猫雑記20130622

2013年　CAT'S EYES & CAT'S HANDS　

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2013年6月22日　土曜日　（禁煙３０３日目）

晴れた、晴れた。

朝陽が眩しかった。

そして蒸し暑くなった。

買い物に出掛けた「イオン」店内のベンチに座って中年の夫婦がアイスを食べていたが、気持ちは解る。

暑いもんね、大人だってアイスが食べたいよね。

でも私は感覚が古いのだろうか、食いしん坊のいやしん坊のくせに、飲食店では無い店ではものを食べたくない。

多分、食べている姿を他人に見られるのが嫌なんだ。

オマエ如きが気取ってどうする・・・と笑われるかも知れないが、気取っているんじゃない。

ただ単に、ものを食ろうているとろこなど他人に見せるのは恥かしい気がするのだ。

ジニー

おめめちっさくてお耳はデカい

Jun. 22, 2013

昔、私がまだ若い娘だった頃はもっと極端で、交際相手と向い合って食事するのに、モスバーガーのような具沢山のハンバーガーになど齧り（かぶり）付く事は出来なかった。

そもそも「齧り付く」という行為そのものが、とても野生的で、いまどきの若者には考えられないだろうが、私の育った時代にはおにぎり以外で、一口で食べ切らない大きさの食べ物に齧り付く事は、あまり無かったと思う。

ハンバーガーショップというものだって、特殊な地域を除けば存在していなかった。

「マクドナルド」の日本の１号店が１９７１年開店だというから、都内のどこの町でも見掛けるようになったのはもっとずっと後の事だろう。

ついでに言えば、骨付きのフライドチキンに手や口の周りを油でギトギトにしながら齧り付くような事も、かのフライドチキン・チェーンが展開するまで、日本では無かっただろうと思う。

唐揚げは骨なしの鶏肉を揚げたものであって、当時（昭和３０～４０年代）私達はそれを家の食卓で、手づかみでは食べなかった。

これだって勿論、例外はあるだろう。

あら、うちでは骨付きの鶏肉を焼いたり揚げたりしたものを手づかみで普段から食べていましたよ・・・なんて言う人が必ずいるのだ。

私が大学１年生の頃、目黒の駅前にケンタッキー・フライドチキンがあって、そこで初めて食べたフライドチキンの味は、今まで私が食べていた鳥の唐揚げとは全く違い、スパイスの味と香りが複雑で、家庭では到底再現できない味付けだと思った。

そしてとても美味しかった。

当時のフライドチキンは、今のようにベタベタズルズル油っぽくなくて、もっとカラッとしていたように記憶しているのだが、如何だろう。

作り方が変わったのか、それとも私の感覚が変化しただけなのか。

その店の、たまたま担当している人間の揚げ具合などでも、当然違って来るとは思う。

油をどの程度で新しくしているかなど、マニュアルはあっても、それは経過した時間なのか、それともpHでも計っているのか、そういう事は解らないが、いずれにしたって、交換直前の油と、直後の油とでは、同じ味にに揚がるとは到底思えない。

昔とは、揚げ窯の容量が倍ほど違っていると言うから、それだって仕上がりに違いが出ない筈が無い。

少量で揚げた方がカラッと美味しく揚がる、それは一流天麩羅専門店の職人だろうが家庭の主婦だろうが知っている事だ。

今のフライドチキン（オリジナル）は、噛み付くと皮が全部ズルリと取れてしまう。

スパイスが点いているのは皮だけだから、一口で皮だけ取れてしまっては按配が良くない。

油のキレも大変に悪い。

「油煮」のようだ。

朝の大量バター摂取で油が足りている私としては、とても食べられたもんじゃない。

バターと揚げ油とでは違う。

そもそもああいう店の揚げ油は、臭いのだ。

スパイスの按配などの味は良いのだけれど、フライドチキンと言うにはあまりにもフライ感が乏しい上、油が臭い。

ファンだっただけに残念だ。

話を戻すと、ハンバーガーだろうが骨付きのフライドチキンだろうが、それは手づかみで齧り付くものであって、恋する相手と向い合ってガツガツ食べるには相応しくなかった。

昔の恋人同士は、それではどんなものを一緒に食べていたのだろう？

そもそも結婚して一緒に暮らすようにでもならない限り、恋人同士が夜に外食する事は私の知る世界ではあまりなかったと思う。

もし晩ご飯を一緒にという事になると、それはいずれかの自宅で家族と共に行われるものだったんじゃないかな。

今のように外食が当たり前といった時代ではなかったのだ。

では、昼のデートでは何を食べていたのだろう。

外でわざわざ食事をすると言ったら、ラーメン屋かフランス料理のように２極分化していたように思う。

もし私なら、ちまちまと小さい口で食べられるような、一口大にカットされたサンドイッチなんかを喫茶店で食べたかも知れない。

しかし、まあ、それも「仮定」の話だ。

実際には、一人暮らしして料理に励んでいたから、わざわざ二人で外食という事はなかった。

だって貧しいのに無駄遣い出来ないじゃん。

私の場合、半バーがーやフライドチキン、ピザなどのジャンクフードを良く食べるようになったのは、サイトを始め、介護があって、忙しくてご飯が作れない夜が多くなってからだ。

