《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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シロちゃん

野良時代その5

Nov. 22, 2010
シロちゃん
2010年11月22日 月曜日

私の通院日。

2週連続で病院に行くのは本当に億劫だ。



おまけに冷たい雨が降っていた。

雨でもあまり関係ないか、こうちゃんに車で送って貰うのだから。



つくづく自分ではもう運転が出来なくなってしまった事が情けない。

初心者の時から知らない土地にどんどん一人で運転して行っていたのに・・・初心者でも駐車場まで借りて車通勤していた位に運転が好きだったのに・・・姑やその友達が法事や観劇に行くのに送ったり、舅の入院の付き添いと勤めが両立出来たのも車で一人で行けたからだったのに・・・。

年月は過ぎ、今では車で5分程度の近場にすら一人で行けない。

今日みたいな肌寒い雨の日には特に指が強張り、足首や足の指の付け根の関節が痛む。ハンドルがきちんと握れない、アクセルやブレーキが力一杯踏めない。



これじゃあ要介護のバアサンだな・・・と悲しい気分に浸る間もなく病院に到着した。

車だと本当に近い。





車の運転が出来なくなったのなら、一人で徒歩とバスで行けば良いのではないのか?と言われるかも知れない。

でも家には車があり(使う為にわざわざ金を出して買った車だ)、車の運転が出来る(しかも運転好きな)夫がいるのに、どうしてバスを2路線も乗り換えて(運賃も使って)、バス停まで息を切らして急坂を痛む足で歩かなければならないのか。

使ってこその自家用車、使ってこその亭主の価値である。





昔は、こうちゃんを私の運転する車で都内の会社の前まで送ってやっていたのだ。

こうちゃんを降ろした後、私はまた横浜まで運転して戻り自分の勤め先まで行っていたという、今からは考えられないような甲斐甲斐しさを発揮していた。

レジャーで遠出する訳でもないのに、そこまで使ってこその自家用車、そこまでしてこそ40歳目前で取得した私の運転免許である。



あの頃の私の妻としての価値は、今よりもかなり高かったなあ・・・と懐かしい。

今は生きているだけ。

生きているだけが私の仕事なんだとうそぶいている。こうちゃんにも堂々とそう言うと、こうちゃんも「そうだよ」と言ってくれる。

そんな私の言い草を他人が聞いたら呆れるだろう。

でも「私にはもう何も生きている価値が無い」と本気で嘆かれたり泣かれたりするより、聞いている者はずっと気が楽だと思う。

私だったら楽だ。

そして言ってやる。「生きているだけで良いのよ」と。



でも、生きているついでに少しだけ金を稼ぐ仕事も頑張る。

ご飯も作るし、猫家事もする。それは「生きているだけ」の範囲内に付随ある、必要最低限の事柄だから。

社会は私の存在など必要としていないし、私は社会から高く評価されるような人間ではないけれど、うちの猫たちとこうちゃんは私を好きで、傍に居てやるだけでこいつらは結構幸せなのだ。

