猫雑記20100509

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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ゴマ

精悍ですって？

May. 9, 2010

2010年5月9日　日曜日

湿度が低くてカラッと晴れた日曜日。

いや、何曜日でも私達にはあまり関係なかった。生協の駐車場が混むかどうか、その程度の違いだけだ。

ゴマさん、相変わらず気儘に好きなトイレでオシッコをしている。一昨日からシステムトイレで５回も連続でしてくれていたのに、今日はもう枕トイレでしかしない。

眠っている時間が長くなり、後足の腿のあたりの肉が落ちたのを見ると、ゴマも年老いて来たんだなあ・・・と感じる。

しかし誰よりも良く食べ、たくさんウンコをし、みんなに睨みを利かせ、一番乗りで私の膝を狙う日々の様子は、ゴマらしく精悍で頼もしい。

ずっと元気で長生きして欲しい。

タムは、もう食べられない。

何でも良いから食べられそうなものを見繕って色々と与えてみるものの、匂いすら嗅がない。

少しでも食べたかどうか、或いは息をしているかどうか、様子を見る為に私達が覗き込むと、キャリーに入れられて病院に連れて行かれるのかと思うのか、弱った体力を振り絞るかのようにして素早くケージの最下段に降りてトイレに入ってしまう。

タムにそんなストレスを与え続ける事は、もう嫌だと思う。

悲しいけれど、覚悟を決めなければならないみたいだ。

いつもいつも、このラインを越える時が一番辛い。

だけど、今から泣いていたら何も出来ない。

こんなにたくさん頭数が居たって、１匹を失う悲しみは薄まらない。

でも、失ってしまった子への悲しみは、今これから失うかも知れない子への悲しみと比べると、遥かに深いところに静かに沈んでいる。

それを敢えて水面に浮かび上がらせる事はしない。それをやっていると、頭が変になりそうだ。

気が狂ってもおかしくない位、１匹ずつへの想い入れが強過ぎて、純粋に悲しみにはまりこんでいたら、とても生きていられなくなる。

最初のミュウを失った直後、これが夢でないならば、ミュウを生き返らせる事が叶わないのならば、もう生きていたくない、一緒に永遠に眠りについてしまいたい・・・それだけを願った。

だけど勿論、そんな願いは叶わないし、願ってはいけない事だ。

ミュウは特別な子だったけれど、同様なアインもジーコも、他の子たちもそれぞれに特別な存在であり、彼らを残してミュウだけの為に私が死ねるような事はあり得ない。

直ぐに現実に戻ってやるべき事をやらなければ、言葉や心で幾ら「愛している」と言ったところで、それは実践されなければ嘘になるのだ。

どれだけ愛しているかは、涙の量でも悲しみに沈んでいる時間の長さでも示せない。

どれだけ辛かろうと、愛するものの為に現実の中で自分の責務を果たせるかどうか・・・そういう事でしか示せないのだと思っている。

それでもタムの事を思うと、ふとした拍子に涙が出そうになる。

父の事でも同様だ。

だけどその瞬間にもやる事が山ほどあって、泣いていられないからこそ精神は均衡を保つしかなくて、それで救われているのかも知れない。

いつもそう思う。

ともすれば簡単に崩れてしまいそうな弱い自分の心にそう言い聞かせ続けながら、最期までこの一生を送るしかない。

ボケてしまって何も解らなくならない限りは・・・だけどね。

さ～て、どうも最近辛気臭い事ばっかり言ってるので、赤ツナギさんところの保護仔猫たちの愛らしい姿でも見て、鋭気に満ちたいと思う。

今日は「漬物屋トリオ」のちび～ズから・・・