2014年 CAT'S EYES & CAT'S HANDS 
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2014年5月24日 土曜日 (禁煙636日目)



晴れて暑くなる。

あちこちで夏日だ。



仕事も、ジャムのオシッコシーツのチクチク(補修縫い)も、家事も猫家事もあって、ひとつの事に集中したいのにそうも出来ず、クルクルとあっちこっち食い散らかしている感じだ。

あまり急いで動くと目が回るのは、痛み止めの薬のせいだろうか。

ナム
ナム    どこが痛いか知らないけどさ
May. 24, 2014

ナム
ナム    意気地無しよね、まったく
May. 24, 2014



最近,覚せい剤で逮捕された芸能人が、「安息香酸ナトリウムカフェイン」(通称「アンナカ」)とか言う鎮痛剤を眠気を抑える為に使っていたと言う。

調べてみると、神経を興奮させて眠気や疲労感をとる作用があるらしい。

そんな効果って、まるで覚せい剤みたいじゃない。

それがどうして鎮痛剤なのか知らないけど、私が服用している鎮痛剤とは全然違う。



私に処方されている薬は、•痛みを伝える神経伝達物質の放出を抑え、神経回路の神経伝達を抑制し、鎮痛効果をあらわすタイプのものだ。

•体内で殆ど代謝されず、薬物代謝酵素を誘導・阻害しない為、相互作用が起こり難い(ほぼ100%が未変化体として尿中に排泄される)と言われている。

痛みの質によっては(関節の痛みなど)全く効果が感じられないけれど、神経の痛みに関しては良く効いているようだ。

お陰で、あれだけ眠れず疲労困憊していた毎日だったのに、気がつけば劇的に改善している。






しかし軽いめまいやふらつきといった副作用がある。

お陰で良く転びそうになる。

落ち着いてゆっくり行動すれば大丈夫なんだけど、せかせかしていると、一瞬「あっ」と思った時には転んでいる。

ヤバい、骨折でもしたら一気に身体が衰弱してしまうぞ、特に私の場合。




副作用は他にも浮腫み、赤褐色尿、リンパ節腫脹、発疹、発熱、全身倦怠感などと色々あるようだから、注意しながら続けている。

一時よりは1/4の量まで減らせている。

早く全てやめてしまえれば良いのだけれど、痛みの度会い次第では、生活の質が大幅に低下するのだ。

せめて今程度に抑えておければ、痛みで飛び起きるとか、そもそも眠れないなどという事は無い。

それがどれ程有り難い事か、喉元過ぎれば忘れてしまいそうだから、肝に銘じておかなくちゃ。



どこも痛くない、自力で動けて生活出来るというだけで、人はどれだけ恵まれているか幸せか、私は思い知ったよ。

あの長い月日の激しい痛みが、能天気にも思い上がっていた私が少しでも謙虚になる為に必要なプロセスだったなんて思いたくないけれど、結果的にはそういう結論に落ち着くかな。

