2013年9月12日 木曜日 (禁煙385日目)
晴れて暑くなる。
夏日に戻った。
ジニー
おめめ取っちゃうの?
Sep. 12, 2013 |
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ジニー
アタシの小さいおめめでも
Sep. 12, 2013 |
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ジニー
あるだけラッキーなのね
Sep. 12, 2013 |
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昼の診療時間の終わりを待つようにして、猫は連れずに先生に相談に伺う。
ビルの事だ。
話した内容まで詳しく書く気力は無いのだけれど、流れだけ書き残しておく。
先生とは長いお付き合いだかし、1匹のケースごとに深いところでお話しさせて戴いているから、私達夫婦の猫に対するスタンスは解って下さっているという甘えもあり、本音をお伝えした。
その上で、先生のご判断は如何なものかと・・・。
つまり、ビルの場合は一発勝負だ。
何とか捕まえて病院に連れて行き、その時点で出来る事をして戴けたとしても、「ではまた3日後にくらいに連れて来て下さい」はあり得ない。
容態の悪い子ながら、捕まえられる事には必死の抵抗をするであろうし、何度もそうして捕まえるのは多大なストレスも与える。
鎮静を掛けて検査するとしても、1度が限度だ。
今の状態を引き起こしているものが不治の病であり、その病気の進行は止められないのだとしたら、余計なストレスを与えるだけの通院はしたくない。
今はチャイやデンちゃんに隠れるようにして、棲み慣れた部屋の、好きな場所でじっと耐えているのだから、そっとしておいてやる方が良いのではないか。
何らかの薬を飲ませるにしても、ビルたち家庭内野良は、よほど食欲があって何でも食べるような子でない限りは無理なのだ。
投薬は勿論、点眼など論外、具合が悪くなればなる程、捕まえる事が残酷という事もあり得る。
その子の為に何をしてやるのがベストなのか、どうすれば残った時間を少しでも楽に果ごさせてやれるのか、それが前提で先生に相談に上がったのだ。
先生のお話を聞いてみて、今出ている症状だけでも処置する値打ちはあるかも知れないという気持ちになって、午後、ずっとキャリー・インのタイミングを見計らっていた。
なかなかその機会は訪れなかったのだけれど、なかなか動かなかった情勢が午後7時半頃、動いた。
あまり興奮させる事無しに、キャリーに閉じ込める事が出来て、午後8時ギリギリに連れて行けた。
甘えん坊の子はキャリーの中で鳴き続ける事が通例だが、ビルのような野良っ気の強い子は鳴かない。
8キロもの巨体が気配を殺している。
具合も悪く、また、既に視力が無いビル。
どんな思いで、キャリーの中に居るのかと思うと、場所もわきまえず、ビルの代りに私が泣きたかったが、勿論泣かない。
昼間のご相談の結果もあり、手早く目だけを診て、入院させて戴く事になった。
2~3日経過を診て、眼球摘出するかどうかの決定をして戴く。
食べなくなってまだ1日だから、毛づやも良いし、良く固太りして、大きな猫だ。
顔も大きい。
私達の判断した通り、視力は既に失われているようだと先生も言った。
しかし、今既に最悪の状態にまで来ている訳ではない事も判明した。
「緑内障は緑内障なんでしょうけど・・・」
先生は言葉を濁した。
「数日診て、それで決定するようにします」
私は悪あがきを試る。
「先生、それ以上に進行しない緑内障というものはあるものでしょうか?」
「それはないですね」
今は痛みが僅かでも、進行した場合には眼圧がますます上がり、激痛となるばかりか、眼球が破裂してしまう事もあるらしい。
どの時点で「眼摘」に踏み切るのか、先生だって迷われるだろう。
しかし必ず訪れる苦痛であるならば、その時まで命があるならば、思い切って眼球摘出してしまった方が良いのかも知れない。
勿論、眼球を摘出すれば済む、それだけの問題でない可能性の方が高い。
それでも、これはバランスの問題だ。
摘出する事で痛みの無い晩年を過ごさせられるか、手術がどれだけ心身の負担になるか、そういうバランスの問題。
但し、極限まで悪化した緑内障ではないかも知れない。
ならば摘出はいつするのか?
今か?
もっと後なのか?
