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ゴマ

だからアタシ言ったのよ


Sep. 30, 2011
ゴマ
2011年9月30日 金曜日


そろそろ園芸熱も再開するか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

暑い。

昼間、30度はあったんじゃないかな、この辺りでも。




庭に水遣りしたり、落ち葉の掃除をしたりするのも楽しくなって来た。

真夏は地獄だったなあ・・・藪蚊が多くて、長袖着ているとサウナみたいに暑くて熱くて。



これからの季節には、また鉢植えの花も育てられるだろう。

インゲンのプランターも空いたので、また何か野菜のタネを蒔きたい。

一度収穫の楽しみを味わうと、病みつきになるね。



でも、何だったら私にも育てられるのだろう。

ナメクジは一年中いるし、ヨトウムシは11月になっても発生するんだ。

虫の付かない、素人でも簡単にプランターで栽培出来るものはあるんだろうか。


歳をとり、またひとつ新しい失敗を積み重ねたというだけの話・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨日の朝で、先日大量に作った肉じゃがも食べ終えた。

その際、たくさん残っていた煮汁を捨てずにいた。

私にしては高い調味料を使っていたので、煮汁だって捨てては勿体ない。



・・・と、ケチな色気を出したのが失敗の始まりだった。



小さい鍋に残った煮汁を入れ替えて、多鍋は洗ってシンクの下の戸棚に仕舞った。

少しばかり残った大根や白滝は、温めたついでに立ち食いしちゃうつもりでいた。

そしてその煮汁にまた砂糖や醤油を足して、肉や白滝や長ネギ、豆腐などを入れて、すき焼き風の煮物に仕立てようと目論んでいたのだ。



私ってこんなものでも無駄にしないで、手抜きしながら美味しいものを作って、何て賢い主婦なのかしら〜!と自画自賛していたのに、やっぱり実体はただの大馬鹿野郎だった。

いや、「ただの大馬鹿野郎」どころではない、「とんでもない大馬鹿野郎」だったのだ。





今朝、その煮汁を温め直していた。

今日は暑くなるというから、煮汁を傷ませてはいけない。

しかし、鍋を火に掛けて、そのままちょっとのつもりで仕事を始めてしまった。

つまり主婦としての持ち場を離れてしまったのだ。



仕事に集中し、まさに「ノッて」いた時、何だか焦げ臭い気がした。

だけどその時はまだ、頭の端っこで「どこぞの家で、またゴミでも燃やしているのかしら、まったくこんな住宅外で近所迷惑も省みず、とんでもない奴だ」なんて漠然と思っていたのだ。



だけど、いよいよ本格的に焦げ臭い。

「あっ、鍋だ!」と気付いた時には、すっかり手遅れだった。



鍋から煙がもうもうと出ていて、それが換気扇へと吸い込まれていた。

蓋の取っ手も熱くなっていたので直ぐには中を見られなかった。

煙が出なくなるまでにも大分時間が掛ったのだが、兎に角充分冷ましてから、嫌だけど鍋の蓋を開けた。



中身は見事な炭になっていた。

大根の形の炭と白滝の炭が出来ていて、ちょっとゲージツ的だったよ。

写真撮っておけば良かったな、今だからそう思うけど。






窓を開け換気扇も回していたので、なかなか隣の仕事部屋の一番遠い対角線まで臭いが届かなかったせいもあるだろうけど、そんな事より何より、私の頭からはすっかり鍋を火に掛けている事が抜け落ちてしまっていたのだ。

