ペロ
噛み付き猿って・・・
Jan. 30, 2011 |
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2011年1月30日 日曜日
風が無いのに空気が冷たくて、本当に寒い。
捕獲は、捕獲器を置きっ放しでは絶対にしてはいけない。
詳しくはここでは書けないけれど、捕獲器に付きっ切りですべき事なのだ。
捕獲器ごと持ち去られてしまったケースも知っている。
或いはいつまでも捕獲器の中で暴れていたら、鼻面を擦りむいてしまう。
それに可哀相じゃないか、暴れさせたままでは。
私の価値観と美意識に於いては、捕獲器を仕掛けて放置したままでの捕獲は出来ない。
私だって少しズボラをしたいし怠けたいのだけれど、捕獲だけは寒かろうが暑かろうが藪蚊に食われようが、ずっと外に居て目の届くところで行うべきだと固く信じている。
だから捕獲器をお貸ししている方にも、必ずそうして戴けるよう念入りにお願いしているのだ。
だけど守られずに事故が起きてしまうケースもある。
捕獲する目的以外の猫が入ってしまったからと言って、そのままリリースされてしまうと、そのリリースされた猫は2度と捕獲器に入ってくれない場合が多い。
デンちゃんがその良い例だ。
ピアノじじいは、自分の不注意で脱走させてしまったお腹の大きいメス猫を捕まえる為に私から捕獲器を借りて、重々注意事項を話したにも拘らず、庭で置きっ放しの捕獲をした。
そこに捕獲器を知らないデンちゃんが掛かってしまい、そのままリリースしたと言うのだ。
デンちゃんは元々、交通事故で大怪我をして保護された若い野良猫だった。
かなり衰弱して動けなくなっていたので素手で保護し、マツモト先生の病院で手術して貰い、50日も入院していた子だった。
しかし全く人には馴れないので里親募集は不可能と判断され、元の場所にリリースすると言うので、我が家のエサ場にリリースさせたという経緯がある。
デンちゃんはどこかへ行ってしまう事無く我が家のエサ場に定着し、幾つかの野良猫ハウスも猫小屋も当日から使って、毎日ご飯を食べてどんどん大きくなった。
そして知らないうちにシロちゃんと仲良しになったのだ。
でもシロちゃんはもう野良には居ない。
毎日、みーちゃん部屋の網戸を引っ掻いて鳴き、他の猫たちと遊びたい素振りを見せながらも、決して私の仕掛けた捕獲器には入ろうとしない。
懲りてしまっているのだ。
今日なんか、捕獲器の縁で口元をスリスリして匂い付けしていたよ。
余裕あり過ぎじゃん、デンちゃん。
どうしても他の猫たちと遊びたかったら、どうか捕獲器かケージに入って欲しい。
何度も書いたけど、シロちゃんもみーちゃんも2度目の時には捕獲器には入ろうとせず、何年も保護に梃子摺らせた。
麻酔薬を仕込んだ吹き矢があれば良いのに・・・とか、ほんの数秒で良いから眠らせる催眠術が使えれば良いのに・・・などとどれだけ考えた事だろう。
いつか捕獲器で保護する日が来るかも知れないし、もしかしから避妊手術をされていないかも知れない野良猫デンちゃんを無駄に捕まえてリリースした雑な神経のピアノじじいが恨めしい。
幸いデンちゃんは怪我の手術と共に去勢手術も済ませてくれてあるものの、今、毎日どれだけ苦労して保護しようとしている事か・・・。
だけど、その後ピアノじじいは自分のエサ場(家からは遠いらしい)のメス猫を全て捕獲・避妊したので、許してやろう。
野良猫に優しい事は確かなのだ。猫嫌いの人たちよりはずっとずっとマシだ。
ピアノじじいは毎回、電話して来ては「またあの猫捕り器を貸して貰えますか」と言う。
猫捕り器・・・ま、そうなんだけどね。
これは置きっ放しの捕獲による悪い影響のほんの一例だ。
他にも色んな事故がある事を聞いているし、実際、私がお貸しした捕獲器で捕獲器ごと持ち去られてしまったケースもあった。
だからあれだけ注意したのに・・・と言っても始まらない。
どうして人は約束を守ってくれないのか、理解出来ない。
特に飼い猫を脱走させてしまった人が捕獲器を借りた場合、目標の飼い猫以外の野良猫を捕獲してしまってはリリースするケースが、世の中にはこっそり多発しているような気がするのだが如何だろう。
そんな事実は公表されず私が知らないだけで、きっとたくさん起きている事故だろうと思う。
そして私や、他にも野良猫の避妊をしている人たちが、いざ避妊や保護の為に捕獲をしようとしても、一度捕獲器で無駄に捕まえてリリースされてしまった猫は、もう捕まらないケースが多いという訳だ。
忌々しい。
自分の不注意で猫を脱走させておいて、他の野良猫に迷惑を掛けるなんて。
だから私は、せめて私が関わる捕獲器の貸し出しに関しては、事前にしつこく何度も注意事項を繰り返し、そしてその因果も噛んで含めるように説明しているのだが、何しろ貸し出しした件数がとてつもなく多いので、捕獲器ごと持ち去られた・・・などという事故が1度報告された。
全ては後の祭り。
捕獲器なんか最悪捨てられようと壊されようと構わない(悔しいけど)。
でも猫の命までが失われてしまったとしたら、もう取り返せないじゃないか。
そこまでの事故ではないにしても、捕獲器に掛かった猫は大暴れして脱出を試み、鼻面や額に擦り傷を負ってしまう事がある。
だから目の届く場所で捕獲し、直ぐにそれを防ぐ為の対処をするのだ。
それがどういうものであるのかは、ここでは書けない。
猫に愛情を持っている捕獲経験者なら、みんな知っている事だけど。
そんな訳で、捕獲は付きっきりでするべきだと私は考えて、それを頑なに実践しているのだ。
しかし、お陰でこの寒い季節の捕獲ではすっかり冷えてしまう。
耳が隠れる帽子を被り、発熱素材のトックリ(と言うのかな?)のシャツにマフラーもグルグル巻きにしてからハイネックのウインドブレーカーを着込みも、首からの冷気も完璧に防ぐ。
カイロは2つズボンのポケットに入れて、冷えると痛む股関節辺りを温め、1つは腰に当てる。
スキーに行けるような手袋をし、ズボンの上からレッグウォーマーを着け、その上に更にオーバーパンツを穿いているのに、それでも手足が氷のように冷たくなる。
手袋もカイロも、一旦冷たくなった手指を温めるにはあまり効果が無いみたいだ。
だけどそれなしでは、もっと辛い。
かつてはこんなにまで冷える事は無かったのに、これも鎖骨下動脈閉塞のせいだろうか。
忌々しいったらありゃしない。
愚痴の多い今日の日記だったな。
あ、いつもの事か。 |
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