《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ガラ

猫の話もしてよね

Sep. 12, 2009
ガラ
2009年9月12日 土曜日

昨日の深夜、NHKでビートルズ特集を放送していた。つい先日も放送したものの完全版だとか。

1963年頃からのビートルズの活動の軌跡を、様々な曲のさわりと共にメンバーの肉声のコメントをたっぷり聞かせる内容だ。

懐かしさもあれば、どんどん成長し進化していく彼らの音楽を改めて堪能した。



ジョンの声が言っていた。

"I am the eggman "てどういう意味?と訊く人がいるけど、別に「プリンの容器」でもいいんだ。言葉遊びなんだから・・・と。


ほうら、それでいいんじゃないか。

いや、ジョン・レノンが言ったから正しいとか、味方を得たから威張って言ってるんじゃない。

青臭いメッセージ・ソングではないのだから、歌詞はその言葉の響きとか、一部分のフレーズが気に入るとか、聴く者が勝手に解釈しても仕方ないものなんだと思って、そんなに意味を掘り下げるのはナンセンスだと思っていたし、今でもそう思う。



大学生のとき、ある男子学生が言った。

女性がピンク・フロイドを好きだという事は信じられないし理解出来ない。歌詞の意味をどう解釈しているのか。

そう言って私に詰め寄った。



その男子学生は、私の同性の友人のボーイフレンドで、私がピンク・フロイドが好きだと伝え聞いて、是非会いたいと言って来たのだ。

てっきり同じピンク・フロイド好き同士で気が合うのかな・・・という程度の軽い気持ちで会ったら、いきなりそういう事を言われた訳だ。



面倒臭いヤツ・・・と思って、私が歌詞の意味なんかそんなに重きを置いていない事を言ってやった。

私にとって大事なのは先ず曲の旋律やリズム、全体の持つイメージ、魂に響いてくる感覚、そして強いて言えば、音楽にどれだけフィットした歌詞の響きやリズムであるかどうかだと。



途端に軽蔑したような、安心したような顔をして、やっぱり女にはロックは理解出来ないのだと言った。ふん、どうとでも言え、ガキが・・・と思った。



当時の私は今よりずっと臍曲りで、感性の違う人間と少しでも理解し合おうなんて気持ちは皆無だった。

むしろ感受性や次元の違う他人と関わっていたずらに傷つけられたりしないで済むよう、解り易い表現を用いず、記号論的なものを好んだ。

それでも人間は弱いし、若くて傲慢、しかし実績も自信もなかった少女の私には、今よりずっと「愛されたい・理解されたい・評価されたい」という根源的な欲求はあった。

本当は、永遠の自分だけの理解者を求め続けていた彷徨える10代だったのだ、誰でもそうだっただろうと思うけど。



だから当時私が行き着いた処世術は、同類項の人間を一瞬で見分ける為の、思わせぶりで解り難い表現を用いる事だった。

そして、その時のケースで言えば、ピンク・フロイドというひとつのキイ・ワードが違う世界の人間を呼んでしまった事をアンラッキーだと思いこそすれ、時間を掛けてお互いの価値観や感性を理解し合おうとは全く思わなかった。

多分、今でもその部分・・・つまり価値観の違う人間と議論する事に意義を見出せない性格は、あまり変わっていないかも知れない。



唯一、「猫」というキイ・ワードでの出会いに関しては、出来るだけ広く深く、そして寛容でありたいと思っているけれど。










さて、あれからランチを食べに行った時に撮り溜めた中華屋さんの料理を、またまたご披露しようかな。

一日でこれだけ食べた訳じゃないので、念の為。




ハチノスは柔らかくてクセが無く、色んな野菜と共にピリ辛の味噌炒めになっている。

酒のアテにもご飯にもピッタリで、なかなかどこにでもあるメニューではないと思う。
ハチノス炒め

Sep. 12, 2009
ハチノス炒め
そしてこの日は、五目タン麺をまた食べたいのを我慢してャーシュー麺を頼んでみたら、これもあっさりとして美味しかった。

スープは勿論、チャーシューの味の良い事。

そもそも使用している醤油は自家製で、醤油に干し貝柱やエビなど美味しいものを色々と漬け込んで作っているそうだ。

化学調味料は一切使わないのが、この店の特徴でもある。
チャーシュー麺

Sep. 12, 2009
チャーシュー麺
野菜炒め

Sep. 12, 2009
野菜炒め

何の変哲も無い野菜炒めのようだが、「ああ、この味が欲しかったんだよね・・・」と二人で顔を見合わせてしまう位、美味しかった。



そして絶品のインゲンの炒め物。

これには味付けにも全くとろみがついておらず、挽肉やエビ、野菜を炒めたものが乗る。

この味は、どこでも経験したことの無いもので、兎に角美味しい。ご飯が進んで困る。
いんげん炒め

Sep. 12, 2009
インゲンとエビ炒め

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