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キジ丸

メシはまだかよ?

Nov. 21, 2011
キジ丸
2011年11月21日 月曜日


長い長い言い訳をしないと気が済まない訳

嵐の日、大雨や雪が降るにつけ、寒さの厳しい日々が続くにつけ、馴染みの野良猫の安否が気になって仕方ないのはエサやりの宿命だろう。

20年も野良猫と付き合って来て、いつもこちらの心の持ち様を問われて来た。



誰が問うのかって?

神様かな・・・それとも自分自身かな。



それに答を出さないと苦しいから、きっと自分の心の平安の為に、どう行動するのかを決するのだ。

でも、それを決められず苦しんでいる人達もたくさん居るだろう。



私も決められずにいる間は苦しい。

簡単な事ではないのだ。

どう割り切るか、或いはどこまで自分の限界を破って行動を起こし、そのツケを払い続けるか・・・

そこのところを不安に感じ始めて、ネガティブな要素を考えたら行動に出られなくなる人の気持ちはよく解る。

センチメンタリズムだけでは、ツケを払う事は難しいものなのだ。



きっと分別のある事ほど悩むのだろう。

その分別の部分を、簡単に「ネガティブ」と断じてしまってはいけないのかも知れない。







私にもかつては世間並みの分別と抑制心があって、アメショー3匹で留めていたのかも知れない。

そこから一歩出る事は、現実的な問題と照らし合わせてみると、不可能に思えた。



実際、然るべき手順を踏んで問題解決にあたろうとしたら、今でもそこに留まっていただろう。

行動に移す事を規制していた分別を一瞬で破壊してしまうだけの言葉にし難い衝動が働かなければ、均衡を保っていたが為に敢えて行動しないでいる状態からは抜け出せない。



無理矢理、後付けの屁理屈で言い表してみたけれど、それがゴマとその仔猫たちを後先考えずに連れ帰った時の心のバランスだっただろうと思う。

つまり理屈ではなく、自分がそれを出来るかどうかなど考える余地も無く、行動してしまった初めての出来事だった。






では一旦それが行動出来たからと言って、その先は簡単な事であっただろうか。

そんな事は無い、そんなにも迷いのない強さなど無かった・・・という事を記録し、あまつさえ世に曝しているのがこの日記でもある。

思えば恥かしい事をしているものだ。







ゴマから今に至るまでの12年間・・・途中は余りにも多いのですっ飛ばすけれど、1年前にシロちゃんを入れた後は、単に「ネガティブ」とも分別とも言えない、本当に物理的な限界でもって、もはやそれ以上には頭数は増やせなかった。



だけど、シロちゃんを心の拠り所にしていたかのデンちゃんの、昨日まで居た優しい父親のようなシロちゃんを探し回っては鳴いているような様子を見ていると、かつてのプティの行動と重なってしまい、それはもう堪らなかった。



プティは、元々は隣の家の床下で生まれて育っていた4匹のきょうだい仔猫の1匹で、宅配便のオジサンから知らされて私が見に行った時には、まだ4匹揃っていた。

そればかりか母猫も父猫も一緒にいて、まだ暑い季節だっただけに、少なくとも彼らにとっては特に問題も無く過ごしていたようだった。

だけどそれはあくまでも彼らにとっての一時的な平和であって、やがて事態は容易に想像出来る経過を辿る事になる。

そこのところは差し障りがあるので公開の場では改めて書かないけれど、3匹になってしまったきょうだい達の保護と、2軒隣のお宅で世話をされていた父母猫の捕獲・避妊を決めたのだった。





大雨の中、捕獲は決行した。

そういう時の行動力には、普段では考えられないような「火事場の馬鹿力」がある。

それは捕獲をした事のある人達だったら、きっと実感しているだろう。





父猫と母猫、そして仔猫2匹はその日のうちに相次いで捕獲出来たのに、残る仔猫1匹がなかなか捕まらなかった。

夜になり、夜が更けて行っても、残る1匹は捕獲出来ず、親きょうだいを探し回っているかのような悲痛な声で鳴き続けて家の周囲を駆け回り続ける仔猫・・・それがプティだった。

朝になってようやく捕獲出来た時には、どれだけ安堵した事だろう。

安堵したのは私達であって、捕まって檻に入れられたプティたちは、決して安心などして居なかったとは思うが。



そしてプティと名付けられたその仔猫は、姉のメラと兄のビルと共に「トリコロール隊」として女帝みーちゃんの一人部屋に入れられ、気難しかったみーちゃんとの暮らしも経験したし、チャイという仲良しも出来て、家庭内野良なりに楽しく暮らしているように思える。

だけど父猫と母猫は、避妊だけしてリリースいる事にしたのだ。



母猫は死んでしまったけれど、父猫はその時から毎日、うちにご飯を食べにやって来ていた。

その父猫というのがシロちゃんだ。





シロちゃんは甲斐甲斐しい父親だったから、パートナーだったメス猫も居なくなり、可愛がっていた仔猫たちも姿を消してしまって、何を感じていたのだろう。

それから5年も掛ったのだ、昨年のシロちゃんの保護まで。

シロちゃんの気持ちも、5年間ずっと考え続けて来たし、私達のシロちゃんへの気持ちもどんどん大きくなって居た。



だからシロちゃんが晴れて家の子になった時のは、困難を極めたみーちゃんの保護、トムの保護の時と同じ位、決して薄れる事の無い程の大きな感慨があった。






自分が面倒を見ていた野良猫を家に入れてやれる事の喜びは、経験した事の無い人には理解しては貰えないだろうけれど、誰にどう評価されようと構わない位、それはそれは大きな喜びだ。

保護してやったのではなくて保護されてくれた・・・決して大袈裟ではなく、そんな感謝の気持ちすらある。





しかし、シロちゃんを保護した時、その頃シロちゃんは一人ぽっちではなかった。

後から野良猫仲間に加わったデンちゃんを、数年前に引き離された息子のように可愛がっていたのだ。

ほれ、>>こんな風に・・・。

デンちゃんの事は、今年の >>1月27日の日記にも詳しく書いていた。






シロちゃんだけ家猫にして、血のつながりも無い大人同士のオスの野良猫が奇跡的に仲良くなり、互いに身体を寄せ合って生きていたというのに、片割れのデンちゃんを一人にしてしまうのか?



