2015年5月21日 木曜日 |
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青い皿に白い雲、陽射しは強く暑くなったが、風は涼しい。
湿度も低くて最高に爽やかな、美しい5月の一日だった。
生きている喜びを感じる。
ここにあの子たちが生きて居てくれたなら・・・と想ってしまう未練を、どうする事も出来ない。
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プティ ボクだって想うよ
May. 21, 2015
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プティ ビルはお兄ちゃんだもの
May. 21, 2015
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プティ みーちゃんは婆ちゃんだと思ってたし
May. 21, 2015
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プティ え~い、ままよ
May. 21, 2015
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そうか、プティ君は「無常」という事を達観出来たのか。
ママはまだまだ未熟者で駄目だね。
猫は人間の4倍のスピードで歳をとると言うから、4倍のスピードで悟って行くのかな。
そして人間を追い抜いて、先に逝ってしまうんだね。
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ドクダミの花が満開 May. 21, 2015
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今年はドクダミの当たり年のようで、玄関の庭にはドクダミが一杯。
この白い花と濃い緑の葉の対比が美しくて、とても好きな風景なんだ。
摘まないうちに花が咲いてしまった。
そして虫食いもぼちぼち出始めている。
ドクダミ化粧水、どうしようかなあ・・・
飲食店で出された鶏のササミでカンビロバクターの食中毒が出ていると、ニュースでやっていた。
そのニュースでは、カンビロバクターは単なる下痢症状で治まらず、症状が治まった後に「ギランバレー症候群」などの難病を引き起こす可能性があるというものだった。
「ギランバレー症候群」と言えば、亡き大原麗子が患っていた事で知った病気だ。
ニュースの詳細を、直ぐにネットで確かめる事にした。
あったあった、これだ。
東京都台東区の飲食店で4月下旬、コース料理を食べた約50人のうち23人がカンピロバクターによる食中毒を発症した。鶏のささ身を湯引きしてポン酢であえた料理が原因とみられ、同店は「刺し身と違い、湯引きしているから大丈夫だと思っていた」と打ち明ける。
東京都健康安全研究センターが鶏のささ身を使い、9秒間湯通ししたところ、外側の色は白く変化したが内部は生肉の色のまま。菌も生存していた。軽く湯を通す程度の加熱では食中毒になる恐れがある。
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一部だけ抜粋しましたけど、是非、全文ご確認下さい。(こちらです)
まあカンピロは毎年、全国でたくさんの症例が出ているけれど、大半は加熱不足の鶏肉が感染源であると、もうずっと前から全国各地の保健所のサイトなどでも広報されている事だ。
「国立感染症研究所」のサイトにだって明言されている。(こちら参照)
それでも鶏の生肉を食べさせる猫の飼い主さんは居るようだ。
新鮮だから大丈夫・・・なんて事はあり得ない。
肉が新鮮ならば、付着している細菌も新鮮だろうな。
表面を湯引きした程度では、菌は充分に残っているとの実験データが出たそうだ。
でも私も昔は、湯引きしたササミの刺身を食べていたんだ。
雑誌で「万能フルーツだれ」のレシピを見て、余りに美味しそうだったので作ってみたところ、すっかりハマッてしまった。
そのレシピを教えていた料理人は、イワシの刺身に掛けていたのだけど、イワシを刺身にするのは大変なので、ササミでやってみたら、これが美味しかった。
7年間住んだ渋谷区代官山のアパート時代の事だ。
近くの路地裏に鶏専門の肉屋があって、そこで買うのだ、新鮮だと思うから。
猫を飼う事になるなんて予想もしていなかったし、カンビロバクターなんて言葉も聞いた事すらない、35年も前の話。
その後、輸入ブロイラーの営業の人に、鶏の生食は危険だからやめろと言われた。
それでも私は、ササミだし湯引きしているんだから大丈夫・・・なんて思ったのを覚えている。
今回のニュースの店の人と同じだ。
カンピロの恐さを知った今では、勿論、しっかり中まで加熱したものしか食べないし、猫にも食べさせない。
そもそも猫には総合栄養食のフード意外食べさせないようにしているのと、今では全員が療法食なので、栄養価が偏っているであろう肉や魚単体の食べ物は与えない。
肝心のフードを食べなくなるから。
