カワムラさんへのお花
Nov. 2, 2012 |
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カワムラさん
在りし日に窓辺で
Nov. 2, 2012 |
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2012年11月2日 金曜日 |
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日毎に寒い。
今日は、あと少し風が強ければ「木枯らし1号」となるかも知れなかったという位、北風が吹いた。
木枯らしなど吹かなくてよろしい。
せめて日中は陽差しが暖かく、風も無く、穏やかな1日であって欲しい。
ずっと外で過ごすしかない生き物たちが、少しでも楽なように。
野良猫だけじゃない、そこには人間だって含まれる。
私が子供だった頃、町には「お乞食さん」がいた。
黒く汚れた毛布を幾重にもまとい、髭も髪も伸び放題で顔は日焼けと汚れで真っ黒だったし、兎に角、頭のてっぺんから足先まで(あんまり良くは見られなかったのだけれど)真っ黒だった。
そのお乞食さんが、各家庭の外にあるゴミ箱を漁りに来る事があった。
あれは多分、食べ物を探していたのではなくて、吸殻を探していたんじゃないかと思うのだ。
食べ物ならば、料理屋や八百屋、魚屋などに「お貰い」に行くのではないかと思う。
あの人たちは、どこで雨風をしのいでいたのだろう。
今のホームレスのように、段ボールやブルーシートで家を作るなんて、聞いた事が無かった。
男の子などは、お乞食さんを見ると、罵ったり、面白がってはやしたてたりしていたような気がする。
私などは、申し訳ないのだが(無知だったゆえ許して欲しい)お乞食さんが怖かった。
自分の家のゴミ箱を漁っているところを偶然見てしまったりすると、逃げるように家に入って祖母に報告した。
母では無くて祖母だった。
祖母は小柄で華奢な母と違い、体格が良くて、威勢も良かった。
きっと子供心にも頼れる存在だったのだろう。
だけど話が上手で頼れる祖母も、お乞食さんについての詳しい事は教えて貰えなかった。
触れてはいけない話題のようだった。
傷痍軍人の見世物だとか、朝鮮人の姉妹のお父さんやお母さんの事だとか、私が子供だからという事で、ちっとも教えてしはくれなかった。
ちゃんと世の中の事を教えて欲しかった。
子供だから理解出来ないなんて事は無いんじゃないだろうか。
10年前の今夜、カワムラさんを家に連れ帰った。
だから今日はカワムラさんの誕生日だ。
覚えていて下さる方がいて、毎年カワムラさんにとお花を贈って下さる。
カワムラさんが永遠に眠ってしまってから4年も過ぎたのに、毎年欠かさず・・・。
カワムラさんは愛されて幸せだね。
私も、つくづく素敵な猫と出会って共に暮らせたと思っている。
いいオトコだった。
そう言えば、あの晩も凄く寒かったんだ。
カワムラさんを拾い上げて帰ったあの晩も。
野良とは思えないカワムラさんに寄り添ってくれていた野良猫のサビ猫「より子」を、どうして一緒に保護しなかったんだろう、バカな私は。
その後こんなにも頭数が増えたというのに、あの時はもう7匹目でお終い、もう無理と思い込んでいたのだ。
いや、思っていればそれが限界であったという事さ。
ごめんね、より子。
きっと野良で死んで行ったんだね。
より子だけじゃない、ハナクソもブスアカも名前も忘れてしまった他の多くの野良猫たちもみんな(鶴見の野良猫では、ゴマとその仔猫たち、アカ、ハナクソの5匹の子供たち、そしてカワムラさん以外はみんな)、避妊だけして再び野良に戻した。
あの子たちは、いつの間にか、どこか人目につかない場所で死んだのだ。
お別れに姿を見せに出て来てくれたのは、ハナクソだけだった。
それを思うと、今エサやりをしている野良猫を全て家に入れてしまいたい。 出会う野良猫全部というのは無謀だけれど、少なくともハナクソは、今の私であればみーちゃんのように強引に家猫にしてしまっただろうに。
過ぎた事を言っても仕方ないのだが。
あの頃はまだこの家は舅姑のもので、猫を増やすにも2階の部屋しか自由にならず、狭い2階だけではゴマ・ジャムまでの5匹で精一杯だと思っていた。
その後、仔猫だったマルコも2階の部屋に入れたのだけれど、あの頃は無知で、3本足だったらあんまり動き回らないのではないかと思っていたら、とんでもなかったよ。
色んな事があったね、僅か10年余りの間に。
そして本当に無知で多様な猫に対する免疫や経験値が無かったよ、私も。
その時々の状況で、出来る事の量や質が違う。
今の私ならばハナクソもより子も野良にはしておかないだろう。
メスは野良では生き延び難い事が良く解って来たから。
私が出会う野良全てを家猫にしようとして保護し、今いる我が家の猫たちと併せて60匹にもなってしまったら(簡単に超えてしまうだろうけど)、努力したところで流石にその頭数ではまともに全員の健康管理や心のケアが出来るとは思えないし、猫たちの生活レベルは甚だしく下がるだろう。
