあっても、飼い主はドーンと構えていた方が良い、そして必要に応じて「軍事介入」してやれば良い・・・とアドバイスしているくせに、いざ我が家でバトルになるとこんなに心を痛めるなんて、人には笑われるだろうね。



毛が毟られる位は、ハゲでも出来ない限りは構わないと思う。でも、アンダの発作だけが怖い。それだけは防いでやれるものなら防ぎたい。

いざ心筋症の発作となれば、それは防ぎきれるものでない事も、アインのケースで解ってはいるつもりだけれど・・・

室温や湿度の管理、埃やカビの胞子、ダニの死骸(勿論生きたダニも)を減らす、ストレスを増やさないよう努めてやる等の努力は続けたいし、うまく3匹が折り合って来ただけに、束の間でも余計なトラブルに発展させたくないのだ。



やっと3匹が丁度良い距離で、まるで長年一緒に暮らして来たかのような光景を見せてくれていた矢先だっただけに、今朝の出来事には改めて「油断大敵」と思い知らされた。



アンちゃん、どうか少し落ち着いた大人の猫になってね。もう6歳なんだし。

預かり先では「おとなしくてとても良い子です」と言われていたんだけどなあ・・・どうしてこんな暴れん坊になっちゃったんだろう。

やっぱり育て方が悪いのかなあ・・・でもアンダはのびのび楽しそうにしているし、これで良しとしたい。

ジャム

怒ってない?

Jul. 1, 2008
ジャム
ジャム

ゴメンなさい

Jul. 1, 2008
ジャム

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