よほどもう食欲廃絶状態で、何でも良いから食べて欲しい・・・というギリギリの選択をする場合のみ、ホタテや甘エビの刺身など与える事もある。
だけど、そういうものを長期間に与え続けると、ミネラル分が多いので結石のリスクが出て来ると獣医さんには警告されて、出来るだけリスキーな事は避けている。
生肉を与える人達の中には、カンビロバクターの存在を知らないのではなくて、猫は胃酸が強いから細菌を殺してしまうので大丈夫なのだと言っているのも知っている。
どうしてそんな事が言えるのだろう?と不思議に思う。
実験した訳でもないのに。
それが事実なら、どうして動物病院にはあんなにもカンピロの猫がたくさん連れて来られるのだろう。
カンビロバクターではないけれど、胃潰瘍を起こす大きな要因として有名な「ヘリコバクターピロリ菌」は、胃酸で死なないように自らアルカリ性の物質を出して自分の回りにバリアを作り、中和してしまうのだという研究結果も出ている。
カンピロがそういう事をしていないとは言い切れないじゃん。
実際、猫のカンピロで治療に苦労している飼い主さんは多い。
「カンピロも殺す」とかいう強い胃酸はどうしたのだ。
カンピロは、少なくとも綿が経験した幾つかの症例では、全然死ななかったよ、胃酸程度では。
うちに里子に来た猫の中にも、検便でカンピロが検出されていながら、獣医が大丈夫だと言ったので治療はしていないと言う子たちが居たけど、うちは直ぐに治療した。
体調によっては、或いは菌が体内で増えて行けば、いずれは発症するのだ。
猫に生肉を与える人達というのは、間違いなく愛猫家だ。
それは間違いない。
市販のフードなんか添加物や品質そのものに疑問があり、とてもじゃないが危険で自分の愛する猫には食べさせられないわ・・・という愛情溢れる気持ちからスタートしているのだと思う。
だから気持ちは解る。
そして↓こういう具合に理屈を発展させるのだ。(注;私の考えとは違いますので、念の為)
「猫は元来肉食動物であり、野生では加熱して食べるなどという事はそもそもあり得ない。
だから、より自然に近いローフードを与える事こそが自然なことである。従って、必要とされるミネラル、酵素、ビタミン、必須アミノ酸及び脂肪酸などの栄養素も然るべく摂取することが出来るのだ。」と。
より健康な食生活を・・・と願うのは、猫を愛する飼い主ならば当然の気持ちだ。
しかし健康を願う余り、危険を冒している事には気づかず、或いは根拠の無い理屈で却下してしまっているとしたら、それは少し稚拙なな愛情に思える。
生肉を食べさせた猫に血便が出ているのに、それでも食べさせ続けている飼い主さんも知っている。
猫も、喜んで美味しく食べたのに下痢が続き、自分では治療出来ない事だけに、なんと可哀相な・・・
でも余計な口は挟まない。
これは宗教のようなもので、熱心な信者に外から何を言っても、火に油を注ぐだけなのは明らかなのだ。
でも、是非飼い主さんはご自身でもカンピロの食中毒を経験してみるべきだ。
辛いものですよ。
うちの夫は、昨年の入院中に「クロストリジウム・ディフィシル」という細菌に院内感染して、それはそれは辛い目に遭いました。
ただでさえ腹膜炎で死に掛けていたのに、弱り目に祟り目とはこの事だと思いました。
健康な人にも、カンピロ食中毒は毎年たくさん出て居ます。
何年も前の事ですけど、東大の付属小学校で、理科の実験で解剖した鶏を、給食に焼いて食べて集団カンピロ中毒になったというニュースは忘れられません。
「カンピロ 食中毒」というワードで、是非インターネット検索してみて下さい。
この現実世界は決して無菌状態では生きられないし、抵抗力を弱めるような過保護な潔癖追求もどうかと思いますが、小さな命にとっては下痢が続く事だけでも命取りの事もあります。
最悪、人間がギランバレーになろうが下痢して衰弱しようが、どうでも良いんです、私にとっては。
猫が、飼い主の自己満足な健康志向のせいで辛い思いをする事や、間違った事を布教する事に抵抗があるだけです。
信頼出来るメーカーの、言って行レベル以上の品質のフードを食べさせるしかないと今は思う。
猫の平均寿命が延びたのは、ワクチンとフードのせいだろうと、私の最も信頼する獣医さんが仰った事がある。
なるほどな・・・と思いました。
私だって生肉は好んで食べていましたけどね、ササミの湯引きだけじゃなく、もっと病原性の強いO157の危険がある牛肉のユッケもレバ刺しも。
だけど、知ってからはは、一切食べておりません。
生肉好きとしては残念ですが、自分の信ずる理屈に合わない事をしても、楽しくないですから。
ついでに言えば、魚介類に寄生するアニサキスも恐いので、生で食べる場合は良く目視するようにしている。
或いは一度冷凍したものを食べれば安心だと言いますね。
他の寄生虫も恐いので、寄生虫が多いと知ってからは、サワガニのから揚げも、川魚の刺身も、白魚の刺身も、「ますの寿司」も今はもう食べないようになりました。
から揚げや天麩羅程度の加熱では、菌や寄生虫が死なない事が多いのだそうで。
それは「目黒寄生虫館」の創設者、熊谷先生の著作で知りました。
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