2014年7月13日 日曜日 (禁煙686日目)
よく考えたら、プティ君の仲良しさんと言っても、「みーちゃん部屋」には、メラとプティ、デンちゃん、チャイしか居ないじゃん。
メラは弟たちが嫌いで「チャイ命」だし、消去法で行けばデンちゃんに辿り着くよね、答は。
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デンちゃん そうだよ、僕しかいないじゃん
Jul. 13, 2014
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デンちゃん それがどうかした?
Jul. 13, 2014
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デンちゃん 僕はシロちゃんとも仲良しだったよ
Jul. 13, 2014
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デンちゃん 今じゃプティ君が仲良しさ
Jul. 13, 2014
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うん、仲良き事は美しい。
どの部屋でも、オス同士が仲良くしてくれているから、助かるよ我が家は。
BSの番組に【世界で一番美しい瞬間】というのがあって、世界各地をNHKのアナウンサーが訪れて、その土地に相応しいテーマに沿って取材して見せる。
シチリアのアーモンドの木が満開に花を咲かせた美しい光景、ベネチアのカーニバルやポルトガルの花祭りの準備に勤しむ人達、スペインの巡礼地を訪れる人々の人生ドラマなど織り交ぜられている。
繰り返し再放送してくれるものだから、すっかり見覚えてしまった。
しかし質の高い紀行番組になっていて、何度見ても飽きない。
ブータンの女学生は、ある日母親が自殺してしまって、残された幼い弟を学校にやれる事が何よりも嬉しいと言って涙を流していた。
父親は直ぐに後妻を迎えたらしいが、小さい子供の面倒は見ないのだと言う。
早く教師になって弟を引き取りたいと言う娘の寄宿生活の部屋には、国民が進行するチベット仏教の開祖の肖像画が飾られている。
年頃の娘がアイドルのポスターを貼っているのとは大違いだ。
その開祖の名は「グル・リンポチェ」と言うのだが、その語感が気に入ったらしく、こうちゃんは時折、何の脈絡も無く「グル・リンポチェ」と呟くのだ。
自分の感覚に合った言葉は、歳をとっても一度で覚えるらしい。
かく言う私は、同じ番組の別の訪問地、ニュージーランドで年に一度、天の川が降るように美しく見える村「テカポ」にある湖「テカポ湖」の言葉の響きが気に入って、同様に突然、脈絡無く口から出てしまう。
「テカポコ」
どうです、面白いと思うでしょ、私でなくても。
どうやら「チャカポコ、チャカポコ」とか「チクタク、チクタク」とか、そういう語感が私は好きなのだと思う。
意味などどうでも良いのです。
何たって私、「虞や虞や汝を如何せん」という漢詩(項羽が劉邦と戦って回りを敵の兵で囲まれ「四面楚歌」となり、愛人の「虞美人」に言ったという、あの「史記」のくだりですね)の、「虞や虞や」の部分が高校時代に古文で習った時から好きなんだけど、それは意味なんか考えず、「グヤグヤ」が「グヨグヨ」とか「ブヨブヨ」とかの、擬態語に聴こえて仕方無いからなんだと思う。
そういうレベルのヤツなんですね、私って。
でもね、ほら、一貫しているじゃありませんか。
ロック音楽の歌詞など、メロディーやリズムにフィットしていて、言葉の響きや語呂さえ良ければ意味などどうでも良いと言って来た私の大雑把な志向と。
うん、褒めてやろう、自分で。
という訳で、「グル・リンポチェ」と聞くと何となく可笑しいけど(ゴメンナサイ)、ブータンの女学生の美しい心には理屈など関係なく打たれるので、忘れられない番組になった。
ただ、その回のナレーションが有働由美子氏で、ブータンを訪ねた若い男性アナウンサーを「君づけ」していたのが不快だったけれど、そういうマイナス要素を差し引いても、多くを望まず、謙虚な心で生きている人達の姿こそが、世界で一番美しいと思ったりしたものです。
必見かと思います、ご覧になっていない方は今からでも再放送を見ると良いですよ。
余談ですけど、その娘の母親が自殺した理由って、きっと父親が後妻として連れて来た女と浮気していたせいに違いない・・・なんて思ったりした私って、世俗の垢にまみれ過ぎたかな。
私達、後戻り出来ないよね、ちっとやそっとでは。 |
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