イモニィ旅立ち
Jul. 29, 2008
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2008年7月29日 火曜日
サナギになって随分と日にちが経っていた「イモニィ」ちゃんだったが、昨夜から突然サナギの色が濃くなって、羽化が近いと思われた。
目が離せないね、今夜は寝ずの番かな?と言いながらも二人とも眠くて仕方なく、きっと暗いうちには羽化はしないよね・・・と言いながら寝てしまった。
昨夜は泣いたので、余計に眠かった。泣くと疲れるし、きっと気が緩んだのね。
昨日のうちに里子データに追加報告(>>こちらご参照下さい)したので重複してしまうけれど、「片目のジャック」の事だ。
ハンディを抱えたジャックが、無責任な里親一族のせいで1ヶ月以上も野良として彷徨っていたなんて・・・竹内さんの心痛はどれ程だっただろう。
私には心配を掛けまいとして、保護出来るまで知らせなかったのだ。連日、急を要する別件で話をしていたというのに・・・
でも竹内さんはジャックを探し当てて保護した。
詳しい住所も教えて貰えなかったというのに、**町5丁目というだけを頼りに、ポスティングもし、タウン誌にも載せ、ポスターも貼って貰い、そして何より自分の足で連日連夜虱潰しに探して・・・。
当日の午後、関西では豪雨があり、神戸では川遊びをしていた子供たちが鉄砲水に流されて亡くなるような悲惨な事故もあった。
「そっちは雨が酷いんでしょ?」と聞くと、「ジャックを抱いて車に入れた瞬間、物凄い雷が鳴って・・・ギリギリセーフで保護出来ました」と竹内さん。
電話口で二人で泣いた。良かったね、竹内さん。良かったね、ジャック。
里親さんには脱走防止をきちんとして戴いていても、その里親さんの親が勝手に猫を連れ出してしまうなんて事があろうとは、予想も出来なかったはずだ。
親だって、高齢で妊娠した娘と生まれてくる孫の為に良かれと思ってした事だろうとは思う。妊娠した里親さんだって、ジャックやスフィちゃん・クレちゃんを大事に思ってくれていた事も解る。
だけど、ジャックを逃がしてしまった事を直ぐに知らせてくれなかった事は、不誠実としか言えない。
ジャックは自ら脱走するような猫ではない。
猫も人間も好きで、呼べば駆け寄って来るような子だ。里子に行った日のレポートの写真を見ればそれは良く解る。初対面の里親さんに走り寄って甘えるジャックのいじらしさに、その時も私は泣けた。
そんな猫が脱走したとしたら、余程居心地が悪かったか、怖い思いをさせられたか、或いはわざと外に出したか・・・そうとしか考えられない。
ジャックはうちのチャイと似ている。
今日の様子を聞いたら、サビ猫のアンティちゃん(キャリーに入れて置き猫された猫で、これから里親募集をする予定だ)に言い寄っては「シャー」とされて、それでもめげないらしい。本当にチャイだ。
チャイが間違って外に出てしまったとしても、私の姿さえ見せれば呼ばなくても擦り寄って来るだろう。そもそも保護に至った経緯だって、私が玄関の外に出る度に駆け寄って来た新顔の猫だった。
今も毎日、「邪魔しないで」と叱られながら、掃除する私の目の前でおなかを見せてゴロゴログネクグネして付きまとうのだ。
無理矢理締め出して、「入れて〜」と鳴いても無視し続け、一切水もエサも与えないようにする以外、チャイやジャックみたいな猫を家から追い払う術は無いはずなのだ。
人間の赤ちゃんと猫を当たり前に同居させて、何事も問題なく暮らしているお宅はたくさんある。でも私が関わっただけでも、妊娠したから・・・という理由で飼育放棄したケースもたくさんあった。
幾ら説明しても説得しても、そういう妊婦の気持ちは変わらなかった。
それはもう口ではどう言おうとも、猫への愛情が無いと判断されて仕方ない事だ。
引越しも結婚も猫を飼うずっと前から予定されていた事であり、妊娠だって、ケダモノじゃない限り計画性がある事ではないのだろうか。それともその点に於いてはケダモノになっちゃうのだろうか。
私にはそういう人の精神状態や心の動きをあれこれイメージする事は出来ても、その心理を理解し肯定する事は出来ない。
アトピーの子供がいるからと手放す親もたくさんいるけれど、猫を捨てたところで子供のアトピーなんか治らないだろう。
猫のように除去し易いアレルゲンてではなく、どんなに努力しても除去し尽くせないアレルゲンが、家の中には天文学的な数値で存在し、努力しなければ一定水準すらキープ出来ず、どんどん増えるばかりなのだ。
そして体質的に考えれば、もっと根本的な問題があるのだから。
私だって喘息と猫アレルギーがあるし、こうちゃんにだってアトピーと猫アレルギーがある。新しい猫が増える度に二人とも強いアレルギー症状が出るけれど、1ヶ月もすると治まってくる。
寝不足で疲れていればアレルギーも強く出るし、不摂生が続くと、いつもだと反応しない海老や鯖でも蕁麻疹が出る。
私はタバコも吸うし、積極的に汗をかかない生活を続けている。化学物質過敏症だと言っても、それでは自業自得だと言わざるを得ない。
罪の無い子供に強いアトピー症状が出たとしても、原因が特定出来ないからこそ「アトピー」と呼ぶのであって、とりあえず排除し易い猫から手放させようとする医者もいい加減なものだと呆れる。
