猫雑記20100804

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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フレア

猛暑ですって？

Aug. 4, 2010

2010年8月4日　水曜日

今日も予報通りに猛暑だった。

エアコン３台が２４時間フル稼働。

それでも全室ではない。仕方ないから部屋の仕切りは風を通すルーバーや格子戸にして、冷気や暖気が通り抜け、別室まで届くようにしている。

お陰で大容量のエアコンが電気を食う、食う。

そんな暑いさなかだけど、水曜は午後が休診なのでトムを昼に病院に連れて行く。

昨夜は折角連れ出したのにそのままＵターンして帰る羽目になったので、今日はどうしても補液して貰わないと脱水が酷くなり過ぎる。

一時しのぎだし完璧には効かないとしても、痛み止めの注射も必要なのだ。

長いこと大きく腫れあがっていたトムのアゴは、遂に口の中の腫瘍部分からどんどん化膿が広がって、皮膚の外側に向ってバクハツしてしまった。

そして、そこから大量に膿が出た。

全く顔や胸に触らせないので消毒や治療は出来ないのだが、穴が開いて膿が出るようになった事で少し楽になったのではないかと思う。

予後がどうかは別として、腫れて膿が溜まっている状態と言うのは、余計に痛みが強くなるばかりで辛いものだから。

そして膿というのは強い酸性だそうなので、周囲の組織も傷める。悪循環が続く。

だから排膿されるのは有り難い事なのだ。

血膿で汚れた胸元を拭いてやりたいが、殆ど触れさせない。

あまりストレスになってもいけないから、たまに隙を見てはそっと拭う程度にしている。

明日はモアとマーゴのダブル通院になるだろう。

頑張ろう、みんな。

ＢＳの深夜映画では、今、ジャン・ポール・ベルモンド特集をしているらしく、一昨日の【勝手にしやがれ】に続き、昨夜は【雨のしのび逢い】を放映していた。

これは初めて観た。

1961年作品だから、封切り当時の私はまだ４歳かそこら・・・コンテンポラリーで観ている筈は無いし、その後もジャン・ポール・ベルモンドには興味がなかったので、追い掛けて古い作品を観る事もしなかった。

モノクロの映像がとても美しくて、【勝手にしやがれ】と比べるとかなり映像美で魅せる。風景は荒涼としているのだが、それすら二人が並んで歩く様子と重なってかなり叙情的だ。

ジャンヌ・モローもまだ若くて可愛いし、ときおり美しいとすら感じる。

ベルモンドも若くて可愛らしい。

【勝手にしやがれ】のチンピラな伊達男風も似合うが、地味なオーバーコートの襟を立てて、ちょっと風采の上がらない役柄も良い。

二人は不倫関係に陥るのだが、ダイレクトな描写は殆ど無く、むしろ精神的にどう男女が追い詰め合って行くのかを、退廃的な科白で延々と描いて行く。

虚無に満ちた不毛な会話ばかりが続き、決してハッピーエンドにはならない、惹かれ合っている男女のどちらにも埋める事の出来ない心の空虚さがあり、観てる者の心まで重たくさせる。

その手法やムードがどこかで観た作品と似ているな・・・と思ったら、【二十四時間の情事】だと気付いた。

それは【去年マリエンバートで】と同じアラン・レネ作品で、２本立てで日比谷スカラ座で観たのだ。

その【二十四時間の情事】も【雨のしのび逢い】も、原作・脚本がマルグリット・デュラス女史という共通項があった事を、今日知ったばかりだ。

我ながら、よくぞ同じ匂いを感知したものだと感心した。

ふんっ。悪くない場所を探す方が難しい位に満身創痍だけど、まだ嗅覚だけは衰えていないかな。

夜の通院ではなかったので気持ちに余裕があって、夕飯には少し手間を掛けられた。

その代わり急いで通院した昼には、冷凍のラザニアだ。

不味くは無いけど、美味しくも無い。自分で作る場合とは、トマトソースとホワイトソースのバランスが違うのだ。

せめて自家農園（ただの植木鉢１個だけど）のバジルをたっぷり散らす。

夜は豚のヒレを１本丸々、味噌と無糖のヨーグルト、生姜、ニンニクを混ぜたタレに１時間ほど漬け込み、グリルでじっくりと焼いて、荒熱がとれてからスライスした。

とても柔らかく美味しく仕上がった。ヨーグルト効果なのだろうか？

オーブン料理を１つ加えると、調理の手間が大きく省けて良い。

タレがたくさん余ったので、次は鶏肉やメカジキなんかも漬け込んで焼いてみようか。

フレア

ここ涼しいわよ

Aug. 4, 2010