モア
秋の窓辺で
Oct. 15, 2009
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2009年10月15日 木曜日
素晴らしい秋晴れ。
朝からモアに付きっ切りで嫌がらない程度に毛を梳いたり、綺麗だよと褒めながら撫でたり、身体を拭いてやったりしている。
モアは脂肪の代謝が悪いせいか、毛が脂っぽくベタベタしている。大きなフケも多い。そして酷い事に、その脂肪が毛の生え際で固まって、まるでカサブタのようになっていた。
梳き櫛で丁寧に梳き、出来るだけそのカサブタ状のものも取ってやる。
血膿混じりのヨダレが溢れる口元を前足で掻き毟るので、足もベタベタになっていて臭気を発している。
ヨダレは胸元も汚し、背中の毛とは違う原因でベタベタしている。
重曹を溶かしたお湯で絞ったタオルで、全身を丁寧に拭く。真っ黒に汚れるタオル。何度も何度もタオルを替えて、全身を綺麗にする。
毛が湿るから冷えるといけないので、大型ケージの中のシエスタの真ん前にパネルタイプのオイルヒーターを入れて温める。
撫でれば喉を鳴らして、目を細めて喜んでくれるモア。
出来るだけ話し掛ける。
「モアちゃん、綺麗だよ」
「モアちゃん、痛いねぇ」
「モアちゃん、もう一度食べられるようになりたいね」
「可愛いよ、アイシテルよ」
内容次第では、「ウン」と返事するモア。
そして私たちの願いを聞き入れるかのように、しぶしぶとハイポとミルクと半々に混ぜたものを、何度かに分けて舐めてくれた。
一心不乱に、それは舐めると言うより飲む勢いだ。
しかし途中で痛みが出るらしく、そして口をクチャクチャさせればさせる程その痛みは増すらしく、前足で口の中を掻き毟るようにしてもがく。
可哀相に・・・
ヨダレを拭いていて気付いた。
昨日のヨダレは赤黒いものだったけれど、今日は透明に近くなってきている。出血や炎症がマシになってきているのではないだろうか。
やっぱりハイポが効いてくれているのだろう。
それで気を良くして、仔猫用ミルクにハイポを混ぜたものを何度となく与えた。
ブラッシングの途中で私の手をすり抜け、みんなのご飯が置いてある場所へいそいうそと向かった。食べようとする気力が戻ったのだ。
でも食べられない。
しかしこれは希望が持てるのでは・・・と思ってしまう。
久し振りで、窓辺で外も眺めた。昨日までよりずっと元気に見える。
リマがモアの全身を舐めてやっていた。
優しいね、リマは。
カワムラさんの事も、よく舐めてやっていたっけね。単にセルフ・グルーミングをしなくなって臭いから舐めるのかも知れないが、こんなにも丁寧に念入りに舐めてやる猫は、リマしかいないのだ。
モアも気持ち良さそうにじっとしている。
良かったね、モア。
久し振りで写真を撮る気持ちになった。大分みすぼらしくなってしまっているけれど、私たちにとっては美しい可愛いモアだ。
ところが、夜になって愕然とする。仔猫用のミルクは失敗だった。脂分がきつすぎたのだろう。大量に下痢をしてしまった。
脂っぽい下痢で、脂肪分の代謝の悪さを改めて思い知らされる。
身体も汚れてしまったので、またしても身体を拭き清める。
具合の悪い子を洗うほどには、飼い主本位にはなれない。健康な猫だって洗う気持ちにはなれないのだから。
少しずつ丁寧に拭いてやる。ごめんね、もう仔猫ミルクはダメだね。
それでキドナを久し振りで溶き、苦さを軽減させる為に少しだけ蜂蜜を加えた。そしてハイポをドバッと加える。
モアの目の前に持って行くと一舐めだけしてくれたけれど、痛みでもがいて、それっきり丸くなって眠ってしまった。
これほどの痛みがある状態を引き延ばしてどうなるのか・・・という思いと、それでも一日でも長くモアと過ごしたい気持ちと、何かが奇跡的に効いて再度復活してくれるんじゃないかという期待と、もはや万策は尽きているんだという絶望と、色んな想いが波のように繰り返し押し寄せる。
泣いてどうする。
しっかりしろ、自分。
何度もこうちゃんと話し合う。今後の事を。
心が揺れる。 |
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モア
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モア
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アタシもいい気分
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