2017年8月19日 土曜日 |
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雨天は今日も続いている。
南関東でも、もう19日連続で雨が観測されているという。
しかも今日は、夕方から急激に暗くなり、風が強くなったと思いきや、やがてもの凄い雷雨となった。
雷は近づいてはしばらく続き、やっと遠ざかって行ったかと思えば、またぞろ近づいて来て猛威を振るう。
雷のメッカの群馬で育ったから、私自身は雷なんか全然怖くない。
そもそも出不精な上、傘が嫌いだから雨の予報ならばまず出掛ける事はしない。
勿論、好き嫌いに拘わらず出掛けなければならないお仕事の人もいるだろうが、今の私はもう雷雨のさなかに外に出なくても済む恵まれた身の上だ。
ともあれ、PCにとっては怖い雷だから、PC落としてテレビで【刑事フォイル】の再放送なんか見たり、床掃除なんかして過ごした。
雷雨は結局、何時間も続いたものだから、案の定ジャムは怯えきっててしまい、寝ていたドームベッドから出て床でペシャンコになる。
抱いて毛布に包み、頭に口をつけるようにして「大丈夫、心配いらないよ」「パパもママもいるから」と語り掛け続ける。
それでもジャムは長時間、魂が抜けたようになっていて、ようやく正気が戻ったのは、夜更けになってからだった。
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ジャム なによ、雷の話?
Aug. 19 , 2017
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ジャム 何故そこに触れるかなあ・・・
Aug. 19 , 2017
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ふふ~んだ、弱虫ジャムちゃん。
もう暴露しちゃいましたよ、今夜の事は。
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アンダ アンちゃんは雷こわくなかった
Aug. 19 , 2017
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そうだね、アンちゃんが怖いのは爪切りだけよね。
強い、強い、偉い、偉い。
そろそろお爪も切っておこうね。
ママのお腹も背中も傷だらけだから。
昔はね、こんな私だってお天気に関係なく働いていたのだ。
突然の大雪であっという間に20センチも積雪してしまった大都会の夜、残業を終えて新宿駅から西新宿のマンションまで歩いて帰るしかなかった時には、ハイヒールの靴で膝下あたりまで雪に埋もれ、大袈裟じゃなくて遭難するかと思った。
靴を積雪の中に取られては、足を戻して靴を履き直し、1歩1歩進む道のりは本当に長かった。
いつもなら徒歩15分で帰れる距離に1時間くらい掛かった。
八甲田山で訓練中に遭難した兵隊さんたちの事を想いながら、生きて帰れればそれだけで幸せ・・・と言い聞かせて歩いた。
かと思えば、仕事で出掛けた帰り、恵比寿駅を出て間もなくゲリラ豪雨に遭って、駅舎の軒下に駆け戻るまでの間にずぶ濡れになった事もあったな。
鶴見に車通勤していた頃には、豪雨の朝、雨に打たれて濡れて冷え切った、目やにで目の潰れたノミだらけの仔猫を駐車場の片隅で拾った事もある。
その翌年には、台風の雨の中で出産していたゴマと娘たちを拾って帰ったのだ。
それぞれ意味は違えども、あんな思いをするのはもう嫌なんだ、私は。
もう雨の降りそうな時、或いは降る中、どこであろうとわざわざ出掛けたくない。
はい、いいご身分です、その点だけは。
スミマセン、そして有り難うございます。
しかし各地で夏の花火大会が催されていた今日だけに、あまりのゲリラ豪雨と雷で悲惨な目に遭った見物客は多いようだ。
天気予報で雷雨に注意するよう、朝から警告されてはいたんだけどな。
実際、普通ならまだ真昼間のように明るい時刻の午後5時頃、空は真っ黒な雨雲に覆われて、辺りはすっかり暗くなってしまった。
しかもゲリラ豪雨や嵐の前触れとして特有の、冷たい強風が吹いていた。
