猫雑記20091019

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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ルス

先ずは、おすまし

Oct. 19, 2009

2009年10月19日　月曜日

加藤和彦が自殺した事をニュースで知った。

【帰って来たヨッパライ】が流行った当時、私は小学校４年生だったと思う。

【あの素晴らしい愛をもういちど】は、私も中学生の頃にレコードを買って繰り返し聴いた。

１６年前、こうちゃんと車で出掛けた帰り、渋滞する首都高の上でカーラジオを聴いていたら、加藤和彦が音楽番組をやっていた。

黄昏時の都心の風景をぼんやり見ていると、ラジオから流れてきたのは>>この曲だった。

だからこの曲は加藤和彦と銀座あたりの古びたコンクリートの建物の風景と必ずセットで思い出す。

あれは実に不思議な光景だったな。

どこかの官舎なのか、江戸川乱歩の短編に出て来るような、そこだけが取り残されたかのように古いビルで、夕暮れが近いのに灯りは全くついておらず、人の住む気配が感じられないのにベランダには布団が干しっ放しになっていた。

まるで何日も雨曝しになってはまた陽に晒され続けているような、薄汚れた布団だった。

私達は今どこに居るんだろう、あれは一体何の建物なんだろう？と、子供が夕暮れに家路を不安な気持ちで辿るような気分になりながら、まだ先の長い道のりを思うと、悲しいようなけだるいような気分で景色を眺めていた。

夕暮れの帰り道は、子供の頃からいつも意味も無く寂しくて不安で侘しい。

出掛けるのが嫌いなのは、そのせいかな。

どんな死に方であれ、自殺するのは怖いし苦しいだろうと思う。

生きている事はもっと苦しい・・・という事でない限り、とても自らは死ねない。

私もかつて「死んでしまいたい」と思った事が遥か昔にあったけれど、あの頃の私は今より更に馬鹿だったし、生きる目的を見出せないまま生きていた。

だからと言って、それだけで死にたいと思った訳じゃない。

築いては壊す繰り返しだけの人生だったら、もうお終いにしてしまおうかと思ったのと、自分で自分を嫌いになっていたのだと思う。

いずれにせよ、甘ったれた寝言だ。

今は、死にたいなんて全く思わない。

ミュウが死んだ時も、いっそ死んでしまえたらこの苦しさから開放されるだろうに・・・とは思ったけれど、とても死ねないという気持ちの方がずっと強かった。

猫達を残しては絶対に死ねない。出来るだけ長生きしたいと心から思う。

長生きして１匹でも多くの猫と暮らし、見送ってやりたい。それは辛く苦しい事でもあるけれど、猫の世話が出来るのは人間だけなんだから仕方ない。

生きる事は尊い。

こんな私にでさえ、ちゃんと存在価値がある。ささやかではあっても、私には果たす・果たしたい役割がある。

そう感じられる事は、つくづく幸せだ。

モア、ヨダレはもう出ていない。

そして「セレクトプロテイン」を喜んで食べ、ハイポ水をガブガブ飲んでいる。

少し体力が戻ったのか、無理にケージから出そうとすると物凄い力で抵抗するようになった。

しきりに顔を洗い、ケージから自発的に出た後はカーペットでバリバリと爪を研ぐ。どちらも元気な時にしかやらない事なので、見ていて嬉しい。

但し、口内炎を起こしている原因そのものが消滅した訳ではないし、肝機能・腎機能が悪化している事も間違いないのだから、手放しで復活を喜んでいるだけではまたいずれ容態が悪化するのは解っている。

何とかしなきゃ。

この１週間モアに掛かりっきりだったので、他の甘ったれ連中が「アタシも抱っこしろ」の「もっと撫でろ」の「僕にもホタテ食わせろ」の、うるさいったらありゃしない。

洗濯機を回している間に、一人ずつ撫で、抱き上げては話し掛け、爪切りやブラッシングをする。

でも、ホタテはあげない。また誰かがストルバイトになると困るからね。

猫を構うのに忙しくて、ちっとも仕事が出来やしない。そろそろ普段のモードに戻してバリバリ働かないと、生活費を稼げないよ。

こんなに子沢山だというのに「子供手当」は貰えないからね、猫では。

今夜こそちゃんと料理しようと思っていたのに、やっぱり時間が押してしまって、手抜き料理しか作れなかった。

大根とお揚げのを炊く予定は明日に延期、カリフラワーのペぺロンチーニと塩味のタルトだけでおしまい。タルトは既製品だから、１品作っただけか・・・

和食が食べたいよ。

ルス

ウヒヒ・・・

Oct. 19, 2009