2018年3月28日 水曜日 |
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今夜、ペリー永眠。
突然と言えば突然、しかし昨年、突然変調をきたし、あっという間に危篤になった。
それが10日ほどでまた突然、まるで奇跡が起きたかのように復活してくれて、その後は元気に過ごせていたのだ。
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ペリー 数日前の可愛い様子
Mar. 28 , 2017
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よく頑張って冬を越した。
毎日ヒーターの真ん前を独占していたけれど、今日はお気に入りのキャリーの中でお昼寝していた。
このところ初夏のように暖かいし、ヒーター前では暑すぎるのだろうと思っていた。
そもそもそのキャリーというのは、昨年具合が悪くなった時にドームトイレの中に閉じ困りがちになったので、トイレの並びに大きめのコンテナ型トラベルキャリーを置いてみたものだ。
こちらの気持ちを理解したのか、やはり囲われている狭い空間の暗い場所が安心出来たのか、その中でじっと寝ている日々が続いた。
そのまま逝ってしまうだろうと泣きながら覚悟したのに、まるで危篤なんて嘘だったかのように復活した。
具合が悪い時は誰も寄せ付けなかったのだけど、また大好きなイオやペロとくっ付いて寝たり、私たちに抱かれて爪を切らせたり、良い子のペリーに戻った。
ここ数年は、若くて全盛期の頃と比べたら半分くらいの軽さになってしまった。
それでも復活してからは、また私たちの行動を先読みしては、カワムラさん部屋と2階への階段とを仕切るドアをちゃっかりすり抜け、私たちを先導するように2階へ駆け上がってしまう事もしばしばあった。
ペリーの大好きな遊びのひとつだった。
年老いても悪戯で子供っぽい、そして賢いペリーのままだった。
今日も、普通にご飯を食べたり水を飲んだり、歩くのも特にフラつく事も無く、いつも通りの様子に見えていた。
しかし久し振りでみんなと一緒のベッドやヒーターの前ではなく、あの時のキャリーの中で寝ていた。
それはきっと暑いだけでない、何か意味があったのだろうか。
夕方には丸い目をして私たちの顔を見つめる、いつもの可愛いペリーだった。
夜更けに見ると、丸くなって寝たまま、もう息をしていなかった。
ペリーは静かに逝ってしまった。
みんな老いた。
誰から逝ってもおかしくない我が家の老猫たちだけれど、見送るのはやはり耐え難く辛い。
久々で大泣きした。
泣きながらも蕪を剥き、刻んで一夜漬けを作り、頂き物のキャベツで寸胴鍋にいっぱいのスープを作った。
折しも今日は妹の誕生日で、しかも桜が満開。
満開の桜の中で旅立てたペリーは幸運だ。
これは今朝、やっと撮れた写真だ。
風で揺れて、なかなかピントがバッチリ合う写真が撮れないで苦労した。
でもいいんだ、今年も桜が咲いたというだけで。
去年の桜の季節にはジャムもいたのにね。
どんどん大事な歯が抜けるようだ。
麻酔無しで引き抜かれるような感じがする。
あと何回、桜を見られるだろう。
あと何回、愛する子を見送るのだろう。
みんな逝くのだ。
見送る私たちも例外なく、しかも遠からず逝くだろう。
仕方ない、これも悠久の繰り返しなのだ。
ペリーは明朝になったら電話して、お迎えに来て貰い火葬の予定だ。
それまではイオやペロたち仲良しさんたちと一緒におやすみ。
私が選んで貰い受けた唯一の猫だったペリー。
一目惚れだったよ。
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夜廻り猫 1,2巻(3巻も出てるよ)
著者:深谷かほる |
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