《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ゴマ

アタシもプリンセスよ

Sep. 7, 2010
2010年9月7日 火曜日

朝一番の予約が取れたので、トムを荼毘に付す。



全盛期には9キロ近くもあったトムだけど、今は小さな骨壷に収まって、カワムラさんやミュウ、アイン、ジーコ、マルコ、みーちゃん、タムの骨壷と共に並んでいる。

遺影はあとひとつ・・・多守ちゃんのものもあるので、今現在これで9点だ。

まだあと20数点増えるのだと思うと恐ろしい。



私達夫婦が死んでしまったら、猫たちのお骨も遺影もみんなゴミとして捨てられてしまうのだろう。

せめて跡継ぎの子供がいたら・・・とも思うが、その子だって先がどうなるかは解らない。結婚しないかも知れないし、食い詰めて家を処分するハメになるかも知れない。

どのみち、いつかは全てがゴミ・・・灰塵となるのだ。モラトリアムの期間を少しばかり持てたところで、地球の寿命から思えば、ほんの一瞬の事。

私が生きている間に、猫たちのお骨も遺影も、私のささやかな宝物も、みんな然るべく処分しておかなければいけないのだと思う。



だから突然死だけは避けたい。

じわじわと死に近づくのであれば、色々と身辺整理も出来るだろう。

せめてMRIの結果が何でもないと良いな。



これからの人生は生活を大きくしないようにして、どんどん整理して行かなくちゃ。

猫だってそう・・・もう増やしてはいけない。

後はシロちゃんとデンちゃんを家に入れたら、もう本当に本当に打ち止め・・・これからは悲しいけれど少しずつ減って行く方向でないと、取り返しがつかなくなる。



あと20年でこうちゃんは80歳、私だって73歳。

もうその時には、全ての猫たちを見送っていないと困るのだ。残しては死ねないのだから。




トムに生前もっとしてやれた事があっただろうと思うと、今更のように謝ってばかりだ。

幸せを貰った。幸せも与えたと思う。でももっとしてやりたかった。

もはや頭数が多過ぎて、カワムラさんの時のようには1対1で添い寝もしてやれなかった。仕方のない事だけれど、悔いていないと言えば嘘になる。



何も手につかず、午後は映画ばかり観ていた。

【若き皇后シシー】

まだ少女のようなあどけない表情のロミー・シュナイダーが主演。実際、この「プリンセス・シシー 3部作」の2作目であるこの作品では、18歳だった。

私が生まれる前の年の製作。

後のロミー・シュナイダーの物憂げな表情や妖しげな魅力はまだ出てきておらず、ひたすら明るく愛らしく、輝くばかりの美しさだ。

そして邪気がない。役柄自体も、性格が良くて健気で前向きで、国民から愛された皇后である事が良く描かれている。


なるほど、このシリーズでアイドルとなったのも頷ける。

見よ、この輝くばかりの笑顔。

横顔も最高なのだが、気に入った画像が無かった。

映画としても意外と面白くて、他愛も無いストーリーなのに最後まで観て飽きなかったのは、ひとえにロミー・シュナイダーの魅力のせいだ。

ロミー・シュナイダーは大好きなのだが、こんなに若い頃の作品は実は初めて観た。

何て美しくも可愛いんだろう。これはこれで凄く魅力的だ。



昨日この「プリンセス・シシー」3部作の1作目の放映があった事は知らなかった。新聞のテレビ欄のチェックなどしないので、偶然観る事が多いせいだ。

今日は2作目で、明日3作目を放送する。

また観ちゃうかな・・・観ちゃうんだろうな。







そしてその後15時からは、昨日から始まったアガサ・クリスティ特集で【情婦】を観る。

これはビリイ・ワイルダー監督作品でも一番のお気に入りの作品で、何度も繰り返し観ている。DVDも持っている。「映画雑記」でも書いている。

なのにやっぱり観てしまった。

そしてやっぱり面白かった。



テンポの良さ、練りに練られた無駄のない洒落た科白、ミステリーでありながら随所にユーモアのセンスの光る作品で、片時も目が離せない、聞き逃せない。



しかし字幕の不味さなども、今回はちょっと気になった。

流石、何十回も観ていると余裕だな。



タイロン・パワー演ずる犯人が観ていた映画が、映画の中で一瞬映る。

彼がそれ以前に主演していた【ジェシー・ジェイムズ 地獄への道】だろうと思ったら、やはりそうだった。こういう遊びが楽しい。







夜には、同じクリスティ特集で【ナイル殺人事件】も観る。

ミア・ファーローもジェーン・バーキンも痩せ過ぎで貧相で不気味。どちらも貧しい役・・・やはりギスギスしていては、金持ちの婦人役は無理か?



昨日の夜の【オリエント急行殺人事件】の方がテンポが良く、オールスターキャストの按配も好きだ。

何たってローレン・バコールにアンソニー・パーキンス、ショーン・コネリー、イングリッド・バーグマン、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、リチャード・ウィドマーク、ジョン・ギールグッド・・・こちらの顔ぶれの方が豪華に感じる。




幾らなんでも日に3本も映画を・・・しかも全て字幕で観るなんて、今の私の体力では無謀だった。流石に疲れた。

それでも仕方無しに3度の人間用ご飯を作り、猫家事にはむろん休みなど無く、夜中には買い出しにも出掛ける。



忙しくしていないと、どうしてもトムの事ばかり考えてしまい、泣きたくなる。

泣くと映画を観るよりもっと疲れるし、何もやる気が無くなる。

私の場合、うっかり感傷に浸ってそのエリアに入り込んではいけない。きっとなかなか這い上がれないところまで、とことん落ち込んでしまうだろうから。



苦しい時、悲しい時こそ、いつもそうして来たように、忙しくして自分に負荷を掛けて乗り越える。

色々と試してはみたけれど、それ以外には上手く生きられないような気がする。



トムの遺影に手を合わせ、みーちゃんとカワムラさんに「お願いね」と祈る。

パパの遺影も同じテーブルの上にある。

パパはこんな私に苦笑しているだろう。

でも、ひとつ事にのめり込む性癖は、きっとパパの血でもあるんだよ。何もないところから私は生まれなかったんだからね。



・・・と、53歳にもなって親に責任をなすりつけてみる。へへっ、いつまでも娘は娘・・・親は親なんだな。
ゴマ

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Sep. 7, 2010

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