2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ペリー

クールそうな
僕だけど

May. 24, 2011
ペリー
2011年5月24日 火曜日

昨日からの雨が一層強まり、肌寒い。



朝になっても暗いので、猫たちは良く眠っている。

夜じゅうずっと徘徊してふにゃふにゃ鳴いていたシロちゃんも、ヒーターの前のシエスタで寝ている。

マーゴはリマとひとつのシエスタで抱き合うようにして眠っている。

仕事が一区切りついたこうちゃんは、大リーグの試合の中継を観ながら寝ている。時々起きて観ているようだが、基本的には目を瞑って眠っているように見える。

いいさ、ほぼ徹夜の日々が続いていたんだものね。




私は仕事だけしていると浮腫みがどんどん酷くなるばかりなので、時々立って歩きまわったり、固く丸めたタオルの上で足踏みをしたり、お茶を飲んだり煙草を吸ったり、それから雑巾を縫ったりしている。



目が霞むので、雑巾を縫い続ける事は難しいのだけれど、それでも日に何度かに分けて縫う。

今朝からは、擦り切れてしまった麻のタオルを雑巾に仕立てている。

ところどころ穴が空いてしまっている麻のタオルは長年使い込んで生地が弱っていたものだから、洗って乾す時にピンと引っ張ると、その時に裂けてしまう。



これ以上使い続けると、遠からずビリビリに裂けてしまいそうだから、遂にそのまま使う事を諦めた。

でも捨てポロにしてしまうのは勿体ない。ましてや捨てるなんて・・・。



3つ折りにして縁を2重に縫い合わせ、穴の空いたところは細かい針目で縫って補強する。

子供の頃、穴の空いてしまった靴下の先を、こうして接いだのを思い出した。

昔の靴下は直ぐに穴が空いた。それをそのままはくのは恥ずかしいし、捨てるなんて勿体ない。

母は私が針を持てるような年頃になると、「自分でやんなさい」と言ってやらせた。



靴下の穴を糸で細かく接ぐと、ゴロゴロしてはき心地が悪いのだけれど、だんだん上手に接ぐ事が出来るようになった。



昔はそうして接ぎあてした靴下をはいたものだ。

他所の家庭ではどうだったか知らないけれど、母はそういう風にさせた。



母は私達姉妹に、いつもお揃いで洋服を買ったり作ったりしてくれたし、下着も母が白い綿とレースで作ってくれるようなオシャレだった。

自分も大層オシャレな人だったし、子供たちにも良いものを与えてくれていた。

だけど物を大切にする心をしっかりと教えてくれた。



お陰で私は、いまだに貧乏くさい手仕事が好きだ。



捨てるばかりの手拭きで雑巾を縫っていると、こんな事、今の日本でどれだけの人たちがするだろう?と疑問に思う。

昔の人だって、雑巾なんか縫わないままのタオルや手拭いで充分だと言う人が多いだろう。

幸田露伴は娘に、雑巾なんか縫うよりもっとましな事をしろと言ったそうだ。



それは確かにそうだ。

限られた時間に雑巾なんか縫うよりは、読書でもした方が良いかも知れない。

雑巾なんか安く買えるし、そもそも古タオルを使えば済む。縫っていないタオルだったら、何度も折りたたみ直してたくさんの面で一度に拭けるから合理的だと言う人もいる。



それも事実なのだけれど、私は縫っていないタオルを雑巾として使うのが気持ち悪いのだ。

長いままのタオルを折りたたみながら、その時に細かいゴミが落ちる事があって、それが厭だ。

それにタオルでは猫の毛が絡んで、濯いでも落ち難い。それが一番厭だ。



雑巾は手拭いかサラシの布、古くなった麻のタオルが、さっと猫毛が洗い流せて気持ち良い。



だから私は、手が痛くても目が霞んでも、これからもきっと雑巾を縫うだろう。

母が死ぬ直前まで縫ってくれた雑巾のように、きちんと端を折り込んで、必要なだけの針目で、拭き易くて絞り易い、私の手に合った雑巾を。




二人で色々と考え悩んだ末、デンちゃんを「デンちゃんケージ」付きで「みーちゃん部屋」に移した。

あれからも謎のマーキングが続いているからだ。



みーちゃん部屋のメンバーは、みーちゃん亡き後、年齢不詳の「カブキモノ」チャイ以外は確実に若くて体格が良くて元気だ。

デンちゃんがどれだけ大きくて乱暴者でも、その乱暴さの度合いでは負けていない。

しかも例外的に小柄なチャイが一番の乱暴者ときているから、デンちゃんに気おされてしまう事はないだろうと判断した。



元々、みーちゃん部屋にデンちゃんを入れようと思っていた位なのだ。

それを思い留まらせたのは、デンちゃんが野良時代にシロちゃんと大の仲良しだったから、シロちゃんと同室にしてやりたいという想いだった。



しかし最近のシロちゃんは、デンちゃんを持て余しているようだ。

最初はスリスリと甘えていても、次第に甘え方が乱暴になっていく。

首筋や背中に噛み付き、噛み付かれたシロちゃんは大層困った顔をして逃げる。デンちゃんがそれを追う。

デンちゃんには、もっとラフに遊んでくれる相手が必要らしい。





さて、時間を掛けずとも、デンちゃんはみーちゃん部屋のトリコロール3きょうだいやチャイと馴染んでいる。

威嚇もなければ、激しい取っ組み合いも無い。

チャイとは前から格子戸越しに遊んでいた同士だし、猫好きの度合いも良い勝負だ。早速絡み合って多少乱暴に遊び始めた。



デンちゃんは野良時代、この部屋の外の濡れ縁で、中の猫たちに猛烈にアピールしていた経緯もある。

遊んで、遊んで・・・のアピールだ。

そういう意味で、お互いに顔見知りである事は事実だ。



そして様子を見ている限りでは、新入りのデンちゃんも先住の4匹も、問題無くご飯を食べ、トイレを使っている。

大丈夫そうだ。



どうかこのまま落ち着いてくれますように。

本来デンちゃんに落ち度なんか無いのだから、ここで遊び相手に恵まれ、嫌われる事無く過ごせたら願ったり叶ったりだ。




これでカワムラさん部屋にマーキングが起きなければ、デンちゃんを嫌ってのペロのマーキングだったと言えるだろう

だけど容疑者は他にも考えられなくはない。



はてさて、どうなります事か。
ペリー

本当は
甘えん坊なの

May. 24, 2011
ペリー
ペリー

そうは見えない?

May. 24, 2011
ペリー

妹から贈り物が届く。

いつだって姉を心配し、思いやってくれている妹。



妹ともっと時間を過ごしたい。

いくらでも話をしたい。



死ぬまでにあと何回、妹と会えるんだろう?



でも会えなくても、いつでもずっと考えているからね。

腐っても「お姉ちゃん」なんだからさ、私は。

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