アンダ
えへへ
Sep. 13, 2008
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2008年9月13日 土曜日
蒸し蒸し・・・何度か外の風を入れて過ごそうと試みたものの、どうしても部屋がジメッと感じてしまう。今日も終ぞエアコンが切れなかった。
昨夜、大阪から残念なお知らせが入った。
もも・クリさんがサポートして下さっていたあるエサやりさんの保護猫が、たった1週間でリリースされてしまった。私も一昨日、電話でお話して励ましたばかりだった。
人馴れもしていて抱っこも出来るような女の子だった。
ところが血液検査をしたら、エイズ・白血病は陰性だったものの、コロナ・ウィルスの抗体価が検出されたようなのだ。それでかなり混乱しているという事で、お話をさせて戴いた。
病院の女の子から電話で知らされたそうなのだが、その言い方が「FIPが陽性でした」というものだったらしいのだ。そして感染の危険や消毒の話をされたらしい。
保護主さんは60代の猫飼いとしては初心者の方らしいので、それはとても怖い事だと理解してしまったようだ。
もも・クリさんの話も聞こうとしないらしい。
それで僭越ながら、私からも励ましの意味も込めて説明をさせて戴いた。
つまり、現在のFIP抗体価検査と呼ばれるものでは、ネコ腸コロナウイルスの価か、FIPウイルスの価かの識別は出来ない、抗体価検査を受けて陽性であると診断されても、それはFIPの発病ではないという事。
保護した野良猫を検査した場合には、殆どのケースでこの抗体価は検出されるし、たとえブリーダーから買った血統書つきの純血種でも、8割がた抗体価はあるのだと言われている事。
実際、我が家の純血種でも、その抗体価は持っていたという事。
更には、たとえ保護直後に抗体価が高かったとしても、1ヶ月後の再検査で抗体価が下がれば過去にネコ腸コロナウイルスに感染して抗体が出来たのだと考えられるという事。
結論としては、コロナウイルス抗体価のプラスというだけでFIPであるとの確定診断をする事は出来ないのだという事などを、丁寧に説明させて戴いたつもりだった。
以上ゆっくりとお話して、今の段階でそんなに心配する必要はありませんよ・・・と申し上げると、保護主さんは「ああ、安心しました」と言っていたのだが、それは口先だけだったらしい。
獣医師でもない私の言う事は、信ずるには値しないと判断したらしい。
そりゃあ、私は獣医師でも科学者でもない。
でも、症例はたくさん見て聞いて調べて先生にも聞いている。調べれば、抗体価が出ない子を見つける方が難しい位なのだという事も知っている。
電話の後、改めてその病院に説明を求めたところ、抗体価がプラスでああれば必ず発症するという事を言われ、かなり脅されたそうだ。
もしそれが本当だとしたら、随分といい加減な事を言う獣医師だし、大変罪深い事をしてくれたじゃないの。
それで保護主さんは、このまま発症して自分の家で死なせる事も怖いし、家に入れておくのはストレスで可哀想だし、先住猫にうつってしまう事も恐ろしいからリリースしたと言うのだ。
言葉が無かった。
1匹だか2匹だか居る先住猫さんも、調べさえすれば抗体価は出ますよ、きっと。そしたらどうするんですか?
敢えてこの事を書いておこうと思ったのには訳がある。
事情があって、保護したくても避妊だけでリリースしなければならないケースもあるだろう。
その事を責めるつもりなんか無い。そうではなくて、無知な為に必要以上に病気を恐れて欲しくないと思うから、書き残しておきたかった。
FIPはまだ解明され尽くしていない病気だ。
コロナウィルスが猫の腸内で突然変異を起こしてFIPを発症する。その変異を起こさせる要因はストレスではないかと言われているけれど、それだって確かなところは解らない。
抗体価が高いからと言って発症するとは限らないし、低いから発症しないとも限らない。しかし実際にどこの猫であれ、調べればかなり高い確率で抗体価を持っている事も事実だ。
もも・クリさんは、その子を保護した当日から心を砕いてサポートして差し上げていた。でも、自分に都合の良い事しか聞こうとしない相手には、所詮心は通じなかったのだ。
横浜のような遠いところまで電話したらお金も掛かるからと渋っていたのを、もも・クリさんがご自分の携帯電話を渡して電話させたという事も後で解った。
ああ、そういう感覚ですか。
うちの電話代なんか、他人の相談事の返事の為に、どれだけ掛かっていると思いますか?私だって、知らない人と電話する事なんか嫌なんだぞ。
少し頭を冷やしてから帰ります・・・と、もも・クリさんはスーパーのベンチから電話を下さって、そう言っていた。帰宅してからは、オスの野良猫の去勢の為の捕獲だったそうだ。
野良猫と関わると、辛い事が多い。全ての野良猫を家猫にしてやる事は出来ない。色んなジレンマに苛まれる。でも何もしないでいるより、出来る事だけでもした方がマシ。
それでもしばしば迷いは頭をもたげ、この子だけでも何とか入れてやれるのではないかと思い、時に実行に移し、或いは想いが遂げられない事も多い。
想いはいつも堂々巡りだ。エサやりや避妊をしている人たちは、きっと同じ気持ちだろう。
それにしても、乱暴な獣医師だと思う。
素人・・・しかもあまり話を聞こうとしないそそっかしいオバチャン相手に、とてもじゃないけど詳しい説明なんかしていられないし、しても無駄・・・と経験的に知っているのかも知れない。
それでも獣医師の言う事には、どれだけの影響があるのかをもっと自覚して欲しい。
保護された野良猫も診てくれる以上は、猫の身になって保護主を指導して欲しい。無駄だと思っても、誤解させたり必要以上に不安にさせるような事を簡単に言わないで戴きたい。
自分に都合よく誤解した人は、今度はデマを流布する事になりかねない。そうしていい加減なアングラ情報が伝わる。困った事に、ネガティブな情報ほど良く伝わるのだ。
別のケースではあるが、エサやりしなくても野良猫は生きて行けるという事まで言う獣医師がいるらしく、それを聞いて驚いた。何を根拠に、そんな事が言えるのだろう。
またある猫専門の獣医などは、保護したばかりの猫にコロナウィルスの抗体価があるだけで必ず「FIPを発症している」と保護主を脅かす。そして必ずステロイドを与える。
しかし1ヵ月後に再検査して抗体価が下がっている事が多いものだから、「先生に治して貰った、先生は奇跡を起こす名医だ」ともてはやされているケースも知っている。
発症もしていないのに、いきなりステロイド漬けにする獣医師なのだから怖い。
見た事も無い、リリースされたその甘えん坊の女の子の事が、なかなか頭から離れない。
でも私は、自分の足元の野良猫への責任を果たして行くしかないのだ。
私が面倒見ている野良猫は飢えさせないし、避妊はきっちりやるし、家に入れられる余地さえあれば保護してうちの猫にする。
それでも思う事は決してやり遂げられないで、私も遠からず死んでいくのだ。
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