2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ルス

柔らかいルス

Feb. 16, 2011
ルス
2011年2月16日 水曜日

良く晴れて暖かくなる。

ここぞとばかりに、ずっと気になっていた雨樋の掃除をする事にした。

もう何年も放置していたのだ。

きっと桜の枯葉やら、葡萄の枯葉やらが一杯溜まっている事だろうと思いつつ、大屋根に出るのは面倒でなかなか掃除出来ずにいた。



先日の積雪の後、雪解けの水が雨樋を伝って落ちずに樋の途中からバシャバシャと落ちていたのを見て、これはもう潮時かと思った。

そしていざ見てみると・・・枯葉が溜まっているなんてもんじゃない。

既に土と化した状態で雨樋にびっしりと溜まり、そこに雑草が生えていた。

一部を掴んで持ち上げると、雑草の根がはびこっているお陰で、土がまるでスポンジのように繋がっている。

葡萄棚の葡萄は大屋根の上まではびこり、葉だけでなく実もたくさん落としていた。

それが枯葉を腐葉土から土へと変化させていたのだ。



恐るべし、葡萄の木。

いや、恐るべきは不精していた住人か。







樋の掃除はしたものの、そこから下に落とす管にもびっしりと土が溜まっている。

これをどうしたものか。

しかし、どうしてこんな状態になってしまうのだろう?

少しずつ溜まるものだろうに、雨水で流されないでいたのか?

謎は残るけれど、次の雪や雨までに何とかしておかなくちゃ。



しかし今回のミッションはここまで。

全て一度には出来ないよ。




気になっていた事がやれて気分的にスッキリはしたものの、案の定疲れ果ててしまった。

家に入りTVをつけると、BSで【続・夕陽のガンマン】を放映していた。

幾らクリント・イーストウッドの映画でも、こんなのを観ていたらますます疲れてしまって何も出来ない。しかも字幕だから、じっと画面を観ていなければならないのだ。

仕事を少しだけしながら音だけ聞いていると、矢鱈とお喋りな役がある。誰かと思ったら、イーライ・ウォラックだった。

メキシコ人といえ設定なので、メキシコ訛りの英語でペラペラとくだらない事を喋る。



イーライ・ウォラックと言えば、【ゴッドファーザー PART III】を思い出す。

しかしこの【続・夕陽のガンマン】は、それよりも24年も前の作品だから、ずっと若い。若いと言っても51歳の時の作品なのだが。

誰かに目が似ていると思ったら、マーティン・シーンだ。



「これにはアレは出ていないの?」と、最近つとに脳が退化してきて人の名前が出て来ず「アレ」としか言えずにもどかしいのだが、兎に角「アレ」扱いしてこうちゃんに訊くと、流石に我が夫・・・「アレ」だけで解ってくれた。

「ジャン・マリア・ヴォロンテか?これには出てないんだよ」と答えてくれる。



そうそう、ジャン・マリア・ヴォロンテが出ていたのは【夕陽のガンマン】の方であった。今日のは【続・夕陽のガンマン】である。

リー・ヴァン・クリーフはどちらにも出ているので、役どころは全然違うけれど紛らわしい。



しかしジャリッパゲなのに、リー・ヴァン・クリーフって実にカッコいい。

ショーン・コネリーといい、いい男はハゲていようといまいと関係ないんだな。



それはさておき、マカロニ・ウェスタンに出ている俳優は常連の使い回しで、何かと紛らわしい。



【群盗荒野を裂く】で主演していたジャン・マリア・ヴォロンテの弟の役だったクラウス・キンスキーは、【夕陽のガンマン】でも、ヴォロンテの手下だか弟役を演っている。

クラウス・キンスキーと言えばマカロニウェスタンの悪役・・・と決め付けてしまいがちな位にマカロニ・ウェスタンでの印象が強いのだけれど、それはクリント・イーストウッドをマカロニウェスタン俳優と位置づけてしまう位に乱暴な業であろう。

