2018年5月7日 月曜日 |
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未明、チャボ永眠。
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2014年のチャボ 可愛い家庭内野良
May. 7 , 2017
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昨夜遅くまではいつも通りに過ごしていた。
明け方前に見ると、眠ったまま息絶えていた。
悶えた様子もなく、いつものように眠っていた。
ただ息をするのをやめただけで。
ここ1~2年は食べていても少しずつ痩せて来ており、流石にお爺さんになったと感じていた。
もうそんなに残り時間は多くないだろうと覚悟はしていたのだ。
それでも毎日ちゃんと食べ、ちゃんとトイレで排泄し、タマちゃんかメラオと仲良く寄り添って眠り、毎日穏やかに過ごしていた。
それはとても幸せな様子に映った。
うちの家庭内野良たちは、どうしてこんなにも仲良しなんだろう。
そしてみんな私たちに手を掛けさせずに、あっさりと永遠の眠りについてしまう。
きっと、それが彼らの親孝行のつもりなんだろう。
そんな気を使わなくて良いのに、サラリと逝ってしまう。
チャボは時々うちの庭に姿を見せていた野良猫で、捕獲しようとしていたら、ぷっつり見なくなってしまった時期が長かった。
死んでしまったのだろうか?と心配していると、暫くしてまた現れた。
根気強くエサやりしながら捕獲を試みていた。
やっと保護出来たのは、首に大きな怪我をしている時だった。
その事もあって観念してくれたのか、やっと捕まってくれて病院にも連れて行けた。
そしてうちの子になったのだ。
遅れてメラオも入れる事が出来た。
チャボはメラオが大好きで、そしてオスのタマちゃんも好きだった。
いや、タマちゃんは誰にでも好かれる。
懐の大きな素晴らしい家庭内野良なのだ。
チャボは随分長い年月、野良猫をしていたようだったから、うちに入れた時には既に10歳も過ぎているようだった。
でも、あれから5年しか経っていないのか。
メラオもタマちゃんも同じ位の歳に思えるし、テトもガラもみんなそう。
アンちゃんなんてもっと上だし。
考えると怖くて堪らない。
ほんの1か月ちょっとの間にペリー、イオ、チャボ・・・と立て続けに見送り、私は「叩き牛蒡」になったような気がする。
摺りこぎ棒で叩かれ叩かれ、涙の塩味がしっかりしみ込む。
叩いているのは誰だ?
それは神様しかあり得ないだろう。
人間に何をどう叩かれても、それは大したダメージにはならない。
ダメージになるのは、愛するものとの別れだけだ。
昨日、これでいいのだと言っていたばかりなのに、またしても覚悟が揺らぐ。
そしてまた言い聞かせる。
これでいいんだと。
ひとつまた責任を果たせたのだから。
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夜廻り猫 1,2巻(3巻も出てるよ)
著者:深谷かほる |
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