テト
僕は悩める
オトコなのだ
Jan. 11, 2011 |
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2011年1月11日 火曜日
寒い朝。
TVのニュースで見た都内の公園は、池に薄氷が張っていた。
我が家の庭の草花も、葉が冷凍されたように萎びているものがあった。
う〜ん、ここまで冷える日があるからには、温室に入れてやらないと駄目なんだろうか。尤も温室なんか無いので、買うか作るかしなければいけないのだけれど。
雪への対策としては、軒下に植木鉢を移動させ、そこに葦簾を掛けておく事にした。
葦簾は本当に便利だ。
日除けにもなる、目隠しにも使える、そして雪除けにも。
豪雪地帯ではないのだから、葦簾で充分に雪から守ってやれるだろう事は、縁側の野良猫ハウスを隠している葦簾で実証済みだ。
とりわけ目隠し目的に葦簾はバッチリだ。
同じような事を考える人は多いらしく、冬場に近所の小さなホームセンターで葦簾なんか売っていないだろうな・・・と思ったけれど、意外や売られているのだ。
しかも葦簾って、ビックリする程に安い。
耐久性に関しては、そりゃあ何年かで取り替えなければボロボロになってしまうけれど、何しろ安いし天然素材だからゴミに出すのも気がひけない。
そんな訳で、葦簾を1枚追加で買って帰った。
今回は長さ(高さ)のあるものが品切れしていたので、180センチ高さのもので我慢。
いいのさ、植木鉢の雪除けの為だけで普段は丸めて片付けておくのだから、短い方が取り扱いは楽だ。
うちの車でも何とか縦方向に積み込んで運べたし、この長さのものがあと何枚かあっても便利だね・・・と話しているところだ。
全国各地で、昔のアニメ【タイガーマスク】の「伊達直人」から恵まれない子供たちへのプレゼントが続いているというニュースでもちきりだ。
中味はランドセルだったりオモチャだったり・・・同一人物からではないのだろうが、こういう善意の行為が連鎖する事は最近珍しい。
「伊達直人」を良く知る我々の世代の匿名の人たちなのだろうか。
【タイガーマスク】は私が10代前半の頃、テレビで放映していたアニメだった。
私は当時既にアニメなど殆ど観ないお年頃であったにもかかわらず、プロレス好きでもあり主題歌も好きで、これだけは良く観ていた。
修学旅行のバスの中で、男子生徒たちと一緒に主題歌を歌った思い出もある。
ちょっと荒々しいタッチでデフォルメされて描かれていたタイガーマスク(の絵)は、現実には到底存在し得ないようなカッコ良さがあった。
だからその後、現実のプロレス界で「タイガーマスク」なるプロレスラーが出現した時には興ざめして、私たちの夢を壊すのはやめて欲しい・・・と思ったものだ。
しかしこの初代「タイガーマスク」は、アニメを凌ぐ程に素晴らしいレスラーだった事が間もなく解った。
「初代」と書いたが、実は「2代目」も素晴らしいレスラーだった。
初代は佐山聡、2台目は先般試合中に亡くなった三沢光晴である。
どちらも比べようが無い程に強くて素晴らしい試合をたくさん魅せてくれた後世に名を残すレスラーであり、指導者としての資質やその努力にも感服する。
三沢光晴は身体も大きく、「2代目タイガーマスク」を辞めて三沢光晴の名でその後のプロレス界を担う大物プロレスラーとして活躍したけれど、「初代タイガーマスク」は身体がちょっと小さく(173センチ、98キロという事であったから、ヘビー級の猪木と比べても20センチ近く小さいのだ)、「ジュニアヘビー」のクラスであった為に対戦相手も限られていた。
デビュー戦の「ダイナマイト・キッド」との対戦
しかし初代タイガーの技の切れ味は凄まじかった。
今も伝説に残る「ジャーマンスープレックス」や「ローリングソバット」の切れ味と美しさは、他の追随を許さないものであった。
試合開始からフォールに至るまでの流れの良さや技の豊富さは、観る者を一瞬たりとも飽きさせないし、そのフェアプレイの精神はマンガ【タイガーマスク】さながら世代を超えたファンの心理をガッチリと掴んでいた。
残念ながら「初代タイガー:狭山」はその後プロレス界を離れ、別の格闘技を模索したり、またプロレスに復帰したりと、今の混迷したプロレス界を象徴するような活動を続けて来ているが、その実力と指導力は決して衰えていないと感じる。
しかし昔と違いプロレス中継をテレビが殆どやらないものだから、余程のマニアでもない限り、その活動を日々知る事は難しい。
予断だが、テレビはその黎明期を支えてくれたプロレスを裏切り、興行の困難さに追い詰め、疲弊させて三沢を殺した(私はそう思っている)恩知らずである。
今、少しでも高い視聴率が取れれば良いというだけで、ひとつの世界をじっくりと育てたり追い続けたりして見せてはくれない、本当にその場凌ぎのくだらない企画ばかりが溢れている。
「初代タイガーマスク」狭山聡は、私と同い年だ。
流石にもう、現役プロレスラーとしては旬を過ぎたはず。それでも長州力といい天竜源一郎といい、還暦まで現役を続けた猪木といい、プロレスラーは厳しくて強い。
それを「ショウ」だとか「やらせ」だとか言う事は簡単だろうが、あれほどに長い年月の間命懸けで戦ってみせ、鍛え上げられた肉体と過酷な技の応酬で魅せる厳しいショウは「シルク・ド・ソレイユ」ですら真似出来ないだろう。
年間、あれだけきつい試合内容で、300試合以上も巡業を続けながらこなすのだ。
かつて何かの番組で、今は亡き「ジャイアント馬場」に尋ねていた。「プロ野球選手だった頃とプロレスラーとでは、収入はどちらが良いですか?」と。
すると馬場は、比べ物にならない、桁が違うよ・・・と笑った。
つまりプロレスの方が遥かに稼げるという意味だったのだが、その代わり過酷なスケジュールで物凄い数の試合をこなし、ハードな技の掛け合いで身体を痛めつけ、みんな満身創痍で戦っている。
私がオトコだったらなりたかった職業はプロレスラーかロック・ミュージシャンだとかつては嘯いていたものだが、とても私のようなヘコタレでは務まらなかっただろう。
プロレスは観るだけで満足しなければいけない。
しかし今では、観るのも一苦労なのだ。
民放のバカ。 |
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でも僕は
明日を見るのさ
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