《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ガラ

うん?

Sep. 10, 2008
ガラ

2008年9月10日 水曜日

昼間は暑いけれど、やっぱり朝晩は秋を感じさせる位に涼しい。

早朝や深夜は、窓を全開にしていると肌寒い。

夏中稼動していたエアコンを、たとえ半日でも停める瞬間は嬉しい。

こんな日がお彼岸前に来るなんて・・・。









余りにも涼しいので、つい今夜も天麩羅を揚げてしまった。

何と、この1週間で3度目の天麩羅だ。自分でもビックリしてしまう。





先日電話で話していて、母が父の為に実にマメに料理をし、昼にうどんを茹でる時には必ず天麩羅も揚げていると聞いて、ちょっと反省した。

70代の母が頑張っているのに50代の私がヘコタレていて良いものか・・・という事もあるのだけれど、年齢だけの問題ではない。





母は私などよりもずっと能力や才能のある女性だった。

元々がパワフルで前向き、そして何事にも意欲的な人なのだが、先般100歳で亡くなった祖母が、かつて私が広報や広告の仕事に就いたと知った時、こう言った。

「マサコ(母の名)はね、新聞記者にしたかったんだよ」と。



その時は、お祖母ちゃんたら随分と突飛な事を言うものだと思った。

だけどお祖母ちゃんは何につけ発想がハイカラな人だったし、5人姉妹の真ん中でひときわ異彩を放っていた娘(母の事である)をどう見ていたのかが良く解るエピソードだった。



母自身が新聞記者になりたかったのかどうかは確かめた事も無いが、母は子供時代から行動力も正義感も人一倍あっただろうし、さぞかし弁も筆も立ったのだろうと、私の母となってからの母しか見ていなくても充分にそれが感じられた。



でも母は新聞記者にはならず、父の嫁になり私達の母になって、舅・姑の介護をやり遂げ子供を育て上げた。今では父の介護をしている。

20年余り前、父が自宅に道場を建ててからは、母も父について黒帯を取るまでに稽古し、社交的でない父に代わってお弟子さんたちの面倒を見ていた。





母は明るくて綺麗で親切(お節介?)だから、多くの人達に慕われていた。

出入りの職人さん達にも、郵便局や銀行の外交の人たちにも、ガールスカウトの団員長だった頃はスカウト達に、料理や華道を教えていた時はお弟子さんたちにも好かれていた。

何をするにも全力で明るい。そして挫折という事を知らない。途中で仮に色々な軋轢や中傷があったとしても、そういう事にヘコタレないで継続して行くだけの強さがある。





そういう母が、男勝りな仕事に就いてなまじキャリアが出来てしまっては、ますます手に負えない女になっていただろうが、主婦になっても母には才気煥発さと努力出来るエネルギーがあった。

娘の私にも、何でもチャレンジさせてくれた。

どこに芽が出るか解らないから、たくさんの機会を与えてくれていたのだろう。でも私は残念ながらどこにも芽が出ず、その代わり、色々経験させて貰った事はどこに行ってもそこそこ役立った。

母は失望したかな、私には。





ふと思う。

父と一緒になっていなかったら、母はどんな人生を送っていたのだろう?






父は封建的で、古い日本の男だ。

私に対しても「女(私の事だ)がこれ以上生意気になる事」の心配をし、大学進学をさせたがらなかった。

曰く、お前は高校時代の過ごし方を見ていた限りでは勉強が好きとは到底思えない、和裁でも身に着け、夫に先立たれても自立して生きて行けるようにせよ・・・という事であった。



私は当然反発し結果的には進学し家を離れて東京に出たのだが、父親がそう言った時、母は私に強い口調で言った。

「お前ね、勘当されても家を出て行きな。仕送りはママが何としてでもしてやるから」と言っていた。



きっと母は、親に背いてでも受けられる教育は受けておく事、最低限度のキャリアを身につける事、そして自立して自由に生きられる事を娘に望み、応援してくれていたのだと思う。



ま、結局は私と母の共同戦線で父を説き伏せたと言うか、言う事を聞かなかった。

事が決まってしまいさえすれば、父は入学から卒業までの間に必要な全ての費用と生活費を過不足無く出してくれたのだが、もしあの時に母が私の味方になってくれていなかったら、私は今ここに居なかったかも知れない。








才能にも美貌にも恵まれた母が家族の為に人生の大半を犠牲にし、老いても尚、家事なんか何も出来ない昔の男(しかも今では病気だ)の父の為に毎日長時間台所に立つと聞いては、こうちゃんという伴侶に恵まれ、感謝していると言いながら「暑くて素麺すら茹でたくない!」と言って憚らない私は恥ずかしい。

何をやっても母には敵わないと思うが、「やる気」だけはもう少し真似ようと思った。



そういう訳で、今夜はタマネギとトウモロコシとサクラエビのかき揚げ。

頑張ってかなりたくさん揚げたけれど、二人でペロリと平らげてしまった。



ところで、さっき気づいたのだが、天麩羅って、安上がりで満足度が高い食べ物だ。勿論、高い材料を使えば別だが、野菜を刻んで揚げる程度だったら本当に安くて済む。

今日だってタマネギ1個、トウモロコシ1本、サクラエビ少々・・・それだけ。肉も魚も無いけれど、油で揚げているだけで結構なボリューム感をもたらしてくれる。



よし、この調子でサツマイモやカボチャ、インゲンやニンジンなんかも揚げよう。

明日も天麩羅か?

天麩羅鍋、片付けないでおこうかな?

ガラ

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