猫雑記20100124

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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ジャム

ここ、ダメなの？

Jan. 24, 2010

2010年1月24日　日曜日

寒い朝。

我が家は「５時のお茶」が恒例だ。朝の５時と夕方の５時。

朝は先ず熱い紅茶で身体を温め、夕方は仕事でちょっと疲れた頭を日本茶でスッキリさせて猫家事への切り替えとする。

お茶は最低でも２杯は飲み、勿論お茶菓子もたくさん食べる。

パウンドケーキやラスク、柿ピー、あられ、チョコレート、みたらし団子、桜餅・・・その時あるものを、イギリス人がアフタヌーン・ティーで大量に紅茶を飲み、サンドイッチやスコーン、タルトなど色々なものを食べるが如く・・・ちょっと違うか。

夕方にちょっと食べておかないと、晩ご飯までお腹がもたない。

それと今、私が試している薬が「食間」の空腹時に飲むものなので、午前１０時と午後３時に飲んでいて、食事の時間やお茶の時間との兼ね合いが難しい。

結局、このスケジュールに落ち着いたのだ。

ちゃんと薬を飲んだか、こうちゃんが傍に付いて監視している。

自分の事となると面倒で堪らず、毎度嫌々飲んでいる。最初は「明日から飲む」と毎日言い続けて、処方されてから３日目にようやくスタートした。

だけど、ちゃんと飲んでいると何となく身体が楽になってきたような気がするので、真面目に続けようとは思っているのだ。監視されなくても、もう大丈夫。

身体が動かなくなると困るからね、自分の事もちゃんとしようね。

昼間、映画【ヴェラクルス】はちゃんと観られた。

この映画を観るのは４０年ぶりくらいだろうか。バート・ランカスターがとてもカッコ良かった記憶だけあって、ストーリーなど全て忘れていた。

ま、今回観ても、ストーリーはどうでも良かった。

ゲイリー・クーパーを主役に迎えておきながら、バート・ランカスターの方が断然個性的で目立っている。

黒ずくめのスタイルも、黒く汚した顔に白い歯をむき出して笑うところも、その後の他の作品では物静かで渋めの大人の男を演ずる事の多かったバート・ランカスターにあって、とびきり溌溂とした役柄だ。

ゲイリー・クーパーはいつものほかの作品と全く同じ雰囲気、同じような喋り方。

そこが大根役者と言われた所以だろうか。

でも、それはそれで立派な個性だし、小さく映ったシルエットだけで誰だか解る体型そのものが見事。

他にシルエットだけで判別出来るとしたら、ジェームズ・スチュアートとジョン・ウェインくらいだろうか。

それ位、昔はたくさん彼らの映画を放映していたし、私もたくさん観ていたという事なのだが。

バート・ランカスターは【地上より永遠に】や【ニュールンベルグ裁判】、ヴィスコンティの【山猫】【家族の肖像】などでは、分別ある大人だったり裁判官だったりイタリア貴族だったり教授だったり・・・と、抑えた重厚な演技が印象的な俳優なのだが、この【ヴェラクルス】では抜け目無い悪役を嬉々として演じている。

ゲイリー・クーパーとの対比を強調しているのだろう。

しかし２大スター共演だとしたら、悪役の方が「美味しい」に決まっているのだ。

そういう訳で、とても懐かしかった。

昔、少女の頃に、妹と観たのかなあ・・・

しかしその後の番組【教皇の美術館　バチカンの至宝】は最初しか観られなかった。目が疲れ過ぎると仕事にならないから、ほどほどにしないといけない。

大人ってホント、つまらないね。

我が家のダイニングテーブルは、こうちゃんの仕事机でもある。

こうちゃん専用のデスクが無いせいもあるのだが、こうちゃんの仕事は私よりずっと書類が多くて、大きな辞書なんかも必要なものだから、とても場所をとる。

一番大きな机はダイニングのテーブルなのだ。普通のテーブルより多少大きいと思うが、猫のご飯も乗っているのでどんどん狭くなる。

おまけに巨体のジャムは「そこはダメ」と言われる場所に居座るのが好きで、仕事中にいつもパパに叱られている。

「そこ退いて」「そこに乗っちゃダメ」「あっち行って」

こうちゃんの声が私の背中で聞こえる。

声が聞こえなくなったな・・・と思いつつも、私も仕事を一段落させてからでないと声も出せない。後で様子を見に行ってみると、いつの間にかこうちゃんの膝にはジャムが乗っている。

「重くないの？」「重いけど、これが一番邪魔にならないから」

気の毒に、こうちゃんの仕事は力仕事だな。

そういう私の仕事中には、ゴマが左胸にガシッとしがみついている事が多いんだけど。

ジャム

ジャムは退かないよ

Jan. 24, 2010