ルス
ママ、どうかした?
Jan. 15, 2010
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2010年1月15日 金曜日
相変わらず寒気が居座っていて寒い。
そして、もう週末なのか・・・と愕然とする。
歳をとると本当に時間の経つのが早く感じる。
人の一生なんて短いものだ。そして猫の一生はもっと短いのだ。
いや、厭世的になっている訳じゃない。
短い一生だからこそ、毎日を、そしてこのひとときを大事にしたいと改めて思うだけだ。
求めても叶わない事だってあるだろうけど、物事は一番ふさわしい結果に落ち着くのだと信じている。それを信じて、出来る事を精一杯やるだけだ。
肝心なのは結果だけじゃない。今をしっかりと生きる事だ。
いつだってそう思っているくせに、些細な事で気持ちが塞いで何もしたくない時もある。全ての事に対して、即座に楽観的に前向きになれる訳じゃない。
堂々巡りをして、やっと前向きな言葉が出て来る事だって多いのだ。
モアの腫瘍発見の際にも、かつてのジャムの悪性腫瘍発見という時にも、しっかりしなきゃならない飼い主が落ち込んでいてもどうにもならないと理屈では解っていても、どうにも気が滅入って何もかも放り出したいような自暴自棄になりかける。
心に不発弾を抱えたような気分になって、何もしたくない気分。
自分一人だったら、きっとそのまま何もせずに引き篭もってしまうかも知れない。でも幸いにして愛する家族と守ってやらなきゃならない猫たちがたくさんいる。
泣きながらでもご飯の支度をし、ウンコを取り、自分も食べなきゃならない毎日というのは本当に有り難い。
それに辛いのはモアだけじゃない。
世の中にはもっと苦しい思いをして生きている猫だってたくさんいるのだ。
どうしてモアばっかり次々とこんな思いを・・・と言いかけて思い留まった。
猫と出会うよりも以前の20代の頃には、危うく自暴自棄になりかけた事があった。
今にして思えば、大した問題ではない。だけど若くて人生経験が貧しいから、この世の最大の危機のような気がした。
眠れない、食べられない、酒と煙草しか受け付けない、立ち上がる気力が起きない。
それでも気が小さいお陰で、数日で立ち直った。
いや、本当には立ち直っていないまでも、とりあえず起き上がって仕事に行き、自分の食い扶持と家賃を稼がなければならなかった。
おめおめと親元に戻る事はしたくなかったから、兎に角働いているうちに自然と気が紛れた。
自分を落ち込ませている問題は依然として存在していたけれど、それにばかり気を取られていられる程には子供ではなくなっていたという事だろう。
今だって、誰かが自分の生活を支えてくれる限りは簡単に引き篭もりになれるだろう。
親元を離れた時から、それは私には許されない事だった。
誰が許さないかって、私が許さない。
まだ娘時代には、親は「戻って来れば良いんだ」と思っていたかも知れないけれど、私は一度手にした自由を手放すのも嫌だった。
弱いけれど我が儘で自由にしていたい・・・だったら自分で自分のリスクは引き受けて、自分の頭のハエを追うしかないじゃないか。
今、弱者の保護が叫ばれている。
それは大切な社会保障のひとつだろうと思う。しかし、どこまでを本当に弱者と呼び、どこまでのセイフティ・ネットを作るべきか・・・そこが問題だ。
理想的な社会というのは、どう生きるかの自由が与えられた社会であるべきだ。野心をもって賢明に勉強し働くもよし、ゆったりと好きな事をして生きるもよし。
但し、労働は大抵の場合が辛いものだ。
それに耐えて頑張る人と、頑張らないで無計画に生きる人とが平等な保障を受ける事は不公平と言って間違いないだろう。
「派遣切り」などという言葉が出て来るよりずっと以前から、ホームレスの問題、貧困層の問題は存在していた。今の私など、既にに貧困層に数えられるかも知れない。
だけど私が貧しいのは、社会のせいではない。政治のせいでもない。自分のせいだ。だから社会に保障して貰おうとは思わない。
はした金のバラまきを貰ったところで、私の貧困への根本的な解決にはならない。
頑張った者が報われる社会こそが、健全であると思う。
だから生き方のツケとして現在生活に窮している人たちを、どこまで救済するか・・・そこの方向性を政治が見誤って欲しくない。
今の政権与党の政策は、頑張る者のやる気を削ぐ方向に向いているように思えて仕方ない。貧富の格差が生まれるのは、自由主義社会だからこそだ。
頑張らなくても最低限生活して行けるだけのものを社会が保障してくれるなら、頑張ろうとは思わない人たちはたくさんいるだろう。
働いて得られるであろう月給よりも生活保護の金額の方が高かったら、元々あまり頑張る気のない人だったら働くはずが無いじゃないか。
頑張らないでも結構、でもそれならばそれなりの生活で我慢すべきなのだ。
それでも生活保護で保障される程度の金ではなく、もっと稼ぎたい人間だってたくさんいる。そういう人が頑張って働き、多く納税する。
努力して豊かな生活をする者が、努力が嫌いで貧しい状態にある者を扶養する社会構造をもっと加速させたら、日本人はどんどん怠け者になるんだろうな。
小泉改革を、竹中氏を含めて批判する人たちがたくさんいるけれど、私にはあの二人の言っていた事のどこが間違っていたのか解らない。
自民党が大敗したのは、自民党内で小泉さんのした改革を間違いだったと言ったせいだ。そしてマスコミに嫌われるような事をし続けた首相たちのせいだ。
マスコミは下劣でもあるけれど、その力は莫大だ。私達のような愚かな国民の意識を扇動するだけの影響力を持っている。
マスコミを敵に回した自民党の負けだったのだ。
それにしても、どうか日本が社会主義のような国になりませんように。
次の参院選でまた民主党に投票する人が多いのだろうか?がっかりだな。 |
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ルス
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