ナム
日差しが強く
なってきたら
Mar. 25, 2011 |
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2011年3月25日 金曜日
ようやく雨が上がってお陽さまが出た。
暖かい。
きっと花粉もたくさん飛んでいる事だろう。
庭の植木の土を点検し、乾いている鉢植えに水を遣る。
萎れた花殻を摘み、今がまさに盛りのビオラの花の多さや、次々と蕾をつけて咲こうとしているアネモネを褒め、植えた時には枯れ木にしか思えなかった木に新芽が吹こうとしている事、そして公園の桜にも蕾が出来ている事に感動する。
春は確実に近づいているんだ。
若い頃には、冬から春になる事になんか特段の感動は無かった。
ただ季節が変わって行く事を感じるだけだった。
歳をとり人生が残り少なくなるのを感じるにつれ、自然界では春が再び訪れる事にやたらと感激するようになるようだ。
その年代は人それぞれで違うだろう。
私は無鉄砲を気取り、自分が若くて元気だった時には時間も身体も大切にしなかった。
今、色んな報いを受けてもう身体はボロボロだけど、日々、お陽さまの有り難さおや雨の恵み、季節の移ろいに喜びを感じられるようになった。
間に合った。
死ななきゃ治らないバカだけど、一部だけは生きている間に人並みになったのかも知れない。
有り難う、神様。
通り掛かった近所の奥さん・・・と言っても私の母ほどの歳の方だけれど、その奥さんが声を掛けてくれる。
「綺麗ね、お花が一杯で」
聞けばリハビリの帰りだという。
そう言えば、近づいて来る足音が一歩ずつ摺り足をして進む感じだった。
母もそういう歳なのだと改めて思う。
歳の割に元気で早足で横断歩道を渡ったり、電車を乗り継いで美術展に積極的に行ったり、毎日の食事作りも頑張っている。
軽い脳梗塞が出た時も、白内障の手術をした時も、父が危篤になった時も、そして亡くなった時も、私は行ってやる事も出来ず、何一つ役に立たなかった。
その事を思い出すにつけ、申し訳ないなどという言葉では済まされない情け無い気持ちになる。
でも、行けなかったんだよね、本当に。
父の死以外は私には知らせないでやり過ごしていた事もたくさんあったし、それだけ気を使わせていたんだと改めて有り難く申し訳なく思う。
最初に危篤に陥った時、父がカズエには知らせるなと言ったとも聞いた。
共に暮らしてこそ家族であり、別々に暮らすようになったら血族ではあっても家族ではないと思っていた。
だから不本意であっても、舅や姑が生きていた頃は、彼らが家族だった。
でも、何十年離れていても父も母も妹も私の家族なのだと今更のように感じた。
そんな事、父も母も妹も最初からそう感じてくれていたのだと思う。
ごめんね、こんなにも愛されていたのに慌しいばかりで何も考えず、何もしてやれず。
私はバカだな。
他人の相談事なんかで時間も身体もお金もすり減らして、挙句の果てに大事な家族を後回しにしていた。
その結果がこれだ。
甘えてくるミュウにも「あとでね、今ママ忙しいから」と言っていた。
ジーコとアインとカワムラさん、そしてトムとタムにはお互いに精一杯力と心を合わせて最期のときまで頑張ったけれど、突然逝ってしまったマルコやみーちゃんには、彼らが求める事をどこまでしてやれていただろう。
あの世で会えたら、真っ先に謝らなければいけないと毎日思っている。
遺影に手を合わせ線香をあげる時、どうしても「ゴメンネ」と言ってしまう。
でも、遺影に父が加わって、「ゴメンネ」が「ありがとう」に変わった。
父にも謝るべきなのだけれど、それ以上に感謝の気持ちが大きい。
どれだけ支えてくれていたか、守ってくれていたか、力を送ってくれていたか、それは今も尚続いている事なのだと感じるので、やっぱり「有り難うございます」が一番ふさわしいんだろうな。
死んでしまった人や猫にだけ詫びて感謝するのでは意味が無い。
生きているうちに、母にも妹にも夫にも、そして可愛い猫たちにも、もっと感謝して日々を生きなければ。
自然の恵みに対してと同じだ。
この事に気づかずに死んでしまったら、またひとつ間に合わくと詫びるしかなくなる。
あの世で詫びてばかりじゃ楽しくないよね。
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ナム
怖い顔に
撮られちゃう
Mar. 25, 2011 |
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だから日差しのせい
だってば
Mar. 25, 2011 |
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ナム
まったくもう・・・
Mar. 25, 2011 |
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