2016年 CAT'S EYES & CAT'S HANDS 
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2016年7月7日 木曜日


未明にウインブルドン・テニスを観ていた。

フェデラーはチリッチに2セット先取されていて、ああ、遂にストレート負けか・・・と思いきや、3セット目から3セット連取して準決勝進出を決めた。


やっぱりフェデラーは凄い。

間もなく35歳になると言う。

年齢による身体能力の衰えもあるだろうし、今年は怪我で棄権した大会も直前にあった。

ここ数年、グランド・スラムでの優勝から遠ざかっているし、世代交代の時なのかと寂しく思っていた。

それでもフェデラーのしなやかで美しいショットや、冷静で紳士的な態度、他に追随する者は見当たらないと感じる。



あれ程の不屈の精神力をたとえ少しだけでも見習えたら良いのに、私なんて粘り強いのは猫の事だけで、自分の事は簡単に諦めて闘いを放棄してしまう。

弱さ故なのだとつくづく思う。



粘り強く生きよう・・・と言うだけは言っておこう。

毎日言い続けていれば、いつか実現するかも・・・

ジャム
ジャム   ジャムはいい子、ジャムはいい子・・・
Jul. 7,  2016

ジャム
ジャム   ちゃんと言い続けてるでしょうね?
Jul. 7,  2016


嫌だなあ、ジャム、言い続けるべきはジャム自身だよ。

言い続けたら、きっといい子になれる・・・という意味だよ。



でも悪い子でも愛してる事に変わりはないから、安心して寝なさい。

アンちゃんなんかジャムに負けず劣らず悪い子だし(そして可愛くて愛してる事に変わりないし)


今日は七夕。



またしても猛暑で、各地で38度超えしたらしい。

勿論、我が家の2階は負けずに暑くて、冷房しても30度あった。

残念ながら外の気温は計れないので解らない。

屋根の照り返しのあるベランダは、きっと40度超えだったろう。

想像するだけで嫌だ。





この暑い季節になると、スーパーの駐車場で、アイドリングしてカー・エアコンをつけたまま運転席で過ごしている男性を良く見かける。

運転しない妻を車で連れて来てやっただけで、夫は買い物にまでは参加したくないのだろう。

でも車で待っていると暑いから、クーラーかけて退屈そうにスマホをいじったり、何もせずに不機嫌そうにしている。



駐車場で延々とエンジンを掛けてカー・エアコンをつけている事が、ガソリンの無駄であるばかりか、排気ガスを出して大気汚染している事が宜しくない事は言うまでもない。

しかし、もっと別の観点から見ても、こういう男性の「つまらなさ」や「小ささ」を感じて仕方ない。



何をしようがそれぞれの勝手だし、人の生き方や価値観に干渉するつもりは毛頭ないけれど、人生を豊かにする機会を放棄しているようで勿体ないと思う。

スーパーに行っても車で待つ夫というのは、食材や日用品の買い物は、専業主婦をしている妻の仕事であり、外で働いて金を運んで来てやっている自分の仕事ではないと思っている。

そもそも、そんな主婦のすべき雑用に興味も無ければ、自分の価値は発揮出来ないつまらない分野の仕事だと思っているのだ。

更に言うと、そんな主婦の仕事には決して付き合わない事こそが、男の沽券であり、男らしさの主張でもあると無意識に思っているのだ。



私もサラリーマンを長くしていたから、外に働きに出て金を稼ぐ事がどれだけ大変か知っているつもりだ。

同時に、食べるものを作り、その材料を仕入れ、日々の暮らしに必要な品物を欠かさないように管理する事の大切さも知っている。

夫と妻の両方の立場を同時にして来たから敢えて言うけど、家事を主婦だけに独占させては勿体ない、是非とも男もすべきだと思うのだ。



勿体ないというのは、それ自体が楽しいからという意味もあるが、もし妻に先立たれた場合、何も知らない・出来ないのではなくて、少しずつ鍛えておく機会を逸している事が勿体ないと言いたいのだ。