何故子供がアトピーになり易いのか、母親たちはもっと考えてみては如何だろう。母親はこれまでの人生に於いて、ジャンクフードやスナック菓子なんか平気で食べて来ていないのだろうか。
若いうちからダイエットしたり、食べ物の好き嫌いをしたりしていなかったか。
勿論、大気汚染や食べ物に含まれる残留農薬、添加物など自分では排除し難い環境的な原因だってあるだろうけれど。
猫だけ排除して全てオーライ・・・という事例があるなら、是非知りたい。あるとしたら、きっとかなり精神的に偏った、危険な心の持ち主ではないかと思う。
私はね・・・掃除を徹底し、掃除の仕方を変えるようにしてから、随分とアレルギーが増しになりましたよ。
忙しくなって、頭数も多くなって、そして掃除をサボっていると、途端に喘息が酷くて辛い思いをしていますけどね・・・
もう言い尽くしたと思っていたけれど、そんな事はあり得ないのだ。言い続けるしかないのだと改めて思う。
私はジャックが不憫で堪らず、電話で事の顛末を聞きながら、ジャックはうちに貰おうと決意した。でも竹内さんは「いいえ、ダメです、ジャックはうちの子です」と言う。
明日も言ってみようかと思う。ジャックを下さいと。しつこいかな・・・
泣いた理由が長くなってしまった。
兎に角、今朝の4時からずっとイモニィを見ていた。そして6時半頃、サナギの頭の部分が割れて、そこから蝶の姿に変身して這い出して来た。
クシャクシャ、ヨレヨレの羽で・・・。 |
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よっこらしょ
Jul. 29, 2008
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まだフニャフニャ
Jul. 29, 2008 |
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大分乾いた
Jul. 29, 2008 |
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飼育ケージの中で羽ばたいて羽を傷つけさせてしまってはいけない。前回は気づいたら既に羽ばたいていて大慌てでリリースしたので、今回は余裕をもって観察しようと思う。
サナギはケージの蓋に取り付いていたものだから、蓋を外してそっとベランダに移した。
外に出ると、早朝から既にかなり蒸し暑い。
ベランダで二人しゃがんでカメラを構えていると、緊張も手伝っての事かホットフラッシュも起き、物凄く暑いし熱い。
飛び立ち易い場所に移そうとしたら、鉢植えのところでハラリと落ちてしまった。
「何やってんのよ!」夫婦喧嘩になりそうな危険な空気。
でも、イモニィちゃんは自力で枝をよじ登り、事なきを得た。 |
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Jul. 29, 2008 |
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羽ばたきの練習
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美しい羽
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そこで羽をゆっくりと開いては閉じ、口吻(花の蜜を吸う為の長い管)をクルクルッと巻き上げたり伸ばしたり・・・
イモニィちゃん 羽化 Jul. 29, 2008
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どれくらいそんな事を繰り返していただろう。
羽化から30〜40分もした頃、いきなり飛び立った。
一旦は吊り篭に止まったものの、そこからまた羽ばたいてベランダの屋根近くの隙間から空に向かって(見上げている私達にはそう思えたのだ)飛んで行ってしまった。
午前8時・・・外はすっかり暑くなっていた。 |
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よ〜し!
Jul. 29, 2008 |
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いざ、テイクオフ!
Jul. 29, 2008 |
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お別れはいつもあっけない。さよなら、イモニィちゃん。
その後は二人で何度も「無事に羽化出来てよかったね」とか「行っちゃったねえ・・・」とか、「大したもんだな」とか、いつまでも感慨に耽った。
もう部屋の隅に、イモニィちゃんは居ない。今日の明け方までは居たのに。
一杯食べてウンコして、どんどん大きくなっていった可愛い緑のイモムシ時代が懐かしい。動かないサナギはつまらないけれど、その時代こそが蝶になる大事な変身期間なんだろうな。
そして昼過ぎ、郵便局に出掛ける用事があり車を出した時、とても不思議な事があったのだが、いい加減長くなり過ぎるので、この続きはまた明日・・・。 |
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