あの時にプティが親兄弟を探し回って鳴いていたように、デンちゃんも明らかにシロちゃんを探して鳴いていた。

ついさっきまで居たシロちゃんがどこにも居ない・・・デンちゃんの寂しさを想像してしまうと不憫で堪らず、その気持ちが「物理」を超えた時には、野良猫として付き合って行くつもりだったデンちゃんをうちの子にしようと決めた。








意外と苦労してデンちゃんを捕獲し、シロちゃんに続いて家の子にしたのが今年の2月4日だった。



それでホッとしたのも束の間・・・時々ご飯を食べにトボトボと来ていたクロちゃんが大きな怪我をしているのを見てしまったら、もう堪らずに保護してしまった。

そして随分と苦労したけれど、あと一息でケージからぶーちゃん部屋に解放出来そうなところまで来ている。

クロちゃんの事は、またいずれ詳しく書いておこう。







そしてシロちゃんやクロちゃんの野良時代にはライバル関係にあり、シロちゃん・クロちゃんが家の中に拉致された後は単独でボスを張っていた目つきの悪い、頭の大きなオス猫が頻繁に姿を見せるようになってからというもの、今度はこの猫に「キジ丸」などと名前を付けてしまったが最後、ムクムクと執着が出来てしまった。

名前をつけずに時折姿だけ見掛けている、他の捕獲・避妊してリリースした野良猫たちには、敢えて名前をつけずにいたのに。

名前をつけてしまったら、もう自分の猫という気がしてくる。

自分の猫を野良猫にしている状態に耐えられなくなる。



いや、本当は名前すら付けていない野良猫たちの事だって、どうやってこの寒さを凌いでいるのかと思い始めると堪らないのだから、キリが無い。





本当に悪い癖だ。

言葉を発しない野良猫に自己投影するのはやめようといつも思うのに、彼らの態度や表情に勝手な解釈をしている。

それはきっと、自分ならばこう思う・感じているだろう・・・とい内容なのだと、冷静に考えるとそう思う。










とても長い長い前置きになってしまった。

言い訳をしているんだ。



私達は「キジ丸」を家に入れようと決心している。

もう増やさないと決意していたのに、またしてもそれを破る事への言い訳長々としている訳だ。

どうせ入れるなら手遅れにならないうちに・・・そしてどうせ入れるならば、あまりいつまで悩んでいても仕方ない。

モアの時のように、クロちゃんの時のように、あっさりと破ってしまおう。






そうして、暫く前からキジ丸の捕獲を試みている。



私達の鉄則として、捕獲器を設置しっ放しにはしないので、付きっきりで捕獲出来ない時には撤収する。

かなり長時間、庭で粘ったのだが、いまのところ成功うしていない。

庭で過ごす事には慣れて来たので、それなりにする事はあるし(昼間は草花の手入れ、夜はヤスデやナメクジのチェックに忙しい)、着込んでいるので外が寒くても平気だ。



だけど、うちの超大勢の猫たちの世話もしなければならないから、どこかで諦めて家に入らないといけない。

何たってトイレ掃除だけでも40個以上あるのだ。掃除している傍から、誰かがもうトイレを使う。

果てしない追いかけっこが一日中続くと言っても過言ではない。




それに、いつまでも捕獲されないでいると、それはご飯も貰えないという事でもある。

根負けしてご飯を与えてしまえば、そこで捕獲は失敗なのだ。

お腹が空いていない状態では、十中八九捕獲は成功しない。例外的ケースはあったとしても、空腹こそが捕獲の秘訣である事は間違いないのだ。






今夜も根負けして、結局ご飯を置いてやってしまった。

その時点で捕獲はおしまい。



捕獲器に入らないキジ丸のバカ・・・いや、バカは2時間程度で根負けした私か?



でも仕方ないよ・・・今、仕事も物凄く忙しいんだ。

寝ずの細かい作業がもう何日も続いていて、昼間に1時間くらい仮眠はしているけど、こっちも気が急いて急いて、自分の食事なんてあんドーナツにカップ麺なんだ。

それもPCデスクで一気食い。



でも煙草だけは、律儀にキッチンまで行って換気扇の下で吸うのだ。





本当は庭で思い切り吸いたい。

でも庭じゃ仕事は出来ない。

2階のどん詰まりの仕事部屋から庭に直ぐに出られる間取りではないし、そんな間取りだったら猫の脱走が心配だ。

人間が不便するしかないのだ、猫の安全の為には。






仕事をしなくても良いだけの財産があったら・・・その時はもう、お役御免にして戴こう。

もう54歳なんだもん。こうちゃんなんか61歳だし。

二人とも馬車馬のように働いて来たんだもん、もうろそろそ引退しても罰は当たらないはず。



だけど幸か不幸か、財産は無い。

働くしかないのだ、私達は。






明日こそキジ丸を捕獲してやる・・・今夜もそう心に誓う。

明日も晴れますように。

誰の為でも何の為でもなく、キジ丸の捕獲の為にだけ今はそう願っている。
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