《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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シャイン

アタシって無愛想?

Jul. 9, 2010
2010年7月9日 金曜日

昨日の深夜、BSで映画【グローリー】を観る。



南北戦争モノで、監督は後に【ラスト・サムライ】(2003年製作)を撮ったエドワード・ズウィック監督だ。

成る程、そこに流れる登場人物たちの精神は【ラスト・サムライ】と共通するものがある。

主演のマシュー・ブロデリックは童顔で小柄で、【ラスト・サムライ】でのトム・クルーズと相通ずるものが感じられる。



物語は実話に基づいており、アメリカの南北戦争で初めて編成された黒人連隊を描いている。

良家のお坊ちゃんであったが為に大尉からいきなり大佐に抜擢されて、その黒人連隊の連隊長を任されたロバートを、まだ高校生のような、ちょっと頼り無さそうな雰囲気のマシュー・ブロデリックが演じる。

しかし連隊を指揮していくうちに、黒人兵たちとの交流やかつては友人だった部下との軋轢や、それそれでもお互いに尊重し合って維持出来ていたと思わせる友情や愛国心により、次第に逞しく成長して行く様を、見事に演じている。



志願して集まった黒人兵役として、モーガン・フリーマンやデンゼル・ワシントン、そして後に【真実の行方】で弁の立つ助手を演じていたアンドレ・ブラウアーなど達者な黒人俳優が脇を固めている。

1989年の作品だけあって、デンゼル・ワシントン35歳、モーガン・フリーマン52歳と、若い。

しかしモーガン・フリーマンを私が最初に知った作品【ドライビング・ミス・デイジー】は同年の作品なのだ。

あの時、既にお爺さんのような気がしていたのだが、実は今の私より1つ若いという事になる。

「ガチョーン」とでも言いたくなるこの現実。



内容に戻ると、奴隷解放の側に立っていたはずの北軍の内部に於いてさえ黒人への差別意識は強く、必要な物資が支給されないような嫌がらせを受けたり、戦地には派遣されず肉体労働や略奪ばかりさせられる。

しかしロバートと連隊の黒人兵たちは実戦に赴く事を強く志願し、連隊は全滅覚悟の攻撃作戦に出る事になる。

今まで奴隷として差別され、家畜同様の過酷な過去を送って来た黒人たちにとって、この戦いは自分達にとっての誇りであり栄光(グローリー)なのだと、突撃前夜にモーガン・フリーマンは語る。



そしてその「フォート・ワグナーの戦い」に於いてロバート率いる黒人連隊はほぼ壊滅し、先陣を切って突撃したロバートも戦士する。

ロバートの遺骸は白人将校であったにも拘らず、黒人兵卒たちと同じ穴に南軍兵の手で投げ込まれるのだが、黒人兵の遺骸と優しく寄り添うかのように、或いは互いに労わり合うように折り重なり、それは決して屈辱ではなく、まさしく「栄光」であったに違いないという想いが胸に迫った。



戦闘シーンは迫力があり、真に迫る描写もたっぶりで、文字通り目を背けたくなる惨さだ。

それでも、とても良い映画を観たと感じた。





アメリカに於ける南北戦争モノと、日本に於ける幕末モノにはハズレが少ない。製作者にも出演者にも、特別に気合いが入るような気がする。

どちらも所謂、新しい自国を建設する為の「内戦」と捉える事が出来るだろう。

それだけに、利権のみを争うような戦争ではなくて、そこには理想の国を作ろうとする思想や愛国心が強烈に存在する。

そしてそれを描き易い背景なのだろう。



それにしても南北戦争という内戦期間の長さ、アメリカ史に詳しくない私ですら良く耳にして来たような戦いや戦場の多さ、そして両軍の犠牲者の多さを改めて確認するにつけ、驚く事が多い。

日本でも戦国時代という100年以上に亘る混乱の時代が続いた事があったけれど、これは15〜16世紀という大昔の事である。

南北戦争や明治維新は19世紀も後半・・・1860年代・・・今からたった150年前の出来事なのだ。それを思うと、この150年という時間に詰め込まれ、遥か遠くまで来てしまった人間の所業に愕然とする。




余談だが(そもそも余談ばかりなのだが)、「南北戦争の指揮官は、グラント将軍しか知らない」とこうちゃんに言うと、「女の人がグラント将軍を知っているだけでも珍しいよ」と褒めてくれた。

だって、西部劇映画に良く名前が出て来たじゃん。

でもそれ以上の事・・・どんな功績があったとか、どんな人物だったとかは全く知らない。18代合衆国大統領になった人である事も、今日初めて知った。



そもそも「リー将軍」も知名度バツグンだから、てっきり北軍の司令官だと思っていたんだ・・・と白状すると、流石にこうちゃんも苦笑していた。

そしてリー将軍の逸話を話してくれたのだが、ここで書ける程にはもう覚えていないのだ。

歳をとってから聞いた事は、その内容くらいは理解は出来ても、聞いたそばからどんどん忘れてしまう。

そしてその忘れる度合いは、日に日に増している。脳がスポンジ状になっているんじゃないだろうか。



先日のリンカーン大統領のゲティスバーグ演説(2010年2月11日の日記の>>こちら参照)の暗記といい、アメリカの歴史に詳しいのね、こうちゃんは・・・と言ってから、彼がアメリカ文学専攻だった事を思い出した。

しかしこうちゃんだって、昔の事はオリンピック選手の名前だろうが数字だろうが恐ろしく良く覚えているけれど、最近の事は良く忘れる。彼にもオジイサン化は始まっているのだ。



話のついでに「カスターも知ってるよ」と言ってみる。

しかしカスターは南北戦争にも従軍していたけれど、指揮官として決定的にその名前を知られているのは、むしろ第七騎兵隊の指揮官としてであろう。

そして、やはり「リトルビッグホーンの戦い」で全滅した連隊の長として、色んな昔の西部劇でその名を語られていたように記憶している。



いずれにしてもそう昔の事ではないというのに、不見識な私など殆ど知らない歴史なのだ。

歳を取ると歴史に関心が深まるのも事実で、もっと色んな歴史背景を学び知れば、映画も小説も絵画も音楽も、より深く楽しめるだろうと思う。

学生時代には興味の無かった歴史・・・もっと勉強しておくべきだったと今更のように悔やまれる。







そんな訳で起床時間に近い明け方まで映画を観てしまったから、当然今日は二人とも寝不足だった。

どのみち私は神経痛で眠れない日々ではあるのだけれど、こうちゃんはそんな私のマッサージまでしているので、さぞかし疲れが溜まっている事だろう。

今夜は私がこうちゃんにマッサージをしてあげる事にした。

そもそも私の方が、マッサージは上手いんだ。私がもう一人居て、もう一人の私をマッサージしてやれれば良いのに・・・。








トムの通院も続く。

しかも土砂降りの中・・・そのせいか待合室はガラガラで待たずに受診出来たけれど、雨の日の通院は猫も人間も辛いね。



お疲れ様、トム。

明日の通院はお休みだから、ゆっくりしようね。
シャイン

そんな事ないのに

Jul. 9, 2010
シャイン

どうなの、レン君?

Jul. 9, 2010
レン

綺麗だよシャイたん

Jul. 9, 2010

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