その辺りの判断は飼い主がしなければならないのだが、飼い主の判断の為の大きな力は先生への信頼なのかも知れない。
話は前後してしまうが、ビルの異変は「緑内障」としか思えない眼球の異常が、3日前から始まった。
始まりは片目だけ、そしてあれよあれよという間に(実際には2日後に)両目になった。
そしてその目の異常が私達の目に見えた時には、ビルの目は既に見えなくなっていたんだ。
何故こんなに急激に、そして突然こういう事が起きるのか。
その状態を招いたのではないかと思える病気についても考えた。
その病気が背景にあるのだとしたら、目だけどうにかしたところで、早晩ビルはその病気の進行によって死ぬのだ。
ならば、余計なストレスや恐怖を与える事無く、好きな「自分の場所」で静かに過ごさせる事がビルの為ではないのか。
治療法の無い、判定も難しい病気の予後の悪さは、私も良く知っている。
但し、老猫になる程に発症しても進行は遅く、何となく持ち直したかのように1~2年生きる事もあるし、若いとあれよあれよと言う間に進行して手がつけられず、手当の飼い無く死んでしまう例もたくさん聞いている。
医学は万能ではない。
しかし医学で対処してやれる症状もある。
私の病気の痛みも、医学のお陰で抑えている。
ビルの場合も、どこまでそれが効果的なのか、無駄なのか、そこのところは数値化出来ないし、出来たとしても助からないで、むしろ病気の進行を早めたり、ビルの心身に苦痛を与えるばかりの日々のうちに死なせたならば、私達は悔やむだろう。
何もしないで悔やむのと、最善の事をしているつもりでいて猫には苦痛でしかない検査・治療や手術をして、病院の無機質なケージの中で、入院仲間の犬の吠え声に怯えながら死なせる事で悔やむのと、どちらがマシなのか。
私達の心にとって、どちらがマシなのか・・・という事では無い。
あくまでもビルという性質の猫の心にとって、飼い主が何を選ぶ事がマシなのか、それが問題なのだ。
猫は口を聞かない。
とりわけビルのようなおとなしい、家庭内野良の最右翼であるような猫は、鳴き方や態度では無い面を推し量らせない。
ジャムやゴマ、リマのようにお喋りで、且つ能弁な猫たちは、自分たちの気持ちを私達に伝える事が驚く程上手い。
ただ甘えているのか、文句を言っているのか、怖がっているのか、寝惚けているのか寝言を言っているのか、よほど間抜けで情の無い飼い主で無い限り、誰にでも解る「言葉」で伝えてくれる。
しかしビルやメラ、キジ丸などは、人間に対しての言葉を持たない。
働きかけに対してはどんどん硬い殻の中に退き、心を押し殺す。
だからこそ愛しくて不憫で、、飼い主は彼らの心を大切にしてやりたいと願うのだ。
誤解の無いようお断りしておくと、では能弁な猫の心は寡黙な猫の心よりも大切ではないかと言えば、決してそんな事は無い。
どちらも、どんな子であれ、大事に決まっている。
働きかけて来なくても、その心は大切に思っているよ・・・というだけの事だ。
先生は、そんじょそこらの先生よりも鈴症経験が豊富で、外科手術の腕は最高だと思っている。
先生の判断で、先生の腕で、助からなかった場合は諦めようといつも覚悟を決める。
「ではお預かりします」と先生が言ってくれているのに、それでも何度でもしつこく言ってしまった。
「人馴れはしていないけど、いい子なんです、この子は。どうか宜しくお願いします」
なんだそりゃ。
どの飼い主だって、うちの子は良い子だと思っているよ。
そんな言葉が何になるのだ。
でも言わずにいられない、立ち去り難い、ビルを預けるのが辛い。
8年前の去勢の時ですら、メラとプティと一緒の入院だった。
生まれて初めて、ビルは一人ぽっちで過ごす事になる。
おセンチになるネタを見つけ出しては泣いていてはいけない。
そんな事は解っている。
こう見えて、ハードボイルドなんだ、私。
しかしビルの控え目な態度、その悲しそうな表情はジーコの面影と重なり、健康だからこそ後回しにされてしまう、闘病中の子より影の薄くなりがちな子たちの寂しさのようなものをドッと感じてしまって、余計に不憫なのかも知れないな。
早く家に戻してやれますように。
そして家で安心して残りの時間を過ごせますように。
猫の神様、先生、ビルをお願いします。
個性の薄い、反応の無い、訴えて来るものの少ない猫だとは思いますが、心に掛けてやって下さい。
凄く良い子なんです、ビルは。
ところで入院の際に、誓約書のようなものを書くようになっていて驚いた。
以前はそんな書類を書いた事は一切無かった。
うちの子、野良猫、どれだけたくん入院させた事か。
その書類には、どういう結果になっても異議を唱えません・・・という内容の条項があり、2度驚いた。
きっと、あれだけ忙しくなった中で、爆発的に増えた患畜の飼い主の中には、責任を取ってくれの何のと言うバカモノどもがいたのかも知れない。
恐れていた通りになって来た。
そういう飼い主が、獣医師の積極的な治療や、本音で飼い主と話をしてくれる心にブレーキを掛け、次第に機械的になって行くのだ。
それは結果として、誰あろう、飼い主とその愛する動物にとっての不利益になる事が、奴らには解っていないのだ。
これまでにも、よその病院では医療過誤裁判を起こされており、懲りている獣医師は一杯いるはずだ。
ワクチンの拒絶反応にすら、苦情を言ってその後の処置を無料でさせたり、死なれたりすれば当たり前に訴えるような飼い主が多いと聞くと、つくづく嫌になる。
どこからが医療ミスなのか、或いは努力しても避けられなかった結果なのか、もう少し理性と慎みをもって判断すべきだと私は思う。
