ルス
優しそうな顔
Aug. 24, 2008
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2008年8月24日 日曜日
小糠雨の一日。
相変わらず肌寒く、それでいて湿度が高い。
本当に秋になってしまったかに思えるが、数日後には残暑が戻るらしい。それまではこんな梅雨のような日々が続くのだろうか。
8月になると広島・長崎の原爆記念日や終戦記念日が立て続けにあるので、毎年この時期には原爆や戦争絡みのテレビ番組が多くなる。
放送されるのは深夜の事が多く、当然重たい内容ばかりなのだけれど、戦争を知らない世代としては、繰り返してはいけない歴史をしっかりと知り、そこから得た教訓を心に刻み付けておかなければいけないという思いもあって、可能な限り毎年同様の番組を観ている。
50代ともなれば、経験してもいない戦争ではあるものの、知識としてはかなり知ったつもりでいた。本当の悲惨さなんか解りっこないのだが、何が起きていたのかを知っているつもりでいたのだ。愚かにも。
今年はテレビ番組で語られる内容が、いつもと少し違っていた。今まで知らなかった事実が幾つもあった。
ひとつ目は、日本も原子爆弾の製造をしていたという事実。
この事は、8月の頭に「テレビ朝日」の特別番組で【原爆 63年目の真実】というのを偶然見て知った。
それは「理化学研究所 仁科研究室」に帝国陸軍が依頼したもので、そこには後にノーベル物理学賞を受賞するような優秀な科学者が集められ、研究開発されていたという事だ。
2つ目は、関東軍が中国で阿片を密造し、中国人に販売していたという事実。
その目的は、当然戦争や満州国のような傀儡政権の為の資金を獲得する事、そして阿片中毒によって中国の抗戦力を麻痺させる事だったという。
関東軍は忌まわしい毒ガスや細菌兵器も開発していた訳だが、この阿片政策は軍資金を得る目的でもあり、二重に罪深い。
3つ目は、旧日本軍が中国で大量に中国銀行券の偽造をし、それで中国国内で物資を購入していたという事。
軍部からの偽札作りの要請を、造幣局(印刷局かな?)は「国の機関がそのような犯罪に手を貸せない」と断ったと言う。
それで軍が独自に偽造着手し、精巧な紙幣を作り上げるに至る経緯が、当時の関係者の証言で明かされていた。
いずれも今年になってから知り、ショックだった。
資源を持たない日本が戦争を起こすに至る経緯として、次第に追い詰められて行った事も解る。
そして殆どのアメリカ人が言うところの、広島・長崎に原子爆弾を落とした事によって終戦が早まり、より多くの命が失われるのを防いだと言う論理も、ひとつの真実の側面を持つのだろうと思う。
だけど罪の無い非戦闘員を一瞬にして大量に焼き尽くし、いまも尚、原爆の後遺症に苦しむ人たちの事を思ったとき、そのような大義名分だけで「正しかった」と言ってしまうのは間違いだ。
日本は世界で唯一原爆を落とされた被害者という事実はあっても、事と次第によっては加害者になっていた可能性だってあったのだ。
たくさんの中国人を阿片中毒にした政策や戦術にしても、偽札を作って中国経済に打撃を与えた事も、日本の恥ずべき歴史として、私達戦争を知らない世代もちゃんと知っておくべきではないだろうか。
戦後63年が経過して、当時の生き証人がどんどんいなくなっている今だからこそ、やっと出て来た事実もあるだろうし、重い口を開いた人たちもいるのだろう。
沖縄や樺太での集団自決の事、日本各地での悲惨な空襲の事、南方の戦地で想像を絶する行軍と飢餓と闘いの末に玉砕した兵隊さんたちの事・・・
そして過去の事だけじゃない、今も世界のどこかで何の罪も無い子供たちが戦争で死んでいる事を、もっと知らなければいけない。
私が今、ビックリされる程たくさんの猫たちと楽しく暮らし、猫たちに高いフードを食べさせ、猫の安全の為と言ってお金を掛けて脱走防止を施し、医療費もサプリメント代も人間以上に遣い、ぬくぬくと、或いは蒸し暑い夏もクーラーの効いた部屋で涼しく過ごせる事は、少しも当たり前じゃない。
それは平和な世の中があってこそ叶う、贅沢な業なのだと心得なければ。
そしてそれを有り難いと思えばこそ、弱いものに対する何かをしたいと思う。満たされない想いへのすり替えではなしに、幸せだからこそ出来る何かを。
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