猫雑記20131026

2013年　CAT'S EYES & CAT'S HANDS　

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2013年10月26日　土曜日　（禁煙４２９目）

未明に少し大きめの地震があった。

気持ち悪い長い揺れ。

その時、こうちゃんは１階に下りていたので、私は一人で食器棚を支えていた。

勿論、大地震となれば、私が支えていられるようなもので無い事くらい解っている。

だけど痛い経験をしてからというもの、大きな揺れで食器棚の中の物が飛び出してしまうのを少しでも防ぎたいと本能的に思って、地震の時にはいつもこうちゃんが食器棚を支えている。

因みに私は、ダイニングのテレビが落ちないように支えるのが常だ。

ルス申し訳ございません Oct. 26, 2013
ルスどうしてアタシが謝ってるのよ Oct. 26, 2013

現在、食器棚には転倒防止の敷き物、突っ張り支柱を取り付けてある。

震度５以上の揺れを感知するとロックされてしまうという、扉が開いてしまうのを防ぐ装置も着けた。

だけどあれ以来、幸いにも震度５以上の地震を経験していないので、本当にロックされるのかどうか検証出来ていない。

だからついそれだけでは安心出来ず、扉開き防止のチェーンも取り付けてあるし、取っ手同士を太いゴムで縛ってもある。

それでも、揺れが来ると初期棚を支えようと身体が動いてしまう。

今日のように一人で居る時には、「３．１１」に棚から落ちて掃除機を破壊したテレビと、観音開きの扉が開いて大切な食器がたくさん落ちて壊れた食器棚と、どちらを優先すべきか・・・

やはり食器棚だろうな。

テレビはもう１台寝室にあって、そちらはたとえ倒れても猫ベッドにもなっている枕が下敷きになってくれるから、放っておけば良いのだ。

「３．１１」の後、引き戸の食器棚に買い替えようかと、随分探したのだけど、欲しくなるような理想的なものは高価で、しかも大きくて２階の部屋に入れられないという事が判った。

それで今の食器棚を使い続ける為の、色んな自衛手段をとる事にしたのだ。

それに、もう次々と買い物をする事は避けたい。

これからますます、もっと大事な事にお金が掛るのだから、ある時にあるだけ使ってしまうような生活は、後々の自分の首を絞める事になるのだ。

自分の首だけなら兎も角、猫たちの首まで絞められないじゃないか。

日頃少し我慢して、不時の出費に備えるべきだ。

ずっとそうして生きて来たのだから、気を緩めずに、いや、少し緩んでしまったところを締め直そう。

それにしても、「３．１１」の悪夢の再来は心底怖い。

横浜如きの揺れと被害でそんなしゃらくさい事を言っては、東北の被災者の方々には大変に申し訳ない。

それは重々承知しているのだけれど、その横浜如きでもあれだけ恐ろしかったのだから、いわんや東北では・・・という事でもある。

東北だけではない、他にもたくさんの大地震や水害、土砂災害などが後を絶たない。

明日は我が身に起きる事なのかも知れないと、いつも肝に銘じていなければいけない。

だからこそ助け合いたいとも。

理想は、こんな傾斜地ではなく地盤の固い平坦な土地に、耐震構造の新築の家を建てて転居する事かも知れない。

それが不可能なら、せめて耐震補強をするなどの改築工事が出来れば良いのだけれど、残念ながらそのどちらも私達の年齢と経済力では無理だろう。

これだけの超多頭の猫連れでは、そもそも転居も無理だ。

可能な範囲で地震対策をしたら、後はあの時以上の大きな地震が来ない事、或いは家が倒壊しない事だけを祈る想いで、ここで生きて行くしかないのだ。

神様の与える試練を、人間は謙虚に受け入れるないんだ。

それが、どれ程苦しい事だとしても。

そんな風に、いつも思う事を思いながら、揺れがおさまるのを待った。

不安だけど、不安なのはいつ起こるか判らない災害だけではない。

もっと辛い別れも、必ずこの先に待ち受けているんだ。

ルスんべっ、んべっ Oct. 26, 2013
ルスんぐ、んぐっ Oct. 26, 2013
ルス太っててごめんなさい＜かしら？ Oct. 26, 2013

台風はビミョーな距離で通り過ぎたらしく、前回の台風ほどの突風も吹かず、雨音でジャムが怯えて落ち着かないという程の大雨も降らず終いだった感あり。

但し、通算では随分の降雨量があったようだ。

地震の方が印象的だったせいで、台風は何となく近付いて何となく去っただけの感じ。

明日は良く晴れるようだけど、庭の植木に水遣りをしないで済むかどうか、そこもビミョーかなあ。

何だか、台風だ地震だ水遣りだと、明日の事で思い煩って何になろう・・・という気がして来た。

旧約聖書の「伝道者の書」にはこうある。

「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。」（伝道者の書１：２：３）

「その一生は悲しみであり、その仕事には悩みがあり、その心は夜も休まらない。これもまた空しい。」（伝道者の書２：２２～２３）

為すべき事を精一杯為したら、あとはクヨクヨせずに、世の中に、そして我が身に起こる全ての事は神の思し召しと思って謙虚に受け入れるしかない。

お天気も自然災害も人生も、全て先の事は分からない。

そういう事か。

進む先のレールは敷けない。

さんざん痛い想いをしたじゃないか。

用意周到に敷いたつもりでいても、一瞬で消える事もある。

そうと知ってはいても、いざ「その時」になれば、どうしようもなく動揺もし、悲しんだり苦しむのだ。

それは避けようがない。

だから今を目一杯楽しんで生きるしかない。

そういう事なんだろうな。