それでも屋内で安全に、飢えさせず、凍えさせず、生かしてやれるだけマシ・・・勿論そういう考え方もあるとは思うけれど、私がしようとしている事はそういう事ではないのだ。
猫たちのストレスや物理的な窮屈さを無視していられるならば、60匹だって押し込めるだけのスペースはこの家にはある。
部屋数とそこそこの広さはあるのだから、ご飯と寝場所を与えトイレの掃除をするだけだったら、単に数を増やすだけだったら、今直ぐにでも出来る。
だけど私は、シェルターを作るつもりは無い。
どんなに人馴れしていないバリバリの野良猫であったとしても、全員がうちの子であるつもりで共に生きる。
贅沢な事を言っているかも知れないけれど、それが私が猫と暮らすという事なのだ。
単に「多頭飼育」だから「不適切」などと言われないで済むだけの努力をしている自負が私達夫婦にはある。
それはとりもなおさず、多頭飼いの良い部分を知って欲しいから、そしてデメリットを克服する術を見出して、行き場の無い猫たちの受け皿を増やしたいからだ。
ホラね、頭数が多くても、金持ちなんかじゃなくても、猫にこれだけの事はしてやれるんですよ、安心して猫を増やして下さいね・・・と言いたいからだ。
勿論、そんな計算ずくで数を増やして来た訳じゃない。
そして愛しい我が子だもの、可能な限り手間もお金も掛けてやりたいと理屈抜きで思う。
それが、親のつもりでいる飼い主の持つ自然な感情だ。
私は猫を飼う人間として、猫を幸せにしたいと思う。
我が家で閉じ込められて家猫として生きて行く事に、より幸せを感じさせてやりたい。
だから超多頭生活ではあっても全員に目が生き届き、余計に手間が掛っても余計にスペースが必要になっても猫がストレスになり難いレベルで暮らさせてやれるような頭数での部屋分けをし、良い環境・良いケアとはどういう事かを追求したいんだ。
須く多頭飼育はダメだなんて乱暴で無知な括りをせず、ちゃんと見て欲しい。
誰もがだらしない飼い方する訳じゃないし、誰もが猫に使う金や時間を惜しむ訳じゃないんだ。
私だけじゃなくて一杯いますよ、多頭生活でもきちんとしていて、それはもう手もお金も掛けている飼い主は。
みんな意地でやっているんじゃなくて、猫たちを愛しく思っているからこそ自然と出来るようになる事なんだけどね。
まあ、当然意地はあるし、それも必要なんだけどね。
猫が一杯居るから家が臭いなんて言われるのは嫌だし、臭い汚い家なんて私自身が耐えられないもの。
みんなで進化して来ているんだ、猫飼いとして。
不妊去勢や完全室内飼いなんて当たり前。
次の段階では、脱走させないような脱走防止策するのが当たり前となる。
暑さ・寒さなどのストレスを減らしてやれるよう努める事も飼い主の愛情だし、猫の身体にとって良くないものを食べさせない事も、日々の健康管理をして必要と感じれば直ぐに病院に連れて行く事も、猫を愛していたら当然のようにする事だ。
そういう事を基本の姿勢としながら、では実際には、どんなケースではどうあるべきかをちゃんと自分の頭で考えて実践するのが、私達猫飼いの課題・務めなのだ。
そういう風に自分の頭で考えて試行錯誤しているうちに、私達は進化出来るのだと思う。
短い一生の中であっても、人はその気にさえなれば進化出来るんだ。
要はやる気の問題なんだ。 |
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ナム
アタシも進化するかな?
Nov. 2, 2012 |
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ナム
足は生えて来ないの?
Nov. 2, 2012 |
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ナム
ま、不便してないけど
Nov. 2, 2012 |
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ナム
じゃあベロのトゲトゲって
Nov. 2, 2012 |
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ナム
進化して生えて来たのかな
Nov. 2, 2012 |
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禁煙71日目。
食後、吸いたい気持ちが無くなって来た。
だけど仕事のキリがついた時とか、集中が続いて煮詰まって来た頭を一休みさせたい時には、やっぱり煙草を吸いたくなる。
その気分も一瞬で吹き飛ばせるけれど、吸いたいという衝動が日に何度もある。
負けるもんか、自分の欲望になんか・・・と人生初めてそう思っている。
だけど吸いたいのよ、ホント、しつこいようだけど。 |
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