《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ビル

僕、猫に
見えない?

Mar. 27, 2009
ビル
2009年3月27日 金曜日

寒い。早朝に外に出るには、まだダウンジャケットを着込まなければならない。

ダウンジャケットもウインドブレーカーも持たない野良猫は、こんな連日の寒さに戸惑っているだろう。





明日はゴミ回収の日なので、念願の靴を捨てる事にした。

思い立ったら直ぐにやらないと、またあっと言う間に何ヶ月も過ぎてしまう。



20年も靴を捨てずにいると、こんな私ですら「イメルダ」になるのだと知った。一体何十足の靴を持っていたのだ、私は。



そもそも、若い頃から靴が好きだった。

必要に迫られてから求めると、必ずしも足に合った気に入った靴が手に入るとは限らないので、これぞと思うと躊躇なく買っていた時期があった。もう20年も昔の事。

だから色んな靴を結構たくさん持っていた。



しかしこの家に同居してからは、下駄箱に靴を収納させて貰えなかったのだ。

下駄箱は舅と姑の靴で満杯。日頃履く1足だけを辛うじて玄関に置かせて貰い、他の靴は寝室のクローゼットに箱に入れて収納するしかなかった。

そうこうするうちに猫は増え、仕事もラフな格好で済むようになり、どんどんお洒落をしなくなり、やがては靴の存在を忘れてしまった。

いや、存在している事は覚えていたのだが、まさかこんなにも大量に仕舞い込んでいたとは・・・。



箪笥も棚も何でも入れて隠してしまえ・・・という事で造ったウォークイン・クローゼットが幅2間もあるのを良い事に、よくぞ詰め込んだり。

発掘し始めたら、15年の歴史が出て来る出て来る。捨てるのは惜しいようなブーツや、今では到底履けないヒールのある靴の数々。

新品同様のものもたくさんあったけれど、もう履かない。靴にお洒落する人生はもう終わったのだ。

それにリウマチあり、神経痛あり、浮腫あり・・・かつての自分の靴がシンデレラのガラスの靴のように小さく見える。物理的にも履けっこない。



45リットルのゴミ袋が、靴だけで一体幾つ出来ただろう。





実はこうちゃんも靴道楽だった事が判明した。いや、これも忘れていただけか。

「こんな良い靴もあるよ〜!」と私がクローゼットから発掘する。何だってぇ?Diorだぁ?今の私には、ふざけんなコノヤローのレベルだ。

こうちゃんは、これは問屋で買ったから6掛けだったんだよ・・・とのたまう。

ま、別に幾らでもいいさ。昔の私だったら靴にお金を掛ける事には反対しなかっただろうし、そもそも私と出会う前に買った靴だ。



出遭った頃、確かにこうちゃんはお洒落だった。

その年代の日本人には珍しい手足の長い細身の体型に合わせて誂えたスーツは確かに高級そうだったし、見た目に品格があって着こなしがサマになっていた。

失業したら銀座「英國屋」あたりで働けば良いのに・・・と思った位だ。

だから靴も、きっと良いものを買っていたんだろう。



改めて観察すると、どの靴も薄くて柔らかい革で、人が履いた後のくたびれた感じや型崩れも履き古した汚らしい印象も無い。

いずれも清潔でピカピカしていた。靴底も綺麗。いかにも高級そうだ。



でも「もう履く事は無い」と言う。そもそも、もうスーツを着ないのだから。

しかもこうちゃんの場合、左足の甲に出来たガングリオンが邪魔をして、昔のお洒落な細身の靴は入らないのだ。

ケケケ・・・だからガングリオンの手術をすれば良いのに・・・・と他人事だとそう思う。



しかし感心した事に、15年も履かず手入れもしなかった靴なのに、カビも生えていない。

このクローゼットには、ほぼ一年中小型の除湿機が稼動させていたせいだろう。





今日は靴の発掘作業と捨てる準備で息も絶え絶えだけど、次は二人のスーツ、その次は下着や靴下、シャツやブラウスも捨てよう。

ネクタイやポケットチーフだって一体どれだけあるのさ。



あの頃は、今の価値観や目的が無かった。

今にしてみると、あの頃の出費は無駄に思えるけれど、そういう時代を経て今があるのだから仕方ないよな。



でも捨てるのは本当に勿体無い。

リサイクルショップに売れば良いという意見もあるだろうし、私達だって誰かに使って貰えれば・・・と思った事もあるのだけれど、貰う側の心理も複雑だろうと思う。

特に靴なんか、お古を貰って気持ち良いものではない。

以前、ホームレスを支援している団体にスーツやセーターなどを貰って戴いた事もあったけれど、今は届けに行く時間が無い。



まだ使えるものを捨てるなんて、エコロジー精神に反する真似でゴメンナサイ。

でも徐々に身軽になって行かないと、私達が死んだ後、片付ける誰かが嫌な思いをするのも確かだ。

神経痛の具合が良い時を見計らって、これからも捨てられそうな物はどんどん捨てよう。



そうさ、まだ姑のゴミも納戸の押入れにはたっぷりごっそり仕舞い込まれてあるのだから。

ひとつひとつが粗大ゴミの申し込みをしなければならず、簡単に捨てられないものばっかりだし。ひ〜!
ビル

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ビル
ビル

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ビル

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