《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ルス

アタシに相応しい

Jun. 12, 2009
ルス
2009年6月12日 金曜日

晴れて乾燥した空気が大陸からやって来た。

朝からいそいそと大歓迎。このところずっと冷たく湿った空気が重たかったので、身体が軽く感じる。



昨日のうちにこの素晴らしい天候は予報されていたので、段取り良く今日はオフにしておいた。

だって今日は、【1Q84】の下巻が届く予定になっていたから・・・。快適に本が読める。



猫家事と水遣りと洗濯と人間の食事を済ませて、窓から入る気持ちの良い風を感じながらベッドに横になって本の配達を待っていた。

何時に来るかは解らないけれど、午前中に届くと嬉しい。夜だったらガッカリだ。



そして嬉しい結果なった。

昼近くではあったものの、兎に角、午後は読書にあてられる。





時折、煙草を吸いにキッチンの換気扇の下まで行く。冷たいお茶を飲む。冷たい水道水で手を洗う。

それ以外は、楽な姿勢を探しながら本を読み続けた。



べッドでうつ伏せになって読む。背中にも腰にも、そして首にも余計な負荷が掛かってダメだ。

中心に丸い穴の開いたクッションを床に置き、それにお尻を下ろして、ベッドに寄り掛かりながら読むのが楽だというところに行き着く。

本を手で捧げ持っていると疲れるので、適度な高さのとろこに置きたい。猫の為にベッド脇に作ってある寝床のひとつがそれに相応しい高さだった。



この寝床とは、頑丈なダンボール箱にクッションを詰め、椅子用の薄いクッションをその上に並べてあるだけのものだが、ジャムもアンダもお気に入りでよくそこで寝ている。

今日はジャムは人間のベッドの真ん中で、アンダとゴマは窓辺の3段ケージの上で寝ているから、小さな読書用テーブルとして使わせて貰う事にした。



下巻の帯はスカイブルーで、栞も同じブルーだ。

好きな本を読むのは最も楽しい幸せな時間のひとつだ。その楽しみを倍加させるのが、私にとっての煙草でもある。

車の運転をしながら、本を読みながら、好きな仕事をしながら・・・そのさなかに吸う煙草は美味しい。

それはストレス解消の喫煙ではなくて、好きな煙草を好きな事をしながら吸うと楽しみがダブルになる感じがするのだ。

喫煙を憎む人にはこんな言い草も汚らわしいだけかも知れないけれど、兎に角私にとっては、楽しい時間に煙草は欠かせない。

それが肉体的・精神的依存だったとしても、私の感覚の中では楽しさを倍増させている事も事実なのだ。



今日もまた、読み耽っては時々煙草を吸おうと思って本を置き、栞を挟んでいて気付いた。

今日の読書テーブルと化した猫の寝床のクッションは、水色の細かいストライプで、栞の青と似ている。



そのクッションは、マルコが最期の時を過ごしたものだ。

5月になって暑い日が続くようになったので、新たにマルコの為に買い求めた夏向きの涼しげなものだ。それまで使っていたクッションを、マルコは爪研ぎして破いてしまっていた。

マルコは5月の爽やかなある日に逝ってしまい、殆ど新品のままクッションが残った。



ずっとそのままにしてあったものを、随分と月日が経ってから漸く片付ける気になった。マルコの毛が一杯付いていた。

丁寧に毛を掻き集めて、丸めて小さな箱に入れた。



そう言えばマルコを荼毘に付す前、ふと尻尾か胸の毛を少し切り取って保管しておこうかと思ったのだ。

でも他の子たちのときと同じく、それは思い留まった。完全な状態で旅立たせてやりたいから。



完全な状態?

完全ってどういう事だろう?



マルコには、出会ったとき既に足が1本欠けていた。

4本の足を持つマルコを私は知らない。マツモト先生と保護主さんは知っているけれど、私がマルコを初めて見た時、マルコはもう3本足だったのだ。

だから私にとってのマルコは、3本足で完全な状態だとも言える。



むしろ完全でないのは人の心だ。完全な心・・・そんなものはあり得ないし、望むべくも無い。

それでも甘えや弱さを垂れ流したり卑しさが先に立たないで済むよう、自らを制する事は出来るだろう。




マルコが死んだ時、余所の掲示板でマルコを「びっこ」と言って貶めようとした人物がいる。

それが誰なのかは解っている。だけど常に不安定で自分を抑制出来ない病気を持った人なのだ。自分をまたしても穢す真似をわざわざしてしまう事は、何とも哀れだ。

どこかに救いを求めてもがいているのだろう。

だけど自らを救えない人を、他人が救う事は出来ない。みんな苦しいし、みんな孤独なんだ。甘えちゃいけない。



マルコもみーちゃんも何一つ暗示せず、甘えず、一人で黙って旅立って行った。私に真似出来るかどうか解らないけれど、少なくとも赤の他人に卑しい言葉を浴びせていい気になるような人間の真似はしたくない。



それぞれの死は悲しいし堪らない。

だけど私達には私達を必要としている子供達がたくさんいる。嘆いて立ち止まってなんかいられない。





結局、下巻も夕方までには読み終えてしまった。

表現をひとつずつ味わい、時々手を洗ってページを繰り、ストーリーを追うのではなく文章を丁寧に読んだつもりなんだけど、やっぱり短時間で楽しみは終わってしまった。



もっと長時間楽しみたかったのに、虚しい。

もっと読み続けたい。

でも読書にだけ耽っていないで、しっかり働けって事かな。

大人なんだから。

明日で52だし。ちぇっ。
ルス

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