イオ
この貫禄
Nov. 29, 2011 |
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2011年11月29日 火曜日
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イオはどうして・・・ |
こんなに貫禄があるんだろう?
いまだにペリーがイオの胸に顔を埋めて寝ている様子を見ると、本当の姉弟のように思える。
ペリーの教育係として貰い受けたイオだったけど、その役目は充分に果たしてくれたし、それだけじゃない、イオだけの確固たる存在意義がある。
ビクビクさんだけど甘えたがりで、キャッキャッとおサルのように鳴いて、撫でると直ぐにゴロンと転がってみせて、尻尾と足に触られるのが嫌いで。
爪切りさせないからキャットタワーの柱に巻かれていたロープを全部ほどいてしまって、小さいマーゴと並んで寝ていると、まるでサビの親子みたいで・・・。
イオはその貫禄に満ちた風貌に似合わず、何かと面白い。
可愛いよ、イオちゃん。
その黒サビっぷりは、もの凄く綺麗だよ。
あのコブラのような噛み癖のあったペリーも見事に教育的指導で更生させてくれて・・・
もし良ければ、ペリーの「階段登りたい病」も治療してやってよ〜。
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ケコちゃんの続き |
ところで、天才ケコちゃん。
野心と欲に欠けていた為に、その才能を生かさずに普通に生きる事を選んだケコちゃん。
私にあれだけの才能があったならば、きっとそれを利用していただろうに。
しつこいようだけど、どうしてもケコちゃんが普通の人になっている事が勿体なくて仕方ない。
叔母や私のように食べる事には執着が無くて、私があまり好きじゃない「ホイップバター」や「はんぺん」「かるかん」などの歯応えの無い「エア・イン」タイプの食べ物を全て好きだと言うから、「そんなモンばっかり食べていると脳がスポンジ状になっちゃうよ」と言ってやったら、「だから、もうなっちゃってるんだよ〜」とおっとりと言って笑った。
肉もあまり食べないと言うし、寿司ネタもイカや白身が好きだと言う。
私はイカや白身も好きだけど、ウニや赤身、貝や青魚も好き(殆ど何でも好きなんじゃん)。
どうして、そんなにあっさりした人になっちゃったのよ、ケコちゃん。
今日は明かしてしまうけれど、ケコちゃんの才能は音楽にあった。
私も、5つ年上の従姉妹も、そして2つ年下の従姉妹のケコちゃんも、それぞれみんな小さい頃からピアノを習っていた。
だけど子供心にも、ケコちゃんは私達とは全く違う才能に恵まれた、「神様に愛された子供」なのだと感じていた。
そしてそこにはひたすら憧れがあって、眩しい程だったんだよ、ケコちゃん。
私なんかと違い、ケコちゃんは繰り返し繰り返し練習なんかしなくても、耳で聴きさえすれば何でも弾けた。
レッスンに行くにも、嫌々行くから全く準備していなくて、待っている間に音大受験の為に来ている高校生のレッスンを聴いているうちに覚えてしまい、それで自分の番になると弾けただけなんだと言う。
あのね、そんな事、普通の人では出来ないんだよ、ケコちゃん。
それも初級・中級レベルのレッスンじゃないんだから。
私だって、どういう訳か浪人中までレッスンは続けていたんだ。
譜面通りに弾く事は出来たし、まあまあ、田舎の学生としては上手な方だったんじゃないかと思う。
私の先生も、私は音大に進むつもりでいるのだと思っていたから。
そういう訳で、受験を見越してピアノだけじゃなく声楽も調音もずっとレッスンを続けていたのに、私は勝手に日和ってしまって、音楽大学には行かなかった。
音大受験もしないうちから、自分の中で勝手に挫折していた。
そして逃げた先は美大受験で、受験直前まで予備校の他に絵の先生にも付いていたのに、そちらも挫折してしまったというとんでもないダメ娘だったのだ。
私にとって、もう一息というところで高い壁があるのを感じると、どうしてもその壁を乗り越えられなかった。
その為の努力をするのも面倒臭かったし、多分、努力しても私では乗り越えられないと何となく感じていたのだろう。
つまりチャレンジして挫折するよりも、しないで別の道に逃げる事の繰り返しだったんだ。
そういう弱くてずるい生き方をし続けて来た結果、今、私には何一つ「これ!」というものが無い。
その後の人生に於いても色んな事に手を染め、色んな世界に飛び込んで生きて来たから、唯一自慢出来る「火事場の集中力」と器用さが幸いして、色んな事がある程度までは出来る。
だけど、「私の専門はこれです!」というものが無い。
自業自得だ。
ケコちゃんは、ちゃんとピアノで大学に行ったけど、その頃にはもうピアノなんか好きじゃなかったらしい。
演奏家になる事なんか考えもしなかったみたいだし、それならば一番向いていそうだったアレンジャーにもなろうとは思わなかったようだ。
ピアノの先生にはなったみたいだけど、今はもう一人しか教えていないと言っていた。
つくづく惜しい。
でも、他人の人生を「惜しい」などと言って評価するのはとても良くない事だ。
私だって、「あの頃もっと努力しておけば良かったのに」とか「そうすればもっと別の人生だったかも知れないのに」などと言われたくないのと同じだ。
ケコちゃんは今が一番幸せだと言っていた。
その事が私も嬉しい。
私達は35年間全く顔も合わさないで生きて来たけれど、今、会っていてとても心地良いし、ケコちゃんが大好きだと感じる気持ちは、多分、子供の頃以上じゃないだろうか。
私はもうずるくどこか違う道へ逃げる事はしないで、うちの猫たちと野良猫たちの為に二人で力を合わせて生きる事を死ぬまでやり続けたいと思う。
それが私の幸せに繋がるから。
幸せばかりじゃないし、辛いだけじゃない、好きなだけじゃ続かない。
己の限界ばかり思い知らされ、複雑な思いはあるけれど、もうここからはどこへも逃げたくない。
この地に根をおろす事にしたのだし、この夫とは一生連れ添えそうだし、猫の為に必要な仕事や努力だけは続けられそうだし、後はもう、無駄に大量の食料品を買い込まないようにだけ気をつければ、オッケー、オッケー。 |
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