マーゴ
不思議の国の
マーゴです〜
Jun. 30, 2011 |
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2011年6月30日 木曜日
今日も暑い。
但し、夕方からは物凄い雷雨。
久し振りだ、こんな雷雨。
ジャムはいつも雷が鳴り始めるとそわそわして落ち着かなくなり、人の顔を見ては心細げに「にゃーん」と小さな声で鳴く。
「大丈夫だよ、ジャム」
「パパもママも一緒にいるんだから」
「ここには落ちないよ」
どう慰めても無駄で、雷鳴が遠ざかって行くまでおろおろしていた。
仔猫の頃は怖いもの知らずで、ジャムそのものが落雷のような存在だったのに、近年ではすっかり弱虫の巨大猫になってしまった。
そして今年の3月11日を機に、その傾向はピークに達した。
余程恐ろしい思いをしたのだろう。
私達は出掛けていて、2度目の大揺れの時に帰宅したのだった。
だから2階の部屋で、食器がガラガラ落ちて割れたり、本や色んなモノが飛び出して散乱したり、家具が動いてしまったりするその瞬間を見てはいないのだ。
帰って来たら、予想した以上の惨状に言葉も出なかった。
だけど食器や置き物は買い直せば済むし(もう買えないものもあるけれど)、家具も元の位置に戻せたけれど、ジャムが受けたショックはなかなか消えない。
ほんのちょっとの余震にも、緊急地震警報を知らせる音にも恐れおののいた。
ここが近くで打ち上げ花火なんかやる場所だったら、一体どうなってしまうだろう。
幸い、そんな事は願ったところで(私は花火が大大だ〜い好き)あり得ないのだが。
ここに越して来たばかりの20年ほど前には、隣町の商店会が鶴見川の河川敷でささやかながら打ち上げ花火大会を催していた時期があった。
その後、不景気のせいなのかさっばりやらなくなってしまったようだが。
流石に打ち上げ場所が遠くないので、「ド〜ン」という音と共に花火が開くのが嬉しかった。
遠いと、花火が光ってから音が聞こえるまでにタイムラグがある。
花火は開いているのに、暫くしてから音が聞こえるのではつまらない。
そのタイムラグが無い程、迫力があって打ち上げ花火は醍醐味がある。
高校3年生の夏、「沖縄国際海洋博覧会」というのがあった。
その博覧会に合わせて「世界海洋青少年大会」と言うのが催され、世界中の青少年が招かれた。
私はガールスカウトの群馬県代表の一人として参加していた。
東京までの交通費とお小遣いだけ自腹で、あとの費用・・・沖縄までの航空運賃も2週間のホテル滞在費も現地での海洋スポーツの講習費も一切掛からないという、嘘のようなイベントだった。
私は生まれて初めて飛行機に乗り、後にも先にもこの時だけのヨットを沖縄の美しい海で、伝統あるヨットクラブの人たち(この人たちも招待だった)に習った。
特に海が好きという事も無い少女だったけれど、あの夏の2週間だけは海三昧という夢のような夏を過ごした。
今は、海なんかしょっぱくて嫌いだ。
でも、一番「夢みたい」だったのは、海洋博開会式の前夜、浜辺で上げる打ち上げ花火を、その直ぐ真下で見た事だ。
「ドーン」という音は凄まじく大きく、そして音と同時に頭の真上で花火が開く。
火の粉がパラパラと雪のように降って来た。
みんなで「あち、あち」「あちち」とかキャーキャー言いながらはしゃいだ。
真上に上がる花火を見るのに、のけぞっている首が痛くなった。
音も花火もとてつもなく大きくて、次々と上がる花火に鳥肌が立ち、涙が出そうになるような感動だった。
火の粉を浴びながら打ち上げ花火を見たのも、それどころか屋外で花火大会を見たのも、後にも先にもその1回だけだ。
ガールスカウトとしての私は随分とアクティブで、色んなところに行ったし色んな経験をしたけれど、大学生になってから今までの数十年は、酒飲みの仕事中毒、いまや猫中毒の出無精を決め込んでいる。
この路線は、もう変わらないだろう。
花火を見に行きたいと寝言に言ったところで、決して出掛ける事は無い。
花火を見に出掛けられるのは、猫たちを全て無事に見送ってからの事だ。
その頃には私自身がもう「ヨイヨイ」で、「花火」と「花見」の区別もつかなくなっているだろう。
ところで「ヨイヨイ」って解るだろうか。
私の世代の人だったらみんな知っていると思うけど、若い世代の人は耳にした事が無いかも知れない。
「中気」とか「中風」・・・つまり脳卒中の後遺症の事なのだが、俗に「ヨイヨイ」とも言っていた。
あの人はもう「ヨイヨイ」だから・・・なんて昔の人たちは言った。
差別的要素が強いからと、かなり前からメディアでは自主規制するようになってしまったようだ。
アホくさ。
差別されていると思い込む側も、そんな規制で差別そのものが無くなると思うメディアもアホくさい。
ま、自分の事を「ビッコ」とか「つんぼ」とか「ヨイヨイ」と言うなら問題無いだろう。
私はまだ聴覚には問題無いものの、視力はかなり悪化して「めくら」間近だし、既にビッコをひかないと歩けないし、もうすぐ「ヨイヨイ」だ。
でも、ヨイヨイでも良いから生きていたい。
今は亡きジーコは、新宿生まれだったので花火を知らなかった。
その頃はまだ猫をベランダに出していたので、ベランダで花火見物・・・と言うより、たまに上がる花火待ちをしている私に付き合って、ジーコもベランダに出て居た。
すると予想よりずっと大きな打ち上げ音が聞こえて、ビックラこいたジーコは慌てて部屋に駆け戻ろうとして、閉まっていた窓ガラスにしたたか鼻を打ちつけてしまった。
その後はクシャミが暫く止まらなくて、可哀想な事をしたね、ジーコ。
ミュウとアインは一時期私と共に大宮に住んでいたから、一度だけどこかの花火大会を窓から見物した経験がある。
どちらも仔猫だったので覚えているかどうか解らないけれど、兎に角、ここに来た年の花火大会では、特に驚きもしなかった。
流石、猫パパと猫ママ。