そして見事に予報通り、ゲリラ雷雨は関東一帯を襲ったのだ。
それでも花火を事前に中止しなかった主催者も、雨を覚悟で河原に居残っていた見物客たちも、なかなかのツワモノと言えなくもない。
「アンタたち、それで良いの?楽しいの?」と突っ込みながらニュースを見ていた。
命に係わる程でない限りは、ああいうアクシデントやパニックも、非日常として楽しんでいたのかも知れないね。
そもそも花火という最高の非日常を楽しむ為に出掛けたのだから、花火がダメなら大勢で雷雨を味わうのも珍しい体験になっただろうし。
私はもう年寄りだから、そんな非日常はもう要らない。
アクシデントも遠慮します。
唐突ですが、「モルジェロンズ病」もしくは「モルゲロン病」というものをご存知でしょうか。
私は、つい数日前に知りました。
知った経緯というのは、こうです。
手に入れたハンディ・マイクロスコープで、手近にあるものを次々と覗いて見ていた時の事だ。
私の持っているマイクロスコープは400倍なんだけど、400倍でももの凄く大きく見える。
ミクロの世界って凄い!と感動し続けた。
これならダニでも見えるはず・・・と思い、ダニがいそうな寝具やぬいぐるみ、衣類など次々と観察してみたのだけど、残念ながらダニは発見出来なかった。
布を織っている糸というのは、何本もの繊維の撚り合わせである事まで鮮明に見える。
それほどの精度ながら、拡大率が高いからこその困難もあるのだ。
織られた布というものはその「織り」の構造ゆえに、肉眼では解らない程度の凸凹が出来るものだ。
その程度の凸凹であれ、マイクロスコープで繊維の手前の部分と奥の部分とに同時に焦点を合わせる事が叶わないのだ。
折り重なった繊維の奥は、暗くぼやけた暗闇の世界なのだ。
その暗い奥に、仮にダニがいても解らないだろう。
マイクロスコープには焦点を調節するダイヤルが付いているが、焦点を合わせるのは結構難しい。
殆ど平らに見える部分でも、焦点距離が変化して、調整し続けて見るのはなかなか大変なのだ。
ところで、皮膚の表面には「皮膚ダニ」というものが存在しているそうじゃないの。
セロテープを使って、皮膚の表面のダニごと剥がせるのではないかしら。
そしてそれを観察したら、肉眼では見えないダニと遭遇出来るのではないかと思ったらもう我慢出来ず、早速繰り返し実行してみた。
じっとしていない動物の身体に疥癬を発見するのに、そういうセロテープ法を用いている獣医師がいる事も知っていたし。
しかし・・・残念、こちらもダニは発見出来ず。
ダニなのかセロテープの粘着物なのか、それともひっぺがされた皮膚の一部なのか判断がつかない「何か」はあるのだが、ネットの画像検索でさんざん見て知っている何種類ものダニの形をしたものとか虫らしきものは見つかっていない。
あまり何度もセロテープを貼っては剥がしたものだから、皮膚も少しずつ剥がされてしまったのだろう。
すっかりかぶれてしまったという、バカなオマケ付き。
いや、実はこれからが本題。
オマケとしては、もっと大きいものが得られたのだ。
剥がしたセロテープを白い紙に張り付け、それをテンプレートとした。
400倍に拡大して隈なく覗いてみると、謎の物質が一杯発見出来たのだ。
それは私のこれまでの知識を超えた存在ばかりで、さっぱり正体が解らない。
細菌とか生き物っぽくはなくて、むしろ長い長い繊維のようなものだ。
物凄く細くて、私のかなり細い毛でもあそこまでは細くない。
そもそも長く長く途切れず存在していて、頭髪でもそこまで長くない。
何しろ長いのだ。
では、衣類の繊維が肌に残っていたのだろうか?
とてもそうは思えないのは、先端の形状もその理由のひとつだ。
片側は次第に細くなって先が尖っているし、もう片側は玉やくさび形の錨のような形の固体が付いている事が多いのだ。
色はこげ茶で、半透明。
その半透明の管の中に丸い点々がずらーっと並んでいる。
髪の毛を拡大して見ても、そんな点々は並んでいない。
かと思えば、鮮やかな青や赤の平べったい管のようなものもある。
「ナニこれ~?」
「ちょっと見てみて!」
何度そう叫んだ事だろう。
あまりにも訳が解らず、気味が悪い。
寄生虫じゃなかろか。
それともやっぱり衣類の繊維?