耄碌したのだろうな、私も。






片手鍋の柄は木製なのだが、そこまでは焦げて燃えてはいなかった。

それは幸いだった。





鍋の柄が燃える・・・で思い出した。

かつて勤めていた会社には本格的なキッチン付きのパーティールームがあって、普段はそこが物置にもなっていたものだから、ある時、事務室からそこへ何かを取りに行った。



ドアを開けると黒煙が立ちこめており、咄嗟に「火事だ!」と思った。

しかし直ぐに、ガス台に掛けられた鍋から煙が出ている事に気付いた。

急いで火を止め、窓を開け放ってから良く見ると、雪平鍋の木の柄が足元に焼け落ちており、鍋の中には真っ黒になった卵らしきものが幾つかあった。



事務室に戻り、社長に詰め寄る。

「社長、卵を火に掛けっ放しにしてたでしょう?!」

社長は卵が好きで、自分で茹で卵を作っている(変な社長だ)のを忘れて仕事に夢中になっていたのだ。




山本さんという顧問のおじいさんに、「アンタは大したもんだなあ、普通の女の子だったらキャーとか何とか言うだろうよ」と褒められた。

30代も終わりに近かった私は、「もう女の子じゃありませんから・・・」と答えたかどうかは忘れたけれど、そんな事で感心されるものなのかと驚いた覚えはある。



私は、「キャー」なんて生まれてこの方、言った記憶が無い。

私のボキャブラリーに「キャー」は無いのだ。

「ギャー」ならばあるかも知れないけど、それもまだ言った経験が無い。





だけどあの時だって、怖くなかった訳じゃない。

消防法違反している、エレベーターも火災報知機も非常用階段も無い、階段には物が一杯積まれている社長所有の小さなビルの7階に居たので、あのまま火事になっていたらと思うと恐ろしかった。



その部屋はいつまでも焦げ臭くて、1ヶ月くらいは何をしても臭いが取れなかった。





頭は天才的に良くて家柄も素晴らしく良かったけれど、そもそもその社長は時間にもお金にもだらしない人だった。

あの時、私は「キャー」とは言わなかった代わりに、社長にとても腹を立てた。

多少、その忘れっぽさを責めたりしたかも知れない。

どうしても食べたいならば茹で卵くらい私が作りますから、社長がそんな事しないで下さい!と、かなり強い口調で叱りつけたような気がする。





でも、もう私はあの社長と変わりなくなってしまったんだ。

頭も家柄もあの社長のように良くないのに、忘れっぽさだけが、あの社長と同じになってしまったんだ。

それって最低じゃないか。





ショックで、直ぐには片付けをする気がおきなかったけれど、気を取り直して証拠隠滅を開始した。

つまり鍋を磨くのだ。



そのまま捨ててしまっても良いよ、と優しいこうちゃんは言うけれど、私は自分が許せなかった。

塗装もテフロン加工も溶けて(焦げて?)消滅してしまったけれど、そしてどんなに磨いても、重層を入れて火に掛ける事を念入りに繰り返しても、焦げ付きは完全には取れなかったけれど、兎に角まだ鍋は使える。

ラーメンを作るくらいしか出来ないかもしれないけれど、それでも捨てずに使おう。



そしてこの失敗を忘れない為にも、この鍋は他の鍋と一緒にキッチンの壁にぶら下げて飾り(いや、決して飾っている訳じゃないんだけど)、いつも思い出して肝に銘じよう。



家の中から火事なんか出したら、それこそ大変だ。

鍋を火に掛けたら、決して傍を離れてはいけない。

揚げもの鍋から離れるなんて事は絶対にあり得ないけど、煮物や温め直しの時など、ついそこから離れてちょっとだけ仕事をしてしまおう・・・なんて欲張っていたのだ、私は。



当たり前の事なんだけど、どんな時でも火から離れてはいけない。

離れる時はキッチンタイマーを持ち歩く。

それを徹底しなくちゃ。





という訳で、今夜は付きっきりでおでんを煮込んだ。

だけど、ただつっ立って煮えるのを待てる程、私は気が長くない。

別の料理の下ごしらえしながら、洗濯しながら、煙草を吸いながら新聞を読む。

新聞なんか隅から隅まで読む。

広告も読む。

軽井沢まで高速バス代込み1泊2食付き1万2千500円・・・和・洋・中バイキングの夕食か。

ふ〜ん、これいいかな。



いいかなって、誰が行くのさ?

同じ市内なのに横浜駅までだって行けないってのに。

ま、行けても行かないじゃん、私ってば。

一人で突っ込みを入れながら、延々と細かい部分まで読む。

読まないのは株式市況くらいなものだ。キョーミないからね、カブシキなんか。



そうこうしているうちに、大根が煮え、白滝にも味が染みてくる。

今日の練りものは、紅生姜揚げとたこボールだ。あとは京がんもに一口高野豆腐。

具はそれだけだけど、とっても美味しく出来た。






ガス台の近くで新聞なんか読み耽っていて、火が付かないよう気をつけるよ、うん。



しかし、そんな事が出来るのはキッチンの室温が真夏のように暑くないからだ。

やっと心地良く「多重調理」出来る季節がやって来た。



色々作るんだ、夏にサボっていた分まで。



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