特異な作品に於ける性格俳優としてのクラウス・キンスキーは、他の追随を許さない強烈な個性と激しい表現で観客を圧倒する。

あの顔だけに、マカロニ・ウェスタンで直ぐに殺されてしまう悪役だけではとても勿体無い・・・と映画製作者ならば誰もが思っただろう。

あれだけの顔をしていたら、役者にならなくては嘘だ。



そういう意味では、遠藤憲一という俳優も折角なかなかいない怖い強烈な顔を持っているのに、朝の連続ドラマで娘にメロメロの情けない父親役だとか、コミカルなCMなんかでイメージを崩して欲しくないと私は思ってしまう。

藤沢周平原作の時代劇【風の果て】で野瀬市之丞を演じた遠藤憲一の存在感とその醸し出す厭世的・破滅的な雰囲気は、初めてその俳優を見ただけにかなり強烈な印象を受けた。

固定的なイメージを持たれたくないとか、役柄の幅を広げたいとか、もしかしたらそういう気持ちもあるかも知れないけれど、高倉健のように、どんな作品に出ても同じ雰囲気・喋り方を貫いていても良いのではないだろうか?と思ってしまう。

勿体無い、あれだけの強烈な顔をしているのに・・・と。





ところで、ジャン・マリア・ヴォロンテ主演の【群盗荒野を裂く】は、なかなかに変な映画だった。

これもまあマカロニウェスタンの作品の一つとして分類されて良いのだろうが、イタリア映画らしくラフな脚本だと言わざるを得ない。

舞台は革命のさなかのメキシコであり、ジャン・マリア・ヴォロンテがメキシコ人の役柄なので、スペイン語がメインとなっている。

しかし時々イタリア語が混じってしまうというラフさには笑ってしまう。



この映画が公開された当時、私は小学生だったから劇場で同時代には観ていないのだけれど、高校生だか大学生だったこうちゃんは劇場で観ている。

当時、何故かとても評価の高い作品であったらしい。

私はここ数年の間に、深夜のTV放映で何度も観た。

「またやってるよ〜、この映画」と言いながら何故か観てしまうのだから、やはり名作なのだろうか。



イタリア人の伊達男ジャン・マリア・ヴォロンテとドイツ系ポーランド人の恐ろしい顔のクラウス・キンスキーが兄弟役でメキシコ人を演じるという乱暴さも凄い。

尤も、ジャン・マリア・ヴォロンテは無精ひげを生やして髪をボサボサにしていたら、それはそれはメキシコ人の盗賊に見える・・・と言ってもメキシコ人の盗賊なんか映画の中でしか知らないのだが。



最初、【群盗荒野を裂く】というタイトルをこうちゃんの口から聞いた時は、【軍刀荒野を裂く】だとばかり思った。

だって「裂く」のだから、そりゃ「刀」でしょ・・・そもそも「群盗」なんて言葉を知らなかったし。





話を今日の【続・夕陽のガンマン】に戻すと、【荒野の用心棒】や【夕陽のガンマン】のクリント・イーストウッドと区別が付かない位、役作りが同じだ。

必ず無精ヒゲを生やしているのだが、イーストウッドがマカロニウェスタンに出ていた頃はまだ【ローハイド】の頃とそう違わず甘い若いハンサム・ガイで、少し汚な作りしないとカッコつかないかも知れない。

だから【荒野の用心棒】以来の不精ヒゲは、あの頃のイーストウッドの必須アイテムだったのだと思う。

汚らしく見えないで魅力的に感じさせてしまうところは、流石、大スターの資質なんだろうな。




モア、かなり弱ってきている。

見ているのが辛い。



今日は第3水曜日で、マツモト先生の病院はお休み。

明日、連れて行こうかどうかを悩む。



可愛いモア。

あと少しで、発症してから丸6年になる。

これまでに何度も危機的な状況を乗り越えて、どれだけモアが頑張って来たか、私達は目の当たりにして良く解っている。

これ以上頑張れとはとても言えない。

それでもまだモアを逝かせたくないと思ってしまうのは、私達の我が儘なのだろうか。



モアが幸せでありますように。

モアの苦しみが少なくて済みますように。

モアが私達に愛されていると充分に感じてくれていますように。
ルス

何かしら?

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