子供に家事の手伝いをさせない事も、家庭での大事な教育のひとつを放棄している事になる。

親がしていた事を見たり、手伝いながら自然と覚える事、或いはちゃんと教わらないまでも、雰囲気は身体に染みついて行く。

だから、いざ自分でしなければならなくなった時、完璧に木出来なくても、何となくやり方に当たりがつくものだ。



妻と一緒にスーパーの売り場を見て回り、自分だって食べるものを選ぶ。

そこで生まれるコミュニケーションが、天下国家を論じる事に劣ると思っていたら大間違いだ。

当たり前だと思ってただ食べていた食事が、いつの季節にどんな価格で出回っているのか、肉より劣っていると思っていた魚が意外と高価で、口に入れるまでに手間が掛かっているかなど、ただ食べているだけでは知らないまま死んでしまう。



いつの間にか野菜売り場にはトウモロコシや空豆が並んでいる、トマトやキュウリが安くなって夏らしくなって来た。

寒くなり白菜や大根がたくさん並ぶようになった。

長い冬が終わって、春野菜が出回って来たなど、共に売り場を見ていてこそ解る喜びでもある。



男にはそんな、ささやかな喜びは必要ないでしょうか?

だとしてら、そんな男に女の気持ちは解らないでしょうね。

そして女の気持ちを大切にしてやるという事が、具体的にどういう事なのかの検討がつかないでしょうね。



それは結構リスキーな事です、昔の日本と違って。

妻の気持ちを大切に出来ない鈍感で雑な夫は、妻にも大事にされないでしょう。

冷めた夕飯を食べさせられるか、安い惣菜を食べさせられる。

夫の下着や靴下は家族のものとは別に洗われる。

子供が父親を尊敬しないのは、父親がダメなせいばかりではない。

妻が夫を大事に思っていない、尊敬していないので、子供にの前でも父親を尊重していないからです。



場合によっては、定年退職したら離婚される。

或いは妻に浮気される。

夫は勤め先で300円の仕出し弁当やコンビニ弁当、良くて手作り弁当を食べていても、妻は主婦友達と洒落た高価なランチを時間を掛けて楽しんでいる。



そんなの、尊重されない夫の自業自得なんです。

夫を愛していて大切に思っていたら、夫抜きで自分だけ楽しむなんて、そうそう出来ないはずですから。

もっと妻を労わり、小さな心の機微こそを理解しようとする努力を続けていないと、妻の心は簡単に離れてしまう。



そんな妻が夫と婚姻生活を続けるのは、打算が働くからです。

ある者は夫が働いてくれる方が経済的に楽であるという打算、ある者は子供の為に両親が揃って居た方が得だという打算。

でもね、一年中外に働きに出る仕事が大変なのと同様に、一年中ご飯を作り、トイレットペーパーや洗剤が切れないようにいつも買い揃え、家や衣類を清潔に保つ主婦の仕事も、なかなか大変です。

金を外から運んで来られないというだけで、家事労働は種類も多く、時間も体力も掛かります。



だから夫もたまに家事を手伝った方が良い。

その方が妻を尊敬・尊重出来るし、同じものを見て喜ぶ機会が増える。

同じものを見て喜び、同じ悲しみを共有するという事がどれくらい大切か、恋愛していた時代も経験しているのでしょうから、解るはず。






何もかも男と女が同じだけ家事を分担せよとは思わない。

一般的に見て、女の方が男よりも向いている事もあるだろうから。

それは男と女の違いというだけではなく、個人個人で違う特性かも知れない。

しかし子育ても、大抵の場合、父親より母親の方が柔らかく、きめ細やかに出来るのではないだろうか。



勿論、何にでも例外はあります。

例外を持ち出して反論するのは見当外れです。




父親が子育てに参加しないという母親の不満が、全て母親と同じだけの事を父親も育児に関わっていないという事であるとしたら、それは母親の怠慢だ。

子供のオムツを替えるだとか、子供を風呂に入れるだとか、毎日、寝る前に子供と遊んでやるとか、そういう事までを外に働きに出ている父親に求めるのは無茶だ。

男が責任ある仕事を外で目一杯して家に帰ったら、飯食って風呂入って寝るだけの日が多くても仕方ない。

そもそも満員電車に乗って毎日通勤するだけで大変なんだ。



父親が出来る育児、父親がすべき育児があるとしたら、たまには子供の言う事をちゃんと聞いてやるだとか、男親ならではの叱り方をしてやるとか、働く事の尊さを父親が真面目に、そして誇りを持って働く事で教える等、とても大事な事があるはずだ。

