2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ルス

ルスの俯瞰図

Jun. 15, 2011
ルス
2011年6月15日 水曜日

鬱陶しい梅雨空だけど、昼間には少しだけ陽が射した。



たとえ僅か1時間でも良いから、陽が出てくれると有り難い。

植木鉢やプランターの土が乾く間もないと、根腐れしがちだし、ナメクジ天国だ。



植木鉢を退けると、ダンゴムシが山のように集まっている。

我が家はダンゴムシ天国でもあるようだ。





ところで、ダンゴムシって何を食べて生きているんだろう?

気になって調べてみると、おとなしい可愛い虫だから放っておこうという意見と、実際に新芽が出たばかりの柔らかい葉っぱを食い荒らしているのを目撃しているので駆除した方が良いという意見とに分かれているようだ。



駆除と言っても、私としては薬剤を撒いたりしたくないし、積極的に虫を殺したりもしたくない。

実害が大きいヨトウムシですら、昔のようにビニール袋に入れてゴミに出したりせず、生きたまま藪に「ポイ」しているだけなのだから、ダンゴムシだって同じだ。



ダンゴムシ連中には、枯葉程度を食べて、どうか新芽には手を出さずにいて欲しいな。








虫との共存・共栄って、なかなかに難しい。

熱帯雨林の中じゃあるまいに、この日本では余りにも虫の種類も数も多い。

寒冷地のイギリスから来て、日本では虫が多いのに驚いたとベニシアさんも言っていた。



それはベニシアさんに限らず、イギリスで暮らした人のエッセイなどでは良く目にする言葉だ。

特に害虫駆除剤の散布などせずとも、街路樹や庭に生えているリンゴの木など、全く虫に食われる事が無いと言う。

だから無農薬のリンゴを、散歩の途中で気軽にもいで食べられるらしい。



リンゴがそうして食べられる事ももだけど、虫が少ない事が羨ましい。

いや、虫もそうそう棲息しない寒い環境だという事だ。

神経痛やリウマチにとっては、きつい環境かも知れない。



どこが羨ましいという事はきっと無いんだ。

今居る場所、今置かれている状況で最大限楽しむ事、努力して生きる事が大切なのであって、隣の芝生の方が青く見えているうちは、幸せには暮らせないのだろう。

虫たちも精一杯生きている。

どこで、どこまで折り合いをつけるか・・・だな。








話が飛躍しているかも知れないけれど、猫嫌いの人たちにとっても、野良猫との折り合いをどこでつけるかを、もう少しだけ人間・・・いや、自分本位に考えずに、好きにはなれないまでも、野良猫だって精一杯生きているのだから生きている事くらい目を瞑っていてやろう・・・と思って貰えると良いのに。



気に食わないものを排斥するという考え方、もしくは気に食わないものを好んで大事にしている人たちを批判・攻撃・迫害するようでは、自分だっていつ排除されてもおかしくないと思っていた方が良い。



私はもしナメクジが支配する世界に生きていたなら・・・その時はナメクジに殺されてもやむを得ないと思う。

随分とたくさんのナメクジを「駆除」という名目で殺して来たからな。



今ではもう殺しはしない。

嫌いだし困りものだけど、生きる権利までは奪いたくない。

イタチごっこだけど、捕まえては他人に迷惑の掛からない場所へと遠ざける・・・という繰り返しだな。





では、蚊の場合はどうしよう?

博愛主義の方にも一度お訊ねしたかった。

肌に止まられた時でも、絶対に「パチン」と叩いたりはしないのでしょうね、きっと。

それに、こんな山の中に住んで大量の蚊に刺されて悩まされたりしていないのでしょうね、多分。



私も都市部に住んでいた頃は、蚊取り線香すら殆ど必要無かったもの。




窓辺にヤモリのモーリスが居ると、猫たちみんな嬉しくて仕方ない。

今のモーリスが、数年前から猫たちを喜ばせてくれているモーリスなのかどうかは解らない。

我が家に棲み付いているヤモリは全て「モーリス」なのだ。




モーリスだって、この時期は虫がたくさん出て来ているから、きっと嬉しいだろうと思う。

ヤモリは家の中から外に漏れる明りに集まる害虫を餌にするから、窓辺に棲み付くのだろう。






しかし「雑草」という名の草が無いのと同様、人間の都合だけで「害虫」と一括りに分類してしまう事への後ろめたさがここにある。

農作物や大事な植木を食い荒らすから「害虫」、人間を刺したり血を吸ったりするから「害虫」・・・そしてゴキブリのように血も吸わなければ噛みもしないのに忌み嫌われて「害虫」の筆頭に挙げられるものもある。

虫の話ばかりしてしまうけれど、この虫たちとどう付き合っていくかは、一生の間に結構頭を悩ませる問題じゃないだろうか。



あれは好き、これは嫌い・・・虫に限らず動物にだって当てはまるかも知れないし、人間に限っもそれは言える事なんだ。



「あの人は好きだけど、この人は嫌い」





だけど、嫌いだからと言って他人を排除したりしてはならないのは当然の事だ。

他者にも自分と同じように生きる権利があり、自分と同じように感情や価値観がある。

どう付き合い、どう距離をおくか、そしてどういうものとは関わらずに済ませるか・・・そのバランスだけだ。







さて、ナメクジとゴキブリとムカデと藪蚊の多くなるこれからの季節、私は毎日毎日、自分の価値観とバランス感覚を試されるのだ。
ルス

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