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2016年8月26日 金曜日 |
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今日も猛暑。
午後になるとまた冷房の効きが悪くなって来たので、設定温度を思い切り下げる。
朝晩はちゃんと設定27度でも冷気が出て来ているので、エアコンそのものが壊れたとは考え難い。
昼を食べた後あたりから、冷やしていないどころか、風もろくに出て来ないという状態なのだ。
設定を23度、そして風量を「強」にしたら、ようやく冷風が勢い良く出て来た。
困ったな、あと10年は使い続けたいので、まだ壊れて貰っては困る。
尤も、交代用の新しいエアコンはそれぞれの部屋に設置済で、たとえどれか1台が壊れても、冷房の無い日というのは生じない。
以前、真夏にエアコンが壊れて懲りた事があるからね。
無駄なようでも、あんな思いを猫たちにさせる訳に行かない。
エアコンはとりあえずオッケーだけど、ナムの身に一大事。
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ナム なによ、大袈裟ね
Aug. 26, 2016
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ナム もう大丈夫、これくらい
Aug. 26, 2016
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ナムの爪を切っていた時、右前脚の小指の爪が伸び過ぎて円盤状に大きくなり、先端が肉球に刺さっているのを発見したのだ。
これまでもマメにチェックし、尖っている爪が無いように切っていたつもりなのだけど、途中で暴れて嫌がるので、全ての爪を一度で切れる事が少ないのだ。
勿論私の性格としては、やり残しがあるのは気持ち悪くて嫌なんだけど、あまりストレスになる様子だったらいったん止めて、残りはまた明日・・・という感じで少しずつ切っていたのだ。
しかしいつも切り残している爪があったらしい。
よくよく反省してみると、猫が暴れ始めるとしっかり見えない場所の爪があるので、いつも同じ爪が見え難くて残ってしまったのだろう。
完全家庭内野良のシャインに同じ事が起きた時はもっと酷くて、前足の甲まで突き抜けてしまっていた。
色々と考えて試したもののどうにもならず、室内捕獲して病院に連れて行ったのだけど、病院でも大変な事になって・・・
それに懲りてもうシャインは2度と捕まらないどころか、私が近づく事すら拒む。
もはや、その後の爪がどうなっているかの観察すら出来ないのだ。
家庭内野良は、こんなところが厳しい。
野良気質がどうしても抜けずに抱けなくても良い、懐いてくれないで威嚇されても構わない。
順調に食べて出して安心して眠れて、そして猫同士が仲良く暮らしていてくれさえしたら、この多頭生活はそれだけでもよしとしなければ仕方ない。
爪切り出来ずに毛布や壁、柱をボロボロにされても、それも構わないよ。
だけど、その爪が自らを傷つけてしまうようでは、それは困る。
これまでは爪研ぎや、噛んで引っ張って古い爪の鞘を除いていたらしく、そんな事は猫たちの自助努力で、幸いにも家庭内野良にも爪のトラブルが起きていなかっただけなのだろう。
いよいよ猫たちの老齢化が進み、セルフグルーミングがあまり行われなくなると、爪も毛もケアされなくなるようなのだ。
今まで一度も毛玉など出来なかった「短短毛」のイオやナムにまで、抜け毛が塊となっている事があり、慌ててブラッシングする。
しかしブラッシングはおろか触らせもしないキジ丸などは、見るも無残な毛玉が出来ている。
どうしてキジ丸はそんなになってしまうのか解らない。
ブラッシングも出来ない子は、他にもいると言うのに。
解決困難な事ばかり目の前にある。
一体私はどうすれば良いのだろう。
不安と絶望が入り混じり、つい暗い気持ちになりがちな老猫介護なのだけど、そうして立ち止まっていても状況は良くならないどころか、悪化させるだけだ。
出来る事をしよう。
いつだってそうして来たじゃないか。
これからだって、そうする以外に何が出来るのだ。
という事で、ナムの爪切りを再び強行する。
カラーを着けて噛まれないようにし(既に噛まれたけど)、毛布で体を包んでこうちゃんが保定、私がニッパ型の爪切りで肉球に刺さっている爪を切る。
分厚く円盤状になった爪を切るにはかなり強い力が要るし、触っただけで痛がって暴れるし叫ぶので、ヘタレな私は辛くて堪らない。
私の心臓だってドキドキだし、手に汗びっしょりだし、身体に力が入るらしく、乳酸が一気に溜まってしまった。
だけど心を鬼にして、兎に角、何とか切り落とせた。
ところが問題は1ヵ所ではなかったのだ。
今はもう触らせない、もうこれ以上は無理・・・と気持ちが折れてしまい、病院に連れて行く決意をした。
そして連れ出す準備をしている間、よくよく考えた。
どのみち辛い思いをするならば、それは病院ではなく安心出来るナムの自宅で、幾らかは信頼されているパパとママがしてやろう。
そして再び、2人で決行する。
こうちゃん保定、私がカット。
今日の所、3本の伸び過ぎた爪が取り除けた。
しかしナムが激しく口で呼吸し始め、心臓の鼓動で胸が怖くなる程に大きく膨れるのを見て、ここまで・・・とした。
もしかしたら、まだ他にも問題のある爪があるかも知れない。
だけど、やっぱり一気に全て強引にやり切るのは無理だ。
猫が興奮し過ぎて弱ってしまうような気がする。
1時間くらいしてから、やっと呼吸が落ち着いたナムに近づくと、逃げずに撫でさせてくれた。
なので私は意を決して、後ろ足の爪をササっと切ってしまった。
問題の起きている爪は無かったので、保定の必要も無かった。
どの爪も幸いに尖っており、丸く分厚くなっていなかったので爪切りなんか簡単だったよ・・・なんちって。
兎に角、後ろ足(1本しかないけど)だけだとしても、肉球を押して切らせてくれたのだ。うちの場合、凄い事なんだ、それは。
私はナムの信頼を失ってはいなかったと思ったら、嬉しくて泣けた。
尖った爪が落ちたのを見ると、先端は血が付いていた。
ああ、本当にママが悪かったよ、ゴメンね、ナムちゃん。
ナムはかつて愛知県でトラばさみに掛かって、後ろ足と尻尾を切断した元野良猫だった。
人間のせいでさんざん痛い目に遭った。
なのに人を信じる気持ちを捨てないでいてくれる。
怖い・痛い思いはさせてしまったけれど、兎に角問題をひとつ取り除いて、しかも嫌わないでいてくれている。
今日はその事だけで充分だ。
今日一日を生きた甲斐があると思った。
大袈裟かも知れないけれど本音なんだ。
他にもガラとテトの長毛組の毛玉掻きをしたり、手に汗握る攻防は色々あったんだけどね。
兎に角、努力を怠ってはいけないと、何をしていても思い知るばかりだ。
儚い命の中には、傷ついた心の存在する野良猫だった子たち。
そんな猫たちばかりと暮らしているのだから、保護者たる私達はもっともっと強く逞しい気持ちでいないとダメだ。
困難と出会う度、私達が更に強くならないといけないのだ。
そう改めて心に誓う。
だけど、正直もう泣きそうだよ。
大人になっても、何度修羅場を潜り抜けて来たつもりでも、毎度毎度心細いものなんだね、問題に向かうと。
みんなもそうですよね?
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