そして子供が母親を尊敬する手伝いが出来るのも父親ならではの仕事だ。

それは母親にも言える事だ。

父親を尊敬出来た方が子供は間違いなく幸せだ。

だから母親として子供が父親を尊敬させることが出来るかどうか、日々の言動に掛かっていると考えた方が良い。



私は子供を産み育てた事が無いけど、親を持つ子供だった経験はあるから解る。

親を尊敬出来る事は幸せなんだと。



母親が子供の前で夫をバカにするなど論外。

子供に父親の悪口を聞かせてもいけない。

産んだからには、子供に尊敬される父親を育て、子供が素直に父親を尊敬出来るよう育てなきゃ。

多少の演出をしてでもね。



ここで言う演出とは「嘘」という事ではない。

長所をデフォルメして伝える程度の事です。




母親と同じだけの育児を望まれ、それを喜んでやれる男も居るだろう。

ブレア元英国首相のように、国の要職にあっても育児休暇なんて取る男も。



でも私は男がそこまでしなくても良いと思う。

女のすべき育児と男のすべき育児とは違うと思うから。



同様に、男のする家事と女のする家事と違って良い。

勿論、良い。



あるいはズボラで家事が苦手な女もいれば、女よりずっと完璧に家事をこなす男もいるだろう。

そういうケースもあるのだから、女や男がどうあるべきかという問題を論じたいのではない。

夫婦間の事はその夫婦間で良しとしていれば、どんなに一般的でなくても構わない。

でも夫婦で同じものを見られる少ない時間や機会を逃さず、一緒に楽しんだら如何かとだけ言いたいのだ。



スーパーマーケットに妻と子供を乗せて車を運転して行ったなら、最低でも自分も車を降りて一緒にフロアを回ろうよ。

最初は興味なくても、繰り返し通っているうちには、自分の酒の肴の好物を見つけ出したり、旬の野菜の目利きになったりするかも知れない。

そして子供が騒いだり走り回ったりしたら、父親がちゃんと叱ってやる位の事は出来るだろう。



父親と母親が仲が良い様子は子供には嬉しいものだし、父親が叱るというのは、母親に日常で叱られるよりも特別な事として子供の中に響く。

父親が子育てに参画するというのは、そういう事で良いと思うのだ。

専業主婦がいてくれるなら、夫が疲れて仕事から帰って来てオムツなんか替えなくてもいいから、オムツやトイレットペーパーや白菜を、妻と一緒に楽しく買いに行こうよ。

妻もフルタイムで働いていて、同じように疲れて帰って来るのであれば、保育園の送り迎えやオムツ交換、洗濯なんかも分担すべきだと思うけどね。



うちの場合、子供はいないけど、新婚当時から猫は常にたくさん居る。

猫に関する事の全般を夫も完璧にする。

洗濯も干し物も、掃除もゴミの分別やゴミ捨ても上手に出来るようになった。

ちゃんと仕込んだからね。



料理だけは私がする。

もっと教えたいと思うけど、最低限度、米を研いで水加減をどうするかだけは教え込んだ。

私が死んだらご飯を炊き、お惣菜を買って来て食べるよう言っている。



食材の買い物は一緒に行って、ああだこうだと話しながらするので、いつしか夫も買い物上手になった。

どこの店が一番ゴミ袋が安いか、どのゴミ袋がどんな厚みで何枚入りか、私より良く知っている。

食材の買い出しも最悪の場合夫一人で行かせても安心だけど、私だって買い物が楽しいので一緒に行く。




と駐車場で退屈そうに車の中で待っている男を見る度、いつも思うのです。

そんな事を考えるのは暇だからだろうって?

はい、お陰様で、日に5時間も寝られるようになりました。

寝過ぎて頭が痛いです。








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