猫雑記20111215

2011年　CAT'S EYES & CAT'S HANDS　

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イオ

またアタシに相談もなしに

Dec. 15, 2011

2011年12月15日　木曜日

雨が上がれば途端にウキウキと街へ湧いて出る私

晴れた。

昨日と打って変って暖かいので、郵便局やら銀やら一気に回ってしまう事にした。

１５日の金融機関なんて混んでいるだろうなあ・・・と思いながらも、明日からはまた寒くなると言うし、こんなポカポカ陽気には誰だって浮かれて出掛けたくなるじゃないの。

雨後の藪蚊のようだな、私。

「イタイ、イタイ」の私が出掛けられる先なんて限られている。

行くとすれば郵便局と銀行、パン屋とスーパー、ホームセンターと園芸店くらいのものだが、それでも充分だ。

楽しみに出掛けられるようになっただけでも、随分と良くなっているのは確かだ。

２年前には、一度の外出では一箇所しか行けなかった。

何箇所も回れない程、実は衰弱していたんだ。

何故って、眠れなかったから。

３６５日、一日たりともまともに眠れない日々だったからさ。

酷い時は、予約して病院に行ったものの待っている間に痛みが耐えられなくなり、あと少しで順番が来るというのに待てずに帰って来てしまった事もあった。

せめて痛みを緩和する処置はして貰えないかと看護師さんに聞いても、それは出来ないのだと言う。

昏倒でもしてしまえば救急で処置して貰えたんだろうか。

今は大分、薬で痛みをコントロール出来ている。

だから天気が良くなればウキウキ、ワクワクして、外に出て行きたくなる。

こんな気持ちになれるとは、今年の春にだって想像出来なかった。

結局、今日は郵便局と銀行だけじゃなく、スーパー２軒ハシゴして買い物も出来た。

本当はパン屋にも園芸店にも寄りたかったんだけど、ゴマとマーゴの給餌の時間が迫っているので帰宅した。

一旦帰宅して、道路の落ち葉掃除もしなければいけない。

暖かいと、そして痛みさえなければ、やる気が出るったらありゃしない。

何てゲンキンなんだ、私ってば。

不眠に勝るダイエットは無いよ、死なない程度であれば

去年まではちゃんと治療していなかったせいもあるけど、何年か痛みで眠れない日々が続いた。

横になって眠ろうとすると、余計に痛みが増す。

何もしていないと痛みに神経が集中してしまうせいかも知れないが、実際、横になってどこかの神経が圧迫されると痛みが出た。

だから水に浮かんで寝たいとか、無重力の宇宙船で寝たいと思った。

どちらも叶わないけれど。

人は眠らないでは生きていられない。

だから、決して睡眠ゼロという訳ではなかった。

疲れ果てて、気を失うようにして僅かな時間だけど眠った。

しかし１５分もすると、電気が走るような痛みやペンチで関節をねじ切られるような痛みで目が醒める。

それでも少し眠れるだけで、随分と疲れが取れ頭がスッキリした。

そして痛みでまた消耗しきったら、行き倒れるようにしてまた少し眠れる。

お酒の力を借りて行き倒れていた日々もあった。

「日々」というには長過ぎたけれど。

酩酊してしばし眠れる事と、アルコールのせいで痛みが束の間でもマヒする事が嬉しかった。

元々お酒は嫌いではなかったし、尚且つ眠れるなら・・・と調子づいて些か飲み過ぎていたかも知れないけれど、今ではそんな必要はない。

だけどお酒を飲んで食べる料理は美味しいし、次第に酔っぱらって行く感覚は気持ち良かったなあ・・・

・・・なんて言うと、アル中かと思われそうだな。

ダイジョーブ、今はたまにしか飲まないから。

飲んでも酔うほどは飲まないし。

どうしても横たわっていられない程に痛む時には、３段ケージの柱につかまり、泣きながら立ったままうつらうつらしていた。

さっきまで私の身体を１時間以上もさすってくれて、ほんの１～２時間の睡眠を貪っているこうちゃんも、こうちゃんに寄り添って私の枕に頭を載せて熟睡しているジャムも、私の事なんかどうでも良いんだ・・・なんて恨めしく思ってみたり。