凄い事だと思う。

今日も生きていられて良かった。





だけど相変わらず血圧が低い。

左の最低血圧が37、なのに脈拍は120もある。

右は最低が58、そして脈拍が100。

やっぱり鎖骨下動脈の閉塞が原因なのかな。



でも、もう気にしない事にした。

但し指が冷たくてかなわない。

指や腕を擦ったりグーパーグーパーしたりして血行の手助けをしてやる。

これ以上何か悪いように進行しなければ、そして死ななければいいや。

でも遅いか早いかの違いだけで、いつかはみんな死ぬのだけれど。




昨日に引き続き、野良猫時代のシロちゃんの写真を披露し続ける。

よく肥えている。



まだシロちゃんを知ったばかりの頃、夏には綺麗な白い被毛が冬には薄汚れていたっけ。

それはきっとどこか暖かい場所を求めて、泥の多い場所に潜り込むのだろうと推察していた。

たとえば裏山の斜面の、落ち葉が分厚く降り積もって腐葉土と化した所に入り込むとか・・・。

腐葉土は暖かいらしいから、それは野良猫にとっては好きな場所のひとつだったろうと思う。



その後、我が家の物置小屋を改造して野良猫だけ出入り出来るようにし、ソファや毛布を入れてやったところ、気に入ってそこで過ごすようになった。

南側の庭には野良猫ハウスが幾つもあり、そこにも毛布が色々と入れてある。

シロちゃんはそのハウスは全部自分のものだと思っていたらしく、全てを転々と移り住んでいた。



それからは冬でもあまり汚れなくなった気がする。

だから今回保護した時には、白い毛は真っ白でピカピカしていた。




シロちゃんはイタズラで、トイレの位置を勝手に変えて引き出しを開ける事を覚えたら楽しいらしく、それを何度もやり、ついでに中のペットシーツを引っ張り出したりしている。

水の容器も動かして、たっぷりハイポ入りの水をこぼしてくれる。容器は縁に手を掛けてもひっくり返らないよう、寸胴型の容器にしている。

それでもひっくり返すのだから、相当な執念であろう。



リリースするまでの一時保護を含めると、随分とたくさんの野良猫をケージで世話したけれど、こんな事をするのはシロちゃんが初めてだ。

トイレの引き出し部分はガムテープで留めて猫では引き出せないようにし、水やフードの容器もガムテープを両面テープのようにして床に固定した。



うん?容器を固定した事があったっけな。

そうだ、メラ・ビル・プティの3きょうだいが同じようにひっくり返していたので、床に角材を組んで釘で固定し、そこに容器をはめ込んで固定したのだ。

床と言っても、あの子たちの居る部屋はお茶室のような和室で、なかなか上等な床材を使った床の間に、こうちゃんは惜しげもなく釘を打ちつけた。

ついでに言えば、床の間の欄間に登って天井を齧るので、結構な細工をしてある欄間にも端材をランダムに釘で打ち付けて、昔の日本家屋を台風の被害から守るみたいに見栄えなんか全然無視して、メラたちの被害から守っている。

床の間の床も欄間も無残に端材を打ってしまって、天井だけ守ってどうするんだ。



それはさておき、短時間で床を剥がし、暴れた訳でもないのに水をひっくり返し、手の届く範囲の破壊に努めるのはメラたち以来だな・・・と考えた時、改めて思い出した。

シロちゃんはメラたちの父親だったっけ。



流石、血は争えない。



そう言えばメラたちの母親も、まだメラたちを産んでいなかったころ、ガレージに入り込んでいたのに気付かずに閉じ込めてしまった時、腹いせなのか私の大事な車のボンネットに大量のウンコをしてくれたっけ。

メラたちがとびっきりイタズラなのは、母親にも父親にも似たのかも知れない。




この分では、シロちゃんをケージから晴れて開放した暁には、ソファもカーペットも柱も毛布も破壊の限りを尽くされるのではないだろうか。

シロちゃんは、野良時代にはせっせと葦簾を破壊していたっけ。



どうかこの予感が外れてくれますように。





そのシロちゃんはまだ鳴き続けている。

ケージに近づくと、前に出て来て甘える。

手を入れて撫でると気持ち良さそうに頭をグリグリと押し付け、ついでに噛んだ。

結構じっくりと強く噛むので、あと少しで私の手には穴が開くところだった。

攻撃の噛み方ではない。ジャムの甘えて焦れた噛み方と一緒だ。




昨夜は、ケージ越しにリマともじゃれていた。

流石リマ。

シロちゃんを既にあやしてくれているようだ。





マーゴはシロちゃんが鳴き続けているのが鬱陶しいらしく、いつもとは違う鳴き方で文句を言っていた。

ごめんね、マーゴ。シロちゃんてば五月蝿いよね。タマちゃんほどじゃないけどね。
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