ほんの5分で良いから、他人にもあの時の痛みを「お試し」で味わってみて戴けたら嬉しい。

何度そう思ったか。



でも私が知らないだけで、他人もまたそれぞれの痛みを、程度や質の差こそあれ抱えているのだろう。

そう思えない限り、私は自分の痛みなど口にする資格すらないのだ。



なんちゃって、少し謙虚になったかな、私。

早く成長しないと、あっと言う間に死んでしまうから間に合わないよ。



・・・おかしな表現だな。



肉体は、早く成長したらそれだけ早く死んでしまう。

心の問題ね、ここで言っているのは。


昨夜、BSの深夜映画で、アンジェイ・ワイダ監督の「カティンの森」をやっていたのを、観るとは無しに観てしまった。



いきなり脱線するけれど、「観てしまった」とは不適切な言い方だったかも知れない。

観るべきではないものを観て「しまった」ようなニュアンスが感じられては本意ではない。

悪い事でも無いのだから、そこに罪の意識を含める必要もない。



では何故「・・・してしまった」という言い方を私はするのだろう。

何とは無しの自信の無さや、予定外の行動であったという気持ちが言わせる表現かな。

言葉って難しい。



近頃の風潮では、無意識の責任回避の気持ちが、婉曲な言い方を選ばせるようだ。

「・・・と思います」と言わず「・・・とは思います」と、インタビューされた人達が皆、そういう言い方をする。

「・・・とは思います」と言うからには、「思いますけれど、**という-要素もありますよね」と言外に言っているはずなのだが、そうではないらしい。

ただの流行りの言い方なのだろう。

「ちゃんと自分の責任で言い切れ」と突っ込みたくなる。



謙虚だと言えなくもないが、やや無責任ではある。

「て・に・を・は」にはよくよく気をつけたい。

何を言いたいのかを意識していたい。

その上で、敢えて使う言葉であれば良いのだ。

たとえばうちの猫を「一人、二人」と数えようと、それは敢えて擬人化してそう言いたい気持ちを強く強く込めているという事を、批判する人は少し想像してみて戴きたい。

猫が人間じゃない事くらい、幾ら私がバカでも知っているのです。








話を戻すが、敢えて観るべきではないと思っていたのに・・・というニュアンすが無意識でも私の文章にあったとしたら、山ほどある「やらなけれはならない事」も終わっていないのに・・・とか、それをやらないならむしろ睡眠をとるべきなのに・・・といった程度の要素だ。

だけど、そんな事情などこの際無視してでも観ておくべきだと言えるほど、この映画の価値は高い・・・と思う。


邦題:カティンの森
原題:Katyn

監督:アンジェイ・ワイダ
原作:アンジェイ・ムラルチク 「カティンの森」

2007年  ポーランド映画   123分  R15+

キャスト:マヤ・オスタシェフスカ 
     アントゥル・ジミイェフスキ
     マヤ・コモロフスカ
     ヴワディスワフ・コヴァルスキ


第二次大戦下、ナチス・ドイツとソ連の両方から侵略され、両国に分割占領されたポーランド。

そんな中、ソ連の捕虜となったポーランド人将校のうち1万数千名の行方が不明となり、後にソ連によって虐殺されていたことが判明する。いわゆる「カティンの森事件」と呼ばれるこの悲劇は、ソ連の支配下にあった冷戦時代のポーランドにおいて語ることの許されないタブーとされてきた。

自らの父親もこの事件の犠牲者の1人であるポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が、そんな歴史的犯罪に改めて光を当てるとともに、国家の欺瞞に翻弄される犠牲者家族の苦悩を描き出す入魂の人間ドラマである。



映画の劇場公開はR-15指定であったというだけあって、かなりショッキングな描写が続く。

覚悟も、ろくな歴史的知識も無いまま「観てしまった」ものだから、観終わった後、よく咀嚼しようとして、だけど恐ろしい事実と、人間が戦争と言う非常時にいとも簡単に犯してしまう罪、予告なく訪れる不幸の数々、命や魂の尊厳と、その尊厳に反する扱いの軽さ・・・そういうものが心に重く迫り、夜中に一人で茫然としてしまった。








今の私には雨露しのぐ家があり、愛するものが生きていてくれる。

それだけで何と幸せな事だろうと、改めてつくづく思った。

戦争と言う大きな理不尽な暴力が私達の生活を侵すような事もない。



だけど抗いようのない理不尽な力は、目に見えない形で私達の生活、私達の未来を侵しているのかも知れないのだが、その事に於いて私達は単なる被害者ではなく、加害者でもあるのだ。