それが２年近く続いたら、食べても食べても体重はどんどん減り、歩けない程に筋肉が落ちた。

裸になって鏡に映るとアウシュビッツの囚人のようだったし、仰向けになれば尾てい骨が、うつ伏せになれば骨盤とあばら骨が寝具に擦れて痛んだ。

横向きに寝ると重なった足の骨が痛み、折角治っていた五十肩の腕の関節が痛んだ。

ただでさえ体中が痛いのに、寝る事で更にそんな痛みが加わると、寝る事がすっかり苦痛になってしまった。

寝る事は喜びだったはずなのに、それが苦痛なだけとなると本当に辛くて心が荒んだ。

そんな状態でも仕事と猫家事だけはしなければならなかったのだけれど、その事がむしろ私の精神を支えてくれていたんだろうと思う。

身体は理不尽に痛むばかりで、眠くても眠れず、そして自分が何の役にも立たない存在だとしたら、私は自分に生きているだけの意義を見出せなくなっただろうな。

猫たちとこうちゃん、そして父母や妹といった家族の存在があったお陰で、死なずにいられた。

本当は、たとえ天涯孤独でも、仕事なんかしなくても、寝たきりになったとしても、それでも人は生きる価値がある。

他人には、心の底からそう言ってあげられると思う。

だけど自分に対してだけはそう思えない。

どうしてそんなにも自分の存在意義に自信が持てないのか自分でも不思議だけれど、そういう人は結構いるんじゃないだろうか。

だからしょうがない、せっせと身を粉にして働くしかないんだ、少なくとも私は。

本当のところを言うと、時々こうちゃんにあたっていたんだ、我儘で甘ったれた私は。

猫にはあたれないし、日記にもそこまでの事は書けない。

そもそも他人様に知って貰おうと思う方がおこがましい。

こうちゃんはいつも一人で受け止めてくれて、大変だったろうなあ。

そして大変だろうなあ、これからも。

まあいいや。

今はとりあえず継続して眠れるようになったし、筋肉も贅肉も少し付き、かなり歩けるようになった。

こうちゃんにもあたらずに済んでいる。

あって当たり前だったものを失ってみると、初めてその価値や幸せが解る。

そして再び手に出来るならば、それはそれだけで何と幸せな事だろう。

イタイイタイと言っていたずらに消耗している間に、父も母も相次いで死んでしまった。

それに絡んで考える事は色々とあるのだけれど、それも今日は書かないでおこう。

兎に角、父と母は死んだ今も尚、私と妹を守ってくれている。

それに報いる事は、生きる事、生き続ける事なんだ、きっと。

妹はその決意の証のように、父と母の家を建て直してそこに一人で住む事を選んだ。

お姉ちゃんは猫たちとの生活を優先して父母の葬儀にも行かなかったんだから、それを楽しんで全うするよ。

この古い家に根を生やして。

携帯から目と手は放せないのか、キミタチ？

銀行のＡＴＭに並んだ列の先頭で待ちながら、携帯をいじっている若者。

ＡＴＭがが１台空いたというのに、そいつはまだ携帯に夢中になっていて気づかない。

「空きましたよ」と、ぶっきらぼうに言ってやる。

優しくないんだよ、このオバサンは。

それにしても、どうしてああ携帯ばかりいじっているんだろう、みんな。

電車やバスに乗っている時は言うに及ばず、自転車に乗っていても、歩いていても、携帯を見ていないといられないのだろうか。

私は勤めを辞めて在宅で仕事をするようになってから、携帯を解約した。

殆ど一日中、インターネットに繋がっているＰＣと固定電話の置いてあるデスクに向かっているのだ。

携帯は必要ない。

それに携帯を持っていると、待ち合わせ相手が安心して遅れて来る。

出先だろうが何だろうが、掛って来る電話から逃げられない。

どんな時でも、私は固定電話にも携帯電話にも出ないではいられない性質なのだ。

居留守を使ったり、電源を切っておく事なんか出来ない。

だから、せめて出掛けている時くらいは電話から解放されたい。

勿論、待ち合わせには携帯電話があった方が便利だと感じる事だってある。

それでも敢えて持たないのは、今以上に機械に振り回されたりのめり込んだりするのが嫌だからだ。

もはや私のＰＣ中毒は治らないだろう。

仕事にも不可欠だし、そもそも好きなのだ。

ＮＥＣ9801の時代からず～っと中毒なのだから。

しかし、いつまでＰＣなんか使っていられるんだろう、私は。

目が見えていてボケが進まない限りは、きっと手放せないような気がするけれど。

携帯中毒の若者たちを笑ったり批判したり出来ないな。

イオ

ヘンなの入れたわね

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イオ

アイツ、情けない顔しちゃってさ

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イオ

まったくもう・・・ブツブツ

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