2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ルス

またまたアタシの登場で・・・

Aug. 29, 2011
ルス
2011年8月29日 月曜日


暑い。

日差しが強く、真夏が戻って来た。

セミもうるさい。



庭で水撒きをしていると、耳元でミ〜ンミンミンミンミンミ〜と物凄い大音量で鳴いている。

耳がジーンとなりつん裂けるかと思う位、頭がクラクラする程うるさい。

頼むから、もっと高い木にとまって鳴いてくれ。





だけど外に出ると、セミの死骸が一杯転がっているのを見かけ、短い成虫の命を思うとちょっと切ない。

セミそのものの命が短いと思ってはいけない。

幼虫のまま土の中で暮らす何年間だって、セミの命のうちなのだから。



17年も幼虫として生きるものもあると言う。

野良猫よりずっと長生きかも知れないのだ。





そのうち、あれだけうるさかったセミがパッタリと鳴かなくなり、寂しい気分になるだろう。

そはて秋になってしまい冬の長さを嘆き、また春訪れを待ち焦がれ、夏への郷愁も募るに決まっているのだ。

勝手なものだ、まったく。



せいぜい今のうちに、残った素麺やうどんを食べてしまわなくちゃ。



それにしても、今年はずっと茗荷が高かったなあ・・・3個入りパックで198円なんてのばかりだった。

今でも茄子と胡瓜の塩揉みには茗荷や生姜、青唐辛子をたぷり使うので、茗荷の高値はちと痛い。

茗荷3個の方が、茄子5個よりも高いのだから。

うどんや冷や奴の薬味にもたっぷり使いたいし、うちは茗荷が切らせないというのに。




夜、映画【真昼の決闘】を観る。



BSプレミアムの番組予告で観て、二人とも楽しみにしていたのだ。

猫家事を早めに終わらせて、晩ご飯もさっさと済ませて、集中して観ようと段取りした。

洗いものまで全部済ませ、放映スタートの10時に間に合った。ブラボー。

ゲイリー・クーパー好きの妹にも電話で知らせる。

妹は、だからクワガタに「クーパー君」と名付けたのだ。







Click the picture please !
 邦題:真昼の決闘
 原題:High Noon
 製作年:1952年
 公開年:1952年
 製作国:アメリカ


 監督:フレッド・ジンネマン
 音楽:ディミトリ・ティオムキン
  主題歌:「ハイ・ヌーン」
             テックス・リッター

 出演:ゲイリー・クーパー
     グレイス・ケリー
     トーマス・ミッチェル
     ケティ・フラド
     ロイド・ブリッジス
     リー・ヴァン・クリーフ
新品でもDVDはビックリする程安い。
古い名作映画は安くなって嬉しい。

映画の冒頭、元保安官ウィル・ケイン(ゲイリー・クーパー)と新妻エミー(グレース・ケリー)が保安官事務所で結婚式を挙げている。


結婚と同時に保安官の職を辞して、今まさに馬車で町を去ろうとしているところだった。



新妻エミーはクェーカー教徒らしく、その妻の信仰心に添う為、ケインは長年この町の為に務めた保安官を辞めるらしい。

ここを出たら、どこかの町で小さな店でもやればいいさ・・・というような会話がある。



結婚を祝って、みんなで暫くワイワイやっていると、その場に、かつてケインに逮捕され、死刑判決を受け北部で服役していたならず者のフランク・ミラーが、ケインに復讐しようと今日の正午着の汽車で戻って来るという電鈴が届いた。

駅員が走って届けに来たのだ。

当時は、駅員が電報も送受信していた。

そうだそうだ、知っている。

他の西部劇でもそうだったもの、昔しょっちゅう見たシチュエーションだ。




駅では、ミラーの弟と仲間たちの3人が既に馬でやって来ていて、フランク・ミラーの到着を待っている。

4人で、ケインにお礼参りをする段取りである。



今、時刻は午前10時40分。

列車の到着まであと1時間20分しかない。



ここでとられている手法てして、この物語の進行する時間と映画の進んで行く時間とをシンクロさせている。

84分の作品の中で、観ている私たちはケインと共にミラーの到着までの時間を過ごす事になる。

つまり物語そのものも、たった1時間半ほどの間の出来事なのだ。



時計は途中何度も映され、次第に「その時」が近づいている事をケインに、そして観ている私達に教えるのだ。





町に留まって彼らと決闘するか、新妻や町の人たちの言うように町を去るか悩むケイン。

新妻は共に去る事を懇願するが、ケインは敵に後ろは見せないと言って耳を貸さない。

そればかりか、忙しくなるからと言って(危険もあるだろうからと言いたかったのだろうが)、ホテルで待つように指示して新妻を保安官事務所をから追い出すのだ。


新妻は怒り、一人で町を去ろうとする。

しかも、無法者が乗って来るその列車で入れ替わりに。



しかし何とか彼を一緒にこの町から去らせたいという想いは断ち切れず、かつてケインの恋人であったと思われるメキシコ人女性のヘレンの元に、ケインを貴女から解放して・・・と懇願しに行く。

彼女の為に、自分の夫はここに残ると思っての行動だった。



そのヘレン(ケティ・フラド)は「男前」な女で、なかなか良い台詞をたくさん言う。

不抜けの保安官助手で彼女に惚れているハーヴェイにも、若くて純粋でおバカちゃんのエミーにも。



その言葉を聞くだけでも、ケインがどれだけ男らしく、そしてとっくに別れた女にもいまだに恋されるに値する男なのかが解る。



しかし、ホント、バカだな・・・若い新妻エミー。

「どうか去らないで」と、ケインの本心を主題歌で歌って貰っているというのに、一人で本当に行っちゃうのか?



