《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ヤマトよ永遠に
(6月27日撮影)


Jul. 6, 2009
ヤマトよ永遠に
2009年7月6日 月曜日

黒猫ヤマトは本日の夕刻、神様が御許に連れて行ってしまった。

一時は見違えるほどに元気になったのに、数日前から具合が悪くなり、マツモト先生は随分と手を尽くして下さったのだけれど、たった3ヶ月の短い生涯を終えた。



「この子、ウチで面倒見ようよ」

信頼する猫仲間のご主人が、ヤマトの写真を見てそう言って下さった。



その事を知らせて戴き、どれほど有り難くて嬉しかった事だろう。今週中に受け入れの準備を整えておくとまで言って戴いていた。

しかし、あちらでもご縁を待っている保護猫がいるのに簡単に甘えてはいけない・・・そう思いつつも、安心して託す事の出来るご夫婦だけに、本気でお願いしたいと思い始めていた。





多守ちゃんといいヤマトといい、一度も家猫として暮らさせてやれなかった子への悔いが残る。

いずれも私の保護猫ではないものの、結果的に行き場が無ければうちに引き取る事を覚悟の上で、マツモト先生には入院をお願いしているのだ。

一晩でもいいからうちの子にしたかったと思うのは、私の思い上がりなんだろうか。



無念だ。悲しくて悔しい。

そんな言葉も虚しい位、言い様の無い、やり場の無い想いに苛まれる。





だけど泣いてなんかいられない。少し泣いたら直ぐに洟をかみ、なすべき事をする。

何十年か後に全ての責任を果たし終えてから、まとめてゆっくり泣こう。その頃には、ミュウちゃんやカワムラさんが他の子たちも引き連れて、お迎えに来てくれるだろ。





そして、代理ではあるけれど、なすべき事のひとつ・・・ヤマトの母親や別の母猫の避妊目的の捕獲。

今日が手術予約の第一回目だったので、早朝に目的地へと向かう。



先方には6時半に到着。雨が上がっていたのに遂に姿を見せず。昼までの持ち込みが叶わずにキャンセルする事に。

しかし夕方には無事捕獲出来て、明日の手術予約には間に合った。

その直後のヤマトの訃報。





もう、こんな風に死んで行く野良の仔猫は見たくない。そう思って始めた保護や避妊だった。

ゴマが大雨の中で出産しているさなかに母子ともども保護した、その1年前、やはり土砂降りの雨の中、瀕死だった仔猫を拾い上げ、入院させたけれど助けられなかったときのあの忸怩たる想い。

その想いを偽善で済ませない為には、同じ後悔や何の役にも立たない涙を流す繰り返しをするようなマヌケでありたくはなかった。



あれから10年。随分と遠くまで来たような気もするけれど、本当は今だって迷いながら走っているのだ。誰かにとって難しい事は、私にとっても難しい事。

やるかやらないか、それだけの差だ。やると決めて腹を括るという事は、自分を騙さずに済んで自分を嫌わずに済むという事に繋がる。

猫を助けているつもりが、自分の心を救っているに過ぎないのかも知れない。





エサやりしている人には、どうか避妊もして戴きたい。

それは自分たちの心の平安の為でもあるのは言うまでも無いが、野良猫と現代の人間社会とが折り合える為の唯一の解決策だろうと思うから。

やった方が良いと解っていてやらない事は、私の価値観では凄くカッコ悪い事だ。だから私はやるよ、これからも。





頑張ったね、ヤマト。

未練だとは解っているけど、もう一度この手で抱きたかった。匂いも手触りも忘れられない。
ペロ

ママ〜

Jul. 6, 2009
ペロ
ペロ

そっちの部屋で

Jul. 6, 2009
ペロ
ペロ

何してんの〜

Jul. 6, 2009
ペロ
ペロ

ボクも手伝うよ〜

Jul. 6, 2009
ペロ
ペロ

明日に続くよ

Jul. 6, 2009
ペロ

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