大気汚染も原発事故も、そして民族間紛争も、これは私達の営みの延長上にあるのだから。


過去の世界大戦に於いても、日本は被害者にも加害者にもなった。

勿論、それは日本に限った事では無い。







世の中にはまだまだ知らない歴史や現実が山ほどあり、知れば知るほど、人間の愚かさや罪深さを思い知る。

それを知る意味とは何だろう。

それは多分、知らず知らずのうちに、或いは知っていたとしても無関心で居る事で充分に加害者になり得る自分たちの、社会への責任をもっと自覚する事だ。

その為にこそ、醜い恐ろしい事実を知るべきなのだ。

私達は先人の犯した過ちを繰り返さない為に、歴史を学ぶべきなのだ。



でも、学んでいるようでいて、学べていない。

過ちの歴史を繰り返す。

そして自分は加害者側には居ないと思っている。







鉄道で世界各地を旅していた関口知宏の番組が好きで、裁縫最新「猫雑記」うがあるのに気づくと必ず観るようにしている。

「関口知宏が行く ドイツ鉄道の旅」も何度も観て、だけど飽きない保存版だと思う。

美しい風景、関口知宏のパーソナリティの面白さ、面白いだけでは無い才能の豊かさや心のバランスの良さに、いつも感心する。



そのドイツの旅では、ベルリンの「グリューネバルト駅」のホームに残されている金属プレートを紹介していた。

1941年10月18日、帝国鉄道特別列車第一号が1251人のユダヤ人を乗せて、このグリューネバルト駅から東方の収容所へと出発した。

1941年から1945年にかけて180本以上の列車に乗せられたユダヤ人の数、およそ5万535名。

ホームにはめ込まれた金属製のプレートには、列車が出発した日時、移送された人数、目的地が刻まれている。

痛ましい事実であると共に、ドイツにとっては恥ずべき記憶の保存でもある。



関口知宏は言っていた。

自分たちが無意識のうちに加害者にもなるかも知れないという事を自覚しないと、このように悲劇はなくならないだろうと。

それを聞いて、こういう事を考えられる人が一体どれだけ居るだろうと思った。

ともすれば私達は正義感を振りかざし、被害者へのシンパシィと加害者への怒りだけに終わってしまいがちだから。










映画【カティンの森】の、冒頭の橋の上のシーンが印象的だ。

それぞれ逆方向から逃げて来た大勢の人達が、橋の上ですれ違う混乱のシーン。



橋の東側ではソ連の侵攻に遭い、西側ではナチスドイツの侵攻にみまわれている。

どちらに残るも地獄、しかし進む先も地獄という事実を描いているのだ。





第二次世界大戦は1939年9月、ドイツがポーランドに侵攻し始まったとされている。

その直前にドイツとソ連は独ソ不可侵条約を結んでおり、独ソ2ヶ国でポーランドを2分割しようという密約を交わしていたのだ。

2つの大国のポーランド侵攻開始が、まさにこの橋のシーンの背景にある。






野戦病院となの、捕虜となった将校たちの集められていたカトリック教会では、キリスト像が十字架から下ろされ、まるで磔刑に処されたキリストの遺体そのままのように、軍服を被せられて横たわっていた。


キリストもまた、ローマの支配下にあった当時のユダヤで、ユダヤ人の裏切りによって密告され、ユダヤ人大司教に捌かれ処刑された。

この場面の、青黒く干からびたミイラのようなキリスト像は、この後に起こる非人道的な大虐殺を暗示しているようだ。



イエスを殺したユダヤだって、現在のイスラエルだって、被害者だけではない加害者の側面も持っているのは当然だ。

それはパレスチナも、アメリカも、ソ連も、イギリスもフランスも、中国も勧告も、勿論日本も、一方的な被害者だけであったという事は無いのと同じで、






映画には、虐殺現場の発掘調査を撮影した当時のフィルムが随所に挟み込まれ、後ろ手に縛られたポーランド将校が後頭部を拳銃で撃ち抜かれる虐殺シーンが描かれる。

実際はソ連が行った虐殺であったが、ソ連はドイツのせいにする。

敗戦国ドイツは、ユダヤ人大虐殺の事実もあるものの、してもいない事すら何でもかんでも罪を着せられる。



実際、ドイツもポーランドの精神的指導者たる知識階級の人達を突然捕え、収容所に送ってしまう。

どっちもどっちなのだ。







ソ連がこの「カティンの森事件」の責任を認めたのは、ゴルバチョフ体制下になってようやくの事だったと言う。

そしてプーチン大統領も、事件がスターリンの犯罪であったと言及し、「正当化できない全体主義による残虐行為」とソ連の責任を認めている。

但し、ロシア国民に罪をかぶせるのは間違っていると主張し、謝罪はしなかったそうだ。





ドイツは、ユダヤ人・ポーランド人大虐殺の罪を本当に許されたのだろうか。

ソ連やアメリカは、そして植民地に於けるスペインは、フランスは、イギリス、オランダは?

韓国がベトナム戦争でした事を私達の国は口にしないと、先日観たマイケル・サンデル教授の討論番組で韓国の若者が反省して言っていた。

何とバランスの良い若者なのだろうと感心して観ていた。

日本を非難するばかりではない、自国が加害者にもなり得る事をちゃんと自覚している若者がいるという事に、救われた思いがした。






国家とは何なのだろう。

戦争に於ける国家の、そして個人の罪とは、どこまでを言うのだろう。

罪を許すのは誰なんだ。

人間なのか、神なのか。



この映画を観た後、迷宮に入り込んでしまったようだ。

簡単には抜け出せないのも、そんなに簡単に抜け出せたつもりになってもいけない事も解っている。

だけどとりあえず脇に置いて、食べたり寝たり働いたりしなければいけない。

哲学して生活者でなくなる事は良くないと、私は自分に対しそう思う。










一度人類が全て滅んでしまって、一からやり直したとしても、きっとまた同じ歴史を作ってしまうんだろうな。
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