2015年5月12日 火曜日 |
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雨が近づいている朝。
今日は私の定期検診なので、あまり寝ないまま早朝から出掛ける。
家を出て直ぐ、車のフロントガラスにポツポツと細かい水滴が落ちて来た。
まだ雨が降り始めたという程ではない。
院外の薬局までは外を歩くので、仕方無いなあ・・・傘を取りに戻る事にした。
夕方以降の雨の予報だったし、荷物が多くなるのが嫌で、敢えて傘は持たずに出たのだ。
車での移動が多い生活だと、ホント、傘を持つのがますます嫌いになるね。
長い傘は邪魔なので、晴雨兼用のはずの日傘を持った。
だけど使わずに済みますように・・・
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メラ ママって爺さんに厳しいない?
May. 12, 2015
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メラ ま、解らないでもないけどね
May. 12, 2015
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メラ ジジイって臭いもんね
May. 12, 2015
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メラ パパとチャイくんしか受け付けないわ~
May. 12, 2015
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病院に着くと7時5分前。
既に私の前に4人来て居た。
私の直ぐ前のジイさん、3人掛けの椅子を一人で独占している。
爺さんの前には、新聞と荷物がひとつずつ置いてある。
フロアをウロウロしている人もいるので、誰かが荷物を置いて席取りしているのかも知れない。
だけどこの事を不審に思ったのか、後からやって来た一人の女性が「ここ、どなたかいらっしゃるんですか?」と爺さんに声を掛けたのだ。
ジイさん、「いや、知らない」と答える。
「一人ずつ座るんですよ」と女性は言う。
「そんな事知らないから」とジジイ。
知らないからとはふざけた言い草だけど、そういう精神構造の人も世の中には一杯いるのだ。
うちの近所にも居る。
私も黙っていては申し訳ないと思い、「それなら詰めて座って下さい」と言った。
ジジイは黙ってひとつだけ詰めたので、私も椅子を移動して詰めた。
相変わらず荷物だけ置かれているスペースがあるが、まさかそれもジジイの荷物だったとは、受付開始した時に解った事だった。
しかもジジイの奴、私の方に肘を突き出して新聞を大きく広げて読み始めた。
斜め座りして頭や背中も、肘掛からこちらのスペースに大きくはみ出させて来るので、私は隅っこに寄り身体を縮めている。
詰めて座って下さいと要求した私に、まるで子供じみた仕返しをしているかのようだ。
しかも身体を寄せて来ているから、思い出したくはないけど、臭いのだ。
何の臭いなのか、年寄りは身だしなみに構わなくなるからな。
不潔とまでは言わないけれど、毎日頭を洗わないとか、洗濯をマメにしないとか、自分の加齢臭には気づかないんだろうな。
そもそも作業着じゃないか、ポケットのたくさん付いたズボンに、ポケットのたくさん付いたベスト、そして作業用の帽子。
目立った汚れは無いけれど、何とも言えない臭いがしている。
お洒落して来る必要はないだろうけど、そういう恰好のままで総合病院に来ちゃうかなあ。
そんなに乗り出して身体近づけんなよ、くせ~んだよジジイ、貧乏ゆすりすんなよ、響くんだよこっちまで・・・と心の中で叫ぶ。
でもやっぱり注意出来ない。
気が弱いというのではないが、事を荒立てたくないというところかな。
こういう場合、嫌だと感じる人間がそっとそこから去るのがおとなしい日本人の一般的なやり方なんだろうな。
駄目だな、私も。
ふと思い出した。
小学生の頃、二人並びの机というのが昔はあった。
全部が木で出来た、黒光りして天板なんかイタズラで彫られた傷だらけ、穴だらけの机・・・私が入学した歳に、創立100周年だったかな、そういう古い小学校の校舎とぞ品はボロボロだった。
きっとその机だって、明治の初め頃に導入したきりだったんだろう。
天板が上に開いて、中に教科書など入れられる構造だった。
そんな机、今の若い世代は知らないだろうな。
二人用机だから、隣の席の男の子が無神経で乱暴だと(昔の小学生の男子の大半が乱暴で無神経だったけど)、こっちの領域にまではみ出してノートや教科書を置いたり、肘を張り出して来たりするのだ。
入学時にはおとなしくて手も挙げられなかった私だったけど、高学年になると気が強くなって、「こっち(の領域)にはみ出さないでよ!」と文句を言ったりした。
あの頃、男子は皆、サルに毛が生えたようなもので、それはそれは野蛮で嫌な存在だったのだ。
今では紳士の典型のようなこうちゃんだって、子供の頃はサルだったという証言を義姉から得ている。
だからがさつでデリカシーの無い男子が私の机の領域を侵すなど許せなかったのだ、フツーの女子の私としては。
