《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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トム

渋いぞ、俺

Jan. 21, 2009
トム
2009年1月21日 水曜日

トムは野良時代、藪の多い場所で暮らしていた。

黒猫や黒白猫は他の明るい毛色の猫と比べると、圧倒的に蚊に狙われる。

そうして長年野良を続けていると(野良を続けたくて続けている訳じゃないのだろうが)、黒い毛の部分は繰り返し蚊に刺されて、それが痒いのだろう、掻き毟って血だらけになり、すっかりハゲて悲惨な状態になるのだ。



トムも例外ではなかった。

しかも毛根まで傷めてしまったらしく、家猫になって2年以上経過するのに、トムの耳にはもう毛が生えて来ない。背中にもあちこちハゲがある。

厳しい野良生活を何年も送ったトムの勲章だ。





トムは私の提出し忘れた宿題でもあった。

私がエサやりしていた職場を去る時には、姿を見せなくなってしまったトムだけは保護出来なかった。



その後も姿を消していた時期が長く、エサやりさんも滅多にトムは見なかったと言う。

数年後、死に掛けているところをようやく保護出来て、マツモト先生のお陰で命が助かったものの、トムにも私は大きな借りがあると思っている。

保護が遅れた為に、トムには大変な苦労をさせてしまった。





トムはまた、野良時代のみーちゃんが唯一近づく事を許していたオスでもあった。

当時のトムはまだ7〜8ヶ月くらいの幼い猫で、現在の1/3程度の大きさだっただろうか。

みーちゃんがトムと並んでご飯を食べていた姿を思い出す。





トムはみーちゃんを慕っていた。

当時はもう退職を視野に入れ、ほぼ保護をし尽くしていたものだから、みーちゃんとトムくらいしか餌場に定期的に来る野良猫はいなかった。

トムはみーちゃんをお母さんのように思っていたのかも知れない。





そのみーちゃんも私に連れ去られ、餌場は残して貰ったものの、トムはみーちゃんも私もいない場所からは去ってしまった。

甘えん坊で赤ちゃん気質のトム・・・さぞかし心細かっただろう。




今、トムは9キロもある。

全身が固太りして、手なんかクリームパンのように大きい。

そんな図体でペロと向かい合って仔猫のように横っ飛びをし合って遊び、私の足に絡み付いて甘える。





今日は爪切りも試みたが、2本切ったところで噛み付かれ引っ掛かれてお終い。

何しろ物凄く力が強いから、一旦興奮し始めると、二人掛かりで押さえていても手に負えない。



隙を見ては背中だけでもブラッシングしてやるのだが、それも4本の足でパンチとキックをして暴れ、それ以上はやらせない。

きっとそれもトムの甘え方、遊び方なのだろうと思う。攻撃ではないのだ。






トムには野良猫の風格がしっかり残っている。

みーちゃんがそうであったように。



トムは、みーちゃんの忘れ形見でもあると思っている。

勿論、不妊手術済みだったみーちゃんが産んだ子ではないにしても、私にとってはみーちゃんとトムは、切っても切れない関係にある。



但し、保護した時期が違い、諸事情でトムはみーちゃん部屋には入れられなかったから、みーちゃんが死ぬまでにトムとは再会させられなかった。

きっと大きくなってからの無頼漢のトムでは、みーちゃんはもう受け入れられなかっただろうが。





お別れの日、トムにみーちゃんの亡き骸を見せた。

トムは不思議そうに覗き込んでいたけれど、直ぐにペロの遊びに誘われてしまった。






トムの身体は既にボロボロなのだけれど、元気でいて欲しい。

カワムラさんのように。



そう言えば、カワムラさんに洗礼を受けてから、トムは少し聞き分けが良くなったね。





カワムラさんの面影を、トムの中に見出す事が多い。

カワムラさん部屋の次期ボスはリマだと思っていたけれど、トムの心の成長次第では、トムが適任なのかも知れないとも思う。

少なくとも、他のオス・・・ペリーやテトではない。あの子たちは完全に子供だから。



長生きしてね、トム。

そして楽しく暮らそう。
トム

ニヒルな俺

Jan. 21, 2009
トム
トム

変な顔の俺

Jan. 21, 2009
トム

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