見えない程に細い髪の毛があるの?
或いは毛細血管とか汗腺とかが、セロテープで力ずくでむしり取られてしまった?
コラーゲン線維とか?
もしくは細菌でこんな形状のものがあるかな?
思いつく限り、画像検索したけれど、似たものはひとつも見つからない。
思い余って、言葉で検索してみた。
なかなか探せなかったけれど、遂にこのキイワードでヒットしたのだ。
「皮膚から長い繊維のようなもの」
それが「モルジェロンズ病」とか「モルゲロン病」などと呼ばれているものだ。
この奇妙な病気(?)は、かつては精神の病が見せる妄想と診断されてしまっていたらしく、今でも「ネットで感染する」などとバカにされているものだ。
私が発見した繊維が、これであるかどうかも解らない。
だって、皮膚から出て来る線維だけを拡大して見せている画像がちっとも無いのだから。
何かに感染した故に発見出来るものなの?
私の目の錯覚?
いや、、こうちゃんにも見て貰い、しっかり確認している。
それもテンプレートは1枚や2枚ではない。
毎日、何枚も皮膚に貼っては剥がして標本しているのだ。
そして、こうちゃんの皮膚から採取したテンプレートにも、ちゃんと発見出来るものなのだ。
何なのか知りたいし、もっといろんな人の皮膚も調べてみたい。
詳しい調査をしている人の意見も勿論聞きたい。
しかし、あまりにもこの謎の繊維の存在にのめり込み過ぎては、頭がおかしいと思われるのがオチだろう。
これを読んでいる人も、そろそろそんな風に思い始めているんじゃないかな。
またこの偏執狂が、暇にあかせて新しい何かに夢中になり、正体は枯れ尾花だというのに幽霊を見たと騒いでは、遂に歯止めが効かなくなっているよ・・・と。
それでは余りにも不本意だし、神経病み的にのめり込んじゃいない。
歯止めもしている・・・と言うより、目が疲れるからそう長く覗き込んではいられないし。
今のところ、この線維(繊維?)が何か悪さをしている感じはないので、ミクロの世界を覗き込み過ぎて、謎ばかり増やしてはストレスになっていけないと自重しているところだ。
どうぞご安心下さい。
私達夫婦が大量の謎のミクロの虫に寄生されているという事ではありません。
ましてや、私が「モルジェロン病」だと思っている訳でもありません。
ただ単に、訳が解らない事があったのを契機に、新しいものを知ったという事を書いてみただけなのです。
でもちょっと面白い、ミクロの世界のミステリーです。
ご興味のある方、マイクロスコープ(数千円です)をお求めになって、色々見てみると面白いかも知れませんよ。
忙しい大人は決してハマり過ぎないように・・・でも子供の夏休みの自由研究にはうってつけかも。
追記:
これには後日談がある。
それはまた明日の日記で書こうかと思う。
今日が土曜日である事は、【刑事フォイル】の再放送があるので解っていた。
サラリーマンを辞めて以来、世の中のカレンダーとは殆ど関係なく生きているものだから、気をつけていないと今日が何曜日であるのかも解らなくなるのだ。
これは私がボケナスのせいか、それともボケて来たのか。
おそらく後者に比重が大きい。
先日も、なるべく身体を動かすよう医者に言われた。
そんな事は言われずとも解っている。
解っていても出来ないだけなのだ。
「寝たきり予防の為にも」と、主治医はそうも付け加えた。
私は、そういう事を言われてもおかしくない世代になったのだと素直に理解した。
それはちょっとショックだけど、時間の経過に抗っても無駄だ。
私にも若い時代はちゃんと、そして充分に存在したのだから、老いもまた潔く受け入れるべきなのだ。
誰であろうと、いつまでも同じ場所には留まっていられないというだけの事。
そしていつか私の人生の終点で線路はなくなる。
その後は線路の無い空へと機関車は上って行くんだ。
「銀河鉄道999」のように。
但し、私はメーテルじゃなくてガタのきた機関車なのだ。
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夜廻り猫 1,2巻
著者:深谷かほる |
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