しかしいずれにせよ、若くて恥じらいも多少残っていた頃の恋する私に、恋しい殿方の前で、「はじめ人間ギャートルズ」のように骨付きの肉に齧り付く事などあり得なかった。

ピザですら、手づかみで食らうものであったとしたら、それは当時の日本人女性の感覚には無いものだった。

手づかみではなくても、焼き肉や焼き鳥、そういうものを男女で食べるとしたら、それは既に熟し・爛れた関係を想像させた。

寿司だって、今のように手軽な食べ物じゃなかった。

若い結婚前の交際中の男女が寿司屋のカウンターで握って貰って食べるなんて事はあり得なかった。

ましてや、手を握るかどうかでドキドキしているような男女が、向い合って焼き肉を食べるなどという感覚は、昔はあり得なかったのだ。

若い世代には、そんな感覚は信じられないかも知れないけれど、特に気取っているという事では無くて、それがフツーだったのだ。

焼き肉屋だって、今ほどたくさん無かったのよ、実際。

ラーメンは既に国民食だったと思うけど、それだって若い娘がズルズル啜るには、恥かしい食べ物だった。

それだって気取っているからではない。

ラーメンをすすりあげるのに、自分の体が音を立てる事は恥かしく感じて当然だ。

それが麻痺してしまうかどうかの違いだけなのだ。

しかも濁音だぞ、ラーメンすする音は。

今の時代、そんな恥じらいの感覚が麻痺しただけなのかも知れない。

死んだ父が、「女らしさとは恥じらいである」というような言葉を口にした事があった。

私は言葉に感覚が縛られる事は無いし、父親の前では女らしさの欠片も無いような娘を演じていたけれど、その言葉の意味する感覚はとても良く解った。

私の世代は、過渡期なのかも知れない。

私だって、恥らって女らしくしていれば、いつもいつも王子様が白馬に乗って助けに来てくれるのであれば、そうするよ・・・と言って、働いて来た。

でもね、そうはいかないじゃないか。

この話は大変長くなるので、ここまでにしておくけど。

だから今の若い女の子が、好きな男の前で肉に齧り付こうが、歩きながらハンバーガーを食べようが、別に構わない。

そうかそうか、私の若い頃より更に大変だろうね、女の生きる道は、頑張んなよ・・・と言ってあげたい。

やがて若い女の子が、恋人の前でゲップやオナラも平気でする時代が来るのだろうか。

その頃まで私は生きていないから見届けられないだろうが。

時代と感覚は変わったのだとつくづく思う。

時代は変わっても、女が生きて行く苦労はあまり変わらない。

若い世代に、年寄りとして何か手を貸せる事があれば嬉しいと思う。

ええ、自分の血のつながった娘じゃなくてもね。

シャインねえねえジニたん Jun. 22, 2013
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シャインなんだ、ママか～ Jun. 22, 2013

いや、シャインは私をママとは思ってくれてはいないだろうな。

「オバサン」程度だな、きっと。

でも「ママ」なんだよ～。

シャインの本当のママも知ってる身としては、ガラの場合と同様、非常に辛い。

何の権利があって、私達は野良猫の親子を引き離すのか。

時々そう思う。

でも仕方なかったんだ。

あの時、シャインもシャインのママも一緒に家には入れられなかった。

悔やんでいるよ、今は。

その罪滅ぼしの気持ちも込めて、今は今出来る事を精一杯やるよ。

ごめんね、ガラ、ごめん、シャィン、ごめん、ゴマ。

だけど親子の状態を知らないだけで、みんな全員そうなんだよね、離れ離れになって（させられて）しまっただけなんだよね。

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	ジニー明美さん見てる～？ Jun. 22, 2013

はい、失礼しました。

鞍馬天狗は古過ぎますね。

ジニたん贔屓の明美さ～ん、ジニたんの写真、あんまり良く撮れなかったけど一杯サービスしちゃいましたよ～。

長雨があがって見ると、木々の緑が濃くなっていて驚いた。

木漏れ日はもう夏のようだ。

それは美しくて宜しいのだが、つまり、公園の桜の葉が茂ってうちの庭が日陰になってしまうという事だ。

夏の間は新たに花苗を植えない事にしたので良いけれど、ますますジメジメしてナメクジとダンゴムシ天国だ。

ナメクジに天敵はいないのか？