猫雑記20091010

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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レン

僕に惚れても
無駄さ

Oct. 10, 2009

2009年10月10日　土曜日

台風が去った一昨日、突然、金木犀が香り始めた。

お向いの庭にある金木犀が一気に咲いたのだ。

向かいの家は我が家の北側にあるのに、南側の窓を開けたり南のベランダに出たりすると、もう金木犀の香りがむせる程に香る。

凄い拡散力だ。

しかし、毎年どうして一気に咲くんだろう。

そして金木犀の香りと共に、突然秋になるのだ。気がつくと、空も空気の密度も全て秋に入れ替わっている。夜明けが遅くなり、日の暮れがぐっと早くなった。

何となく心細くなるこの季節。

こんなときは、早めに冬支度をしてしまおう。

既に猫達に毛布やボアの猫ベッドは出したのだが、体温が保持し難いモアの為に、今日はオイルヒーターも使い始めた。

そして人間たちの為には湯気の立つ夕食を用意して、家族で・・・と言っても二人きりだが・・・食卓を囲むのが一番気持ちが温まる。

でもその食卓には、デカいジャムが横たわって私達の夕餉に参戦するのだ。

どこで寝ていても私達が食事やお茶にしようとすると突然姿を現し、食卓の定位置でドデンと横になる。

熱々の汁物やお茶の器を持つ手に、甘えて頭突きしようとする。

ジャムの頭から熱いスープなんか掛かって火傷でもさせたら大変だし、私の手だって危ない。何とか阻止しようと頑張るのだが、ジャムの頑張りや執念の方が勝っている。

「悪いクセだよ、ジャム」「食事の時はテーブルに乗っちゃダメ」等と、その時だけ叱っても無駄だ。私達が甘やかして甘やかして育てた結果がジャムなのだから。

ジャムの足や尻尾が届かないところに食器を寄せて、小さくなって食べる。さっさと終わらせないといけないので、のんびり団欒の時など過ごせない。

しかしジャムにとっての「ゆったりとした幸せな団欒のとき」とは、私達が一仕事終えてベッドに並んで横になり、その間にドデ～ンと陣取り、ジャム一人だけで私達の関心を独占している時なのだ。

まったくもう・・・困った可愛こちゃん。

かたときも離れて居たくない猫が多くて身が持たない・・・というのが私達の贅沢な悩みだな。

レン

だって僕には・・・

Oct. 10, 2009