それにひきかえ、無邪気な息子には免疫が無かったんだね。
可愛かったジーコ。
ミュウパパの事もアインママの事も大好きで、そしてミュウからもアインからも愛されてのびのび育ったジーコ。
私もまだ野良猫の存在も知らずただ1度きりミュウとアインに子供を作らせた、その3匹のうち手元に残したのがジーコだった。
間もなくこうちゃんとも暮らし始めたので、ジーコは猫のパパとママ、人間のパパとママに囲まれ守られて育った唯一の猫、そしてこれだけたくさんの猫がいても、他所の世界を知らないただひとりの猫だ。
猫らしい好奇心や高い身体能力を持ち、打ち上げ花火の音には免疫が無かったけれど、ベランダの植木に巣を作っていたオオカマキリを・・・多分生まれて初めて見たであろうオオカマキリを上手に捕え、殺さずにくわえて持ち帰ってくれたりして私を魂消させた。
ジーコはそのカマキリを、寝転がっていた私の頭の上にポトンと落としてくれたものだから、3匹はずっとそれを眺めていた。
私は悲鳴をあげたい気分だったけど、そっとつかんでベランダの植木に戻した。
カマキリをつかんだのは生まれて初めてだった。
3匹はがっかりしたようだけど、また直ぐに色んな虫を捕まえては私にプレゼントしてくれたので、私も3匹も退屈する事は無かった。
虫は生きたままの事もあれば、バラバラに解体されてしまっている事もあった。
猫の狩猟本能は凄い・・・あの時に私は初めてそれを知った。
外の世界も知らなければ飢えた経験も無い純血種の3匹だったのに、初めて見る虫を恐れる事も無く、見れば必ず捕獲しようとした。
あの時のカマキリの子孫(多分)が、今もベランダには棲みついている。
何度も卵を産み、その卵の塊は長い冬を越し、春になると孵化して、蚊と間違える程小さな子カマキリは孵化すると間もなく散り散りバラバラになって行った。
どれだけの子カマキリが生き残れたのか解らないけれど、今も子カマキリを毎日あベランダや庭の草木のあこちで見ては、日に日に大きくなっていくのが嬉しい。
水遣りにも気を付けて、うっかり水を掛けてしまったりすると、ごめんごめん・・・と謝る。
流石にカマキリには人の言葉は通じないかも知れないけれど、居なくならないところを見ると、そう悪い環境ではなくて、私も悪い人ではないと感じてくれているのかも知れない。
もうジーコやデンちゃんに捕まえられてしまう事は無い。
ベランダでの狩り専門だったジーコは亡くなり、野良猫デンちゃんはいまや完全室内飼いの家猫だ。
デンちゃんも「お土産猫」で、色んなものをどこかからくわえて来ては、うちの庭にコレクションしていた。
汚れた小さな人形を見つけた時には、ちょっと哀れになってしまった。
デンちゃんは、仲良しだったシロちゃんが居なくなって寂しいんだ。だから人形なんか持って来たんだ・・・と勝手な解釈をして泣いた。
そしてデンちゃんも間もなく捕獲出来て、今は家の中に居る。
1匹の猫にも、色んな歴史がある。
1匹の猫が生きた足跡はそこかしこに一杯ある。
掘り起こすのが辛い想い出もあれば、辛い時期もあるけれど、それは宝物でもある。
勿論、生きた猫そのものが宝物でもある。
これだけたくさん居ると大変なんじゃなくて、宝の山・・・という事なんだ。
私達はお大尽様・・・そう思って楽しく暮らしている。
痩せ我慢なんじゃなくて、これはちょっと自慢。
ぐふ、ぐふふ・・・ |
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マーゴ
どうしたのかしら?
Jun. 30, 2011 |
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マーゴ
最近、お腹が
舐め難いの
Jun. 30, 2011 |
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マーゴ
え、デブだから
ですって?
Jun. 30, 2011 |
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マーゴ
ひどいわひどいわ、
シクシク・・・
Jun. 30, 2011 |
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マーゴ
な〜んちゃって
Jun. 30, 2011 |
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暗い一角に居たのでシャッタースピードが遅くて、しかもマーゴも動いているところだったので、ブレブレ・ボケボケのマーゴになっちゃったけど、可愛くて「没」に出来なかった。
マーゴが元気で、しかもみんなの中でのびのび寛いでいてくれると、パパもママも凄く嬉しいんだよ。
明日も頑張って食べようね。
先日のお赤飯が好評だったので、今夜はひじきや干しホタテなどあり合わせのものを使ったおこわを炊いてみた。
もち米3カップにうるち米2カップ、人参や椎茸の千切り、もどしたひじき、干しホタテ、クルミ、そして調味料(醤油、みりん、塩)を全部一緒に圧力鍋にぶち込み、強火に掛け、沸騰したら弱火にして4分。
後は自然に冷まして蒸気が抜けるまで待つ。
たったそれだけ。
もっちもちで美味しいおこわが炊けました。
思いつきで入れたクルミとホタテだったけど、大成功だったかも知れない。
油揚げとか鶏肉、牛蒡、しめじ、コンニャク、ギンナン、栗なんか、その時々にあるものを使っても美味しいと思う。
もう、簡単で美味しいおこわに病み付きになりそう。 |
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おこわ
Jun. 30, 2011 |
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