どれだけ自分の子が可愛かろうと、自分の命を削ってでも助けたかろうと、死にたいほど愛していようと、自分のサイドの事に関してはもっと慎みを持って生きるべきだと私は思う。
それこそが日本人の持つ「ダンディズム」、即ち痩せ我慢の精神だ。
医療機関に胡坐をかかせるような、甘やかして劣化させるような患者側の卑屈さでは無しに、常識と信頼関係に基づくお互いの節操というものが、より良い関係の中でより良い医療行為を享受出来る王道ではないかと私は信じている。
だからという訳ではないが、先生、ビルをどうかお願いします。
何があても責任は私にあります。
でも先生でなければ出来ない事があるので、お任せします。
ビルをもう一度家に連れ帰れますように。
そしてビルが楽しそうにデンちゃんやチャイと寄り添って寝る姿を診られますように。
以上が、ここ数日起きていた事態であり、この程度までであっても心の整理がつくまでには、私でも・・・「私でも」と言うのは、猫の病気に関しては百戦錬磨と思われているかも知れないからであって、決してそんな事は無いのだ・・・・数日を要してしまったという事。
そしてビルが奇跡的に捕まってくれたそのプロセスも、こうなるタイミングと、私達が決意するに至る心の流れと、ビルの側の心の動きが全て合致した事で起きた奇跡だったのかも知れないと思う訳であります。
ダブルキャリアのチャイが長生きしてくれていて(年老いてグッと状態が悪くなったものの、白血病の発症などではないのだ)、健康そのものだったビルが、どうして突然・・・
という具合に堂々巡りする心と闘い、私は日常の課題と責務をしっかりこなすよ。
私とて残り少ない人生の時間なのだ。
いちいち泣いて過ごす訳にはいかない。
いや、泣きながらでも、洟を垂らし、いや洟をかみながらでも、やる事をちゃんとやる。
そうする以外に、誰がしてくれる。
いや、誰かがしてくれたとしても、自分でやらないと悔やむよ、きっと。
久し振りでカレー。
これは初日。
2日目は玉葱とセロリがもう名残もなくとろけて、カレーソースはさらさらでなくドロドロに重たくなりました。
どちらもそれぞれ美味しい。
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チキンカレー
Sep. 12, 2013 |
美味しくて毎日でも食べたくなりますが、カレー作りは重労働だから、そうそう毎日は作れません。
今回は玉葱8個、セロリ2本使っています。
ほとぼりが冷めた頃に、また作ろう。
家の中を撮るシリーズ再開。
これは私の「エンディング・ノート」。
つまり私の死後に、直ぐにでも必要となる処置に関する申し送り事項のあれこれ。
遺言状が必要な事柄があれば、それは公正証書など作るにしても、「エンディング・ノート」には葬儀についての希望やら、葬儀屋の候補一覧とか、届け出をする必要がある事に関係する役所の一覧とか、そういう事務的な事柄が最優先事項かな。
兎に角、私が死んだ後で始末をしてくれる人が困らないよう、これを見たら大抵の事は解るようにしておきたいと思って。
後に残ったのがこうちゃんで、こうちゃんがまだボケていなければ一切任せておけるだろうけど、仮に私の方が残されていて、この家の事を知らない人が私の死後の処理をしてくれる事になったら、これさえ見たら殆ど解るというものがあったら良いでしょう。
私もボケないうちに、突然死んでしまったりする前に、気力があるうちに書いておかないと。
これ、本当は日記帳なんだけど、全てのページの絵が違う、とっても楽しい日記帳なのです。
表紙と箱には可愛い白猫。
エンディングノートの可愛い箱
Sep. 12, 2013 |
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可愛い表紙 |
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中表紙というかイラストページ
泣いてる、泣かないで
Sep. 12, 2013 |
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天使のコスプレ中の白猫
Sep. 12, 2013 |
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偶然なんだけど、スタートに近いページには天使のコスプレをしている猫が居たり、涙を流している猫のイラストページがあったりして、可愛いんだけどしみじみとしてしまうよ。
本当はPCで作り始めたのだけれど、やはり誠実に肉筆で書いた方が良いでしょう。
元々下手な字にリウマチが加わって、あらららら、こんな汚い字では恥かしい・・・と思いながら、それでも書いて参ります。
時の経過と共に、内容も書き直しが必要になるかも知れないから、充分に余白ページをとりながら、1項目ずつ書いて行こうと思う。
後片付けをしてくれる人が誰になるかまだ解らないけれど。
警察とか役所の人だったりして。
それは嫌だなあ。
だとしたら、「死んだらここに連絡して下さい」と書いたものを、壁に貼っておかないとてけないかな。 |
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京都より4匹の里親募集
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