ジャム
ママ、何してるの?
Jun. 7, 2011 |
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2011年6月7日 火曜日
夜、やっと寝られる・・・と思ったら、ゴマが枕トイレでオシッコをした。
それ自体はいつもの事だし、その為の枕トイレなのだからゴマに落ち度は全くない。
しかし枕カバーに問題があった。
どうしそた事か、オシッコを吸い込まず、水たまりになっている。
ゴマはオシッコが終わると、ピョン!と狐のように跳ねてその場を去った。
その衝撃で、ゴマの踏切地点である枕のクッションが良く効き、溜まっていた水(オシッコだけど)が勢い良く流れ落ち、且つ飛び散った。
シッコの流れ落ちた先は介護用シーツが敷いてあり、飛び散った先は毛布と普通のシーツだった。
そしてシッコの付いた足が着地した場所は、隣の枕トイレであった。
その全てを洗う事になる。
そんなの明日にすれば良いじゃないか?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
私だってそう思います。
でも、それを溜めていたら、次のシッコの洗濯が出来ない。
システムトイレを使ってくれたら、直ぐにペットシーツを替える。
どんなに眠くても疲れていても、「後でやろう」が通用しない。
そうしないと、次のシッコは確実に枕トイレでする。
一度シッコしたペットシーツが入ったままのトイレでは、決して次のシッコはしないのだ。
ゴマ様は綺麗好きであらせられるから。
そしてシッコのインターバルが短い事が多い昨今では、直ぐに替えておかないと次のシッコのタイミングが来てしまう。
或いはジャムがシッコして使ったトイレでは、ゴマ様は決してシッコしない。
システムトイレのシーツ交換の方が、枕トイレのカバーの洗濯よりも少しだけ楽だ。
しゃがんでする作業だけにちょいと辛いのだけれど。
一体、一日に何回ペットシーツの交換をするんだろう。
2階だけでも相当な回数になる。
1階はこの10倍位の頭数が居る訳だから、各部屋のトイレ掃除をして回るだけでも1時間くらいは簡単に過ぎてしまう。
一日中、ひたすらトイレ掃除。
そのトイレ自体も時々熱湯で洗って除菌しておきたいし、大袈裟では無くて本当に一日中、猫トイレの事ばかりを考えているかも知れない。
眠っていても、誰かがゲロッバしている気配がしたら直ぐに飛び起きて、寝惚けた目でその場所を探し、拭き取ってしまわないと、乾いてしまってからでは探し難い。
床やベッドの上でしかゲロッパしないジャムと違い、アンちゃんとゴマはどこでもゲロッパするから、細かい部分に気をつけないといけない。
コンセントの上、テレビやPCモニターの裏、昼寝場所にしている3段ケージの裏やオイルヒーターのフィンの細かい部分、テレビのコントローラーのボタンの上・・・掃除し難くて探し難い場所に好んでしてくれる。
放置しておけば、シバンムシの格好のエサになってしまう。
シバンムシの大発生の元凶となり得るのだ。
考えただけでも恐ろしい。
でも、考えているだけじゃなくて、実際過去に大発生したのだから恐ろしい。
見えない部分、いつもは掃除しきれていないケージの裏などで、ゲロッパの残骸やおからの砂を餌として、シバンムシは充分に繁殖するのだ。
思い出しただけでもぞっとする。
「今やる」・・・それの連続なのだ、たくさんの猫との生活を安定的に円滑に清潔に保つ為には。
犬だって人間の赤ん坊だってそれは同じだろうけど、身の回りの世話が必要なものをたくさん抱えて暮らすには、やるべき事は直ぐにやる・・・それが最低限の覚悟かも知れない。
ゴマやジャムやアンちゃん、そしてルス・リマ、ナム、ガラ・・・特別に要求が多い子たちではあるけれど、出来るだけ彼女たちの求めにも、「後で」ではなくて直ぐに応じてやらないと、死んでから後悔しても遅いのだ。
ミュウがあれだけ求めてくれていたのに、「ママは今忙しいから後でね・・・」と言って、見ず知らずの他人からの丸投げのSOSになんか対応していた私。
まさにその間にミュウは最初の発作を起こし、あれよあれよと言う間に死んでしまった。
「後」って何時だったんだよ?
ミュウはあの時、今直ぐ抱っこして欲しいと言ってPCデスクの上にまで乗って来て鳴いていたはずだ。
この事では自分を責めざるを得ない。
大きなミュウはとっくに許してくれていると思うけれど、今尚、謝り続けている。
私は長年の間ずっと「身内は後回し」とうそぶいて、痩せ我慢的な建て前を貫いていた。
だけどミュウを失ってみて、愛するものとの時間を後回しにして来た事を悔やんだ。
ミュウ以降の猫たちの介護に於いては、「今このとき」しかないのだと肝に銘じて最大限の努力して対処したつもりなので、あれ程には後悔しないで済んだ。
しかし、元気でまだ若い子たちの求めに対しては、「少し我慢しなさい」と言いがちだ。
だけど時計の針はどんどん進んでいるのだ。
若くて我が儘でイタズラで、まだまだ残り時間が一杯あると思って油断していると、いつの間にか歳をとっている猫たち。
私達人間も老いて行くけれど、その4倍もの早さで老いて行く猫たち。
その猫たちの求めに、今応じなくて何時応じるというのか。
猫たちへの「直ぐやる」は肝に銘じるようになったのに、私は父母に対しては「身内」の最たるものとして、ずっと後回しにしていた。
父母は自分の事を自分で出来るし、まだまだ大丈夫・・・と考えていたかも知れない。
父が長年闘病していたとは言っても、自力でトイレも入浴も出来た。食事の介助も必要無かった。
何度かの入院はしたものの、妹と母に任せっきりで、私は自力で何も出来ない猫たちの世話を優先した。だって、そうするしかなかったから。
父母と妹に対しては、後回しに出来る「身内」として甘え切っていたのだ。
そしてこの1年の間に起きた、突然の相次ぐ父母の死。
まだ時間があると思って、後回しにしていた父母への恩返し。
私はミュウに謝り続けているのと同じように、これから死ぬまで父母に謝り続け、出来なかった事を悔やみ続けるだろう。
と同時に、尽きる事の無い感謝の気持ちが湧き続けるのだ。
大切なものとの時間を、もっと大切にしておこう。
父母に対しては間に合わなかったけれど、夫と妹、そして愛しい猫たちに対して、これ以上謝らなくても済むよう、後悔しなくて済むようにしたい。
親の恩にお返しするなんて、おこがましい。
決して返せる恩ではないのだ。
でも、せめて会いに行きたかったよ、もっと。
猫をこれだけ受け入れた時、それも含めて覚悟し、諦めたんだけど。
この数の猫の世話をする事にした人生を悔やんではいない。
父母への孝行を捨ててまで選んだ道なのだから、しっかりと全うしよう。
理屈の通用しない、辛抱の利かない猫たちの求めには、今直ぐ応じよう。 |
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