そうだ、気が強くなったどころの話じゃないよ。
私ったら、隣の席のタカハシ君の鉛筆をみんな折ってしまった事がある。
「やめてくれよ~」とタカハシ君は困った顔をして言っていた声が、今も耳に聞こえる。
まるでいじめっ子じゃないか、私。
あの時はごめんね、タカハシ君。
実は、消しゴムをカッターナイフで切り刻んでしまった事もあった。
本当にゴメン。
でもタカハシ君は紳士だったね、あの頃の男子にしては珍しく。
共学の高校に行ったタカハシ君は、たいそう女子生徒にモテるのだと聞いた。
へえぇ・・・あのタカハシ君がねえ・・・兎に角、性額6年生の時、鉛筆と消しゴムをすっかり小さくしてしまって(都合の良い言い草だな)ゴメンね。
会う事はないだろうし今更だけど、謝りたいよ。
さて、病院の待合室に話を戻そう。
爺がいつまて゜゛も身体と肘をこちらの椅子にまで乗り出して来ているので、邪魔だし臭いし、その場を離れたいんだけど、順番待ちから離脱してしまっては、何の為に早くから行って並んでいるのか解らない。
我慢するか、時計を眺めながら。
ただでさえ待ち時間が長くて退屈なのに、不愉快な時間はますます長く感じられた。
しかしまあ、どうしてああいう傲慢な老人がいるんだろう。
家ではどんな夫、どんな父親なんだろう。
嫌だ、嫌だ。
私はもう男の子の鉛筆を折ったりしないよ。
私、どうしてあんな事したんだろう?
誤解のないように言っておくと、別にタカハシ君の事が好きだったという事ではないんだ。
ほら、男の子って好きな女の子に意地悪したがるって言うでしょ。
今にして思えばタカハシ君は優しいタイプの子で、だけどあの頃の私から見るといつもヘラヘラして背骨が無いようなイメージの子に見えたものだから、つい苛々して無性に苛めたくなったんだな、きっと。
ホント、申し訳なかったと思います。
反省してます。
でもね、言い訳だけど、あの頃、鉛筆折りはクラスで流行っていたんだ。
こうやって指に挟んで、太腿の上に掌を「パン!」と叩きつけるだけで割るんです。
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鉛筆割りの仕組みです May. 12, 2015
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それが出来るのは、殆どが男子で、女子で出来るのは私くらいのものだった・・・というのが自慢で、ついやっちゃったんだな。
勿論、自分の鉛筆は全て割り尽くした後の話よ。
もっと割る素材が欲しかったのよ。
そうだ、そうだ、思い出した。
ゴリラのドラミングというか、自分は強いんだぞというデモンストレーションだったんだろうな、きっと。
な~んだ、女子だって男子に負けず劣らずデリカシーが無くてがさつで乱暴だったんじゃん。
ねえ?
田波に私は、中学生の時は、男子しか吹けない(吹こうとしたりしない)指笛も吹けて、得意満面でした。
男子に出来る事は何でも出来ると対抗心を持っていたのね、バカだから。
だから男子相手にプロレスごっこもしたし、コブラツイストなんか掛けるのは大得意だったよ、私。
今では、あら~ん、男の人って力が強くて頼もしいわ~、私にはとても持てないわ~・・・などとおだてて男の人に重たい物を持って貰う方が楽だと知ってしまった、しょうもないオバサンですが、飲み食いならば男性には今でも負けません。
はい。
血液検査結果は、目立って悪化はしていなくて、次回は心電図とレントゲンなども検査しましょうと言われた程度。
眼科の方は、なんと、とても良いですよと褒められた。
もうほぼ正常で、先日のものもらいの事も話したら、「素晴らしい」とまで言って戴いた。
何が素晴らしかったって、ホウ酸で洗いましたと言っただけなんだけどね。
何か薬を目に入れなかった事は素晴らしい事だったらしい。
眼科の女の先生は、いつも何かにつけ褒めて励ましてくれる。
素晴らしいのはこの先生の人格だ。
有り難うございます・・・といつも心から思う。
半日以上つぶれてしまう通院は、ホントに迷惑、ホントに嫌だ。
でもそう言ってもいられない自分の身体の状態なので仕方無いか。
微ウィンから帰宅して、2時頃やっと遅いお昼を作る。
おなかペコペコ、足が震える。
もう、ありもので済ませよう。
下茹でしてあった空豆の残りと、エリンギ、しめじ、ベーコン、新タマネギなど豪快にニンニクと炒めて、茹でたパスタと絡める。
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空豆パスタ May. 12, 2015
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ひえ~美味しゅうございます。
新タマネギと空豆の甘さ、エリンギとしめばの食感。
そもそもニンニクと唐辛子と塩だけで充分美味しいパスタに、こんなにも極楽浄土のような具材を入れて、なんて贅沢なんだ。
バチが当たるぞ、私。
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