《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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アンダ

お外に誰かいる!

Dec. 8, 2009
アンダ
2009年12月8日 火曜日

ある決心をした・・・と先日書いた。

それは、エサやりをしている野良猫のうち1匹を保護する事だ。





もう増やせない。

何度もそう言っては増やして来た。だから誰にも信用されないと思うけれど、本当に、もう1匹たりとも増やせないと思う。

それはスペースも手間も時間も既に一杯一杯である事も理由だが、私達の年齢と体調を考えると悲しいけれど自然と数が減っていく事が望ましい事であって、今からさらに増やすなど無謀に過ぎるという事は、日々の生活の中で厭と言う程感じている。



人はどれだけ頑張っても、その時その時で限界がある。

1軒の家庭でどれだけの頭数の猫が飼えるだろうという問題も、常に問われる。

それが1匹の場合もあるだろうし、3匹の場合も7匹の場合も、30匹の場合もあるだろう。同じ人間に於いても、その時の物理的・精神的状況ではその答は異なるだろう。



それら全ての季節とステージを自分自身でも経験してきた。3匹が限界で、もはや精一杯・・・と思っていた季節は長かった。

4匹目のゴマを家に残す事を決意した時は、大きな一歩を踏み出したと感じたけれど、その後があるとは到底考えられなかった。

今は昔・・・でもたった10年前の事なのだ。





あと少しだけ犠牲を払えば、あと少しだけキャパシティを広げられる事も身を以て知って来た。

だけど流石に何度も限界を超えてみて、今の状態を改めて考える。

本当に1匹増やせるのか?私達人間は勿論だけど、今いる猫たちに負担が掛かり過ぎやしないだろうか?



答は決まっていた。諸々の状況と私達の精神的な負担をバランスに掛けた上で、やっぱり家に入れるしかないのだ。

だってその猫が、家の中に入れて欲しいと望んで訴えかけてきているのだから。







以前、2階のベランダに猫が居るのを発見したと日記にも書いた。

暗闇の中に白い猫がボーッと浮かび上がって見えて、私は猫の幽霊が出たと思った。2階のベランダまで、上がって来られる筈が無いのだから。



でもその猫は生きたホンモノの猫だった。その時は私と目が合うと、直ぐに逃げて行ってしまったけれど、その後も何度かベランダまで入り込んで来た。

そして寒くなって来た11月の半ば過ぎには、日が暮れると毎晩ベランダに来ては、一晩過ごして行くようになっていた。



柔らかそうな葉の茂ったプランターの上で寝て行ったらしく、草がペシャンコになっているのを発見したり、空いている鉢にはウンコも発見した。

このまま居付いてしまっては、正直言えば困る。

ノミの卵も落として行くだろう。春になってそれが孵化し、ベランダから室内に入り込む危険性だってある。



そういう問題も勿論あったけれど、何よりも、ガラス戸の向こう側から室内をじーっと窺っている様子が不憫だった。寒いせいもあって、私のセンチメンタリズムが過剰に反応したのかも知れない。

それでついダンボールハウスに毛布を入れて用意してしまったら、その晩からちゃんとそこに収まって寝ていた。



ご飯は朝になると庭のエサ場に食べに行っていたのだが、あるとても寒い日があり、翌日姿を見せたその猫は風邪をひいたらしく、片目が赤く腫れていた。

それでハイポをたくさん入れた缶詰フードを置いてやったら、嬉しそうに一気に食べた。



カロリーの高いc/dのドライとハイポ入りのお水を、ハウスの近くに常時置いておくようになった。そうしてハイポを大量に投与したお陰で、風邪の具合は見る見る良くなって行った。



寒い雨の日には昼間も出かけて行かず、ダンボールハウスの中で丸くなったまま過ごしていた事もある。

庭に設置したたくさんの野良猫ハウスと、一体どこが違うのか・・・もしかしたら自分1匹だけがベランダに上がって行ける事が嬉しくて得意になっていただけかも知れないが、兎に角、ベランダで暮らす事を基本と定めたらしい。



そっと窓を開けるとハウスから出てしまうものの、逃げ出す事はなくなった。だけど触らせはしない。

ガラス戸越しに、ジャムと見詰め合っている事もあった。どちらもじーっと相手を見ているだけで、唸り声をたてる事もない。

たった1枚のガラスの向こうとこちらとでは、温度が20度近くも違う。窓を少し開けてそっとご飯を出し、部屋に顔を引っ込めるととても暖かい。

外はこんなに寒いんだ・・・その思いだけが辛かった。





長くなるので、明日に続く。
アンダ

ねえ、誰かいるってば

Dec. 8, 2009
アンダ
ジャム

ホントだ・・・

Dec. 8, 2009
ジャム
ジャム

誰だろう?

Dec. 8, 2009
ジャム

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