まあ、どう見ても初老の夫ケインよりずっと若いのだから、保安官として生きて来た男の気持ちを理解出来なくても仕方ないか。



ケインを演じるゲイリー・クーパー、この時51歳。

父と娘に見えないでもない。

それでも素敵なのだが、ゲイリー・クーパーって。

ハンサム過ぎて、立派な顔立ち過ぎて、悩んで見せても厳しい顔には見えるものの、4人の襲撃に怯えたり不安で堪らない・・・という表情には見えないのだ。




新妻にとっては、自分よりも男としてのメンツを大事にするのか?という抗議の気持ちもあるだろう。

それに、エミーはかつて自分の父親や兄さんを殺された過去を持ち、それで改宗したという事も解ってくる。

色々あるのだ、若いなりに背負っているものは。



ところで、エミーを演じているグレース・ケリーだが、ファニー・フェイスで大変愛らしいのだけれど、まだこの作品の時にはそれ程洗練されていない。

どちらかと言うと、西部の可愛いイモ姉ちゃん・・・という感じだ。

まあそれで良いのだけれど、この映画では。



保安官に復帰したケインは、来たるべき闘いの為に協力者を得ようと奔走するものの、厄介に巻き込まれたくなくて、町の人々は誰もケインの助っ人をしようとはしない。

保安官助手のハーベイ(ロイド・ブリッジス)までが、手を貸さないどころか、彼を追い出そうと必死だ。

唯一協力を申し出たのは、のんだくれの老人と少年だけだった。

町の為に力を尽くして来たというのに、こんな危機の時には誰一人関わろうとせず、すっかり孤立するケイン。





保安官助手だったハーベイを演じたロイド・ブリッジスは、【クレイジー・ハート】やコッポラ作品【タッカー】で男っぽい存在感を見せた俳優ジェフ・ブリッジスの父親である。

息子のジェフ・ブリッジスより、ずっと甘い顔をしている。

ジェフの方がずっと男臭く、マッチョだ。グリズリーかレスラーのようだ。

でも、今回はジェフ・ブリッジスの話ではなかった。





一人で立ち向かうしかないケインは死を覚悟して、エミーへの遺書を書く。

そしてケインは、ミラーが到着するまでの間、人々の姿が消えたゴーストタウンのような町をひたすら歩きまわる。


最初は協力者を探す為に・・・そしてやがては、この町を守っているという自負と、一人で4人のならず者と闘う事への恐怖・・・そういう想いがないまぜになって、自分を奮い立たせるかのように町を歩いて回る。

緊迫したシーンである。

なのに、そういう時に主題歌が頻繁に入る。

のんびりしたテンポで、間に入る馬の蹄の音に似せた伴奏・・・

ポッポコ ポッポコ ポコポコポッポコ・・・

とてもこれから凄まじい決闘が始める緊張感には相応しいとは思えないのだが、何度も何度も観ている映画なので、これはこういうものなのだと馴染んでしまっている。

ポッポコ ポッポコ ポコポコ ポッポコ・・・

何だか力が抜ける。



歌詞も結構情けなくて、それがまたリアルと言えばリアルなのだが、

「愛しい人よ、どうか私を見捨てて去らないでくれ、結婚した日じゃないか・・・」というような内容だ。

ケインの心の中は、立派な顔をしていても、きっとそのようなものであったのだろう。

「どうか行かないで」と繰り返し繰り返し歌われる。






この主題歌を歌っていたのは、テックス・リッター。

カントリーの大御所である。

後にこの主題歌は映画のオリジナルよりも、フランキー・レイン版のレコードの方がヒットし、耳慣れている年配の人たちが多いか知れない。



作曲はディミトリ・ティオムキン。

【ローハイド】や【OK牧場の決斗】、【リオ・ブラボー】、【アラモ】などの名主題曲の作曲者であると言えば、往年の洋画ファンであれば誰にでも解るだろう。

因みに【ローハイド】の主題歌を歌っていたのが、フランキー・レインである。




悪党フランク・ミラーの手下(弟?)として、やはりカントリー歌手で名を馳せたシェブ・ウーリーが出ている。

ミラーの到着を待つ間、ひたすら酒をビンからラッパ飲みしている。

そしていざ決闘となった時には真っ先に、殆ど良いところ無し・・・という感じで保安官ケインに殺されてしまう。

このシェブ・ウーリーは【ローハイド】ファンにはお馴染み、斥候ピート・ノーラン役・・・と言えば解るだろうか。

解らないだろうな、若い人には。
一番右がシェプ・ウーリー

私だって当時はまだ子供で、主題歌と主だった登場人物は覚えていても、ドラマの内容まで殆ど理解していなかったと思う。






【真昼の決闘】・・・ゲイリー・クーパーがアカデミー主演男優賞を獲得した名作西部劇。

しかし娯楽性の強い西部劇とは違って「ドンパチ」は必要最小限、むしろ登場人物の心理が深く描かれた、不朽の名作だと思う。

今回見逃した方も、是非一度は観て欲しい。



そしてこういえ古い名画を、昔のようにもっとTVの映画劇場で放映して欲しい。

あまり家を空けられない私達のような人間の為にも。



え?そう言うお前こそ、DVDを買えって?

もう老い先短いから、買ってもそう何度もは観られないよなあ・・・買い物をしてまたスペースを取るし・・・



でも買うよ、買う。

大好きなこうちゃんと二人で楽しめる、猫以外の趣味と言えば、やっぱり映画鑑賞しかないもの。
ルス

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