2018年5月12日 土曜日 |
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昨夜、寝ようとしたらBSで【プライベート・ライアン】をやっていて、ついつい最後まで観てしまった。
終わりは午前3時。
そのまま寝そびれてしまった。
【プライベート・ライアン】は幾度となく観ているけど、スピルバーグ監督作品の中では3本の指に入る好きな作品だ。
但し、1度見たら暫く間を置かないと、また見る気持ちになれない。
戦争の惨たらしさ、戦闘に於いて失わざるを得ない人の心、1人の命が失われる事の悲しさ等、胸に堪えてぐったりしてしまう。
あとの2つはやっぱり、【太陽の帝国】と【E.T.】かなあ。
勿論、他にも良いものはあるけどね。
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2015年のテト 僕にもET入ってる?
May. 12 , 2017
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入ってないよ、入っているのは「ET」の文字だけでしょ「TETO」って。
テト君に入っているのは、「E.T.」よりむしろ「モグワイ(ギズモ)」じゃないの?
モグワイは水を掛けちゃダメなんだよね。
夜中にご飯食べさせてもいけない。
光に当たってもいけないんだったね。
悪魔のような「グレムリン」に変身しちゃうものね。
テトがグレムリンに変身していたなら、ガラにもナムにも負けなかっただろうに・・・もう今更手遅れだね。
ナムは天国に移動してしまったし、ガラも年老いてしまった。
そしてテトもよぼよぼ爺さん。
ガラもテトもどっちも持病があるし、今からストレス与えながら一緒にはさせられない。
いや、昨夜は【グレムリン】じやなくて【プライベート・ライアン】だった。
ライアン2等兵を探して母国に連れ戻す任務のミラー大尉と部下たち。
今更内容をご紹介するまでもない、スピルバーグ監督の名作の1つですね。
今日、観ていて感じた事のひとつ。
退却場所を「アラモ」と呼んでいた事がとても印象的だった。
言うまでもなく、あの「アラモの砦」の「アラモ」になぞらえている。
アメリカ人なら、「アラモ砦」とか「リトル・ビッグホーン」などと聞けば、ああ、あの全滅した激戦の場所ね・・・と直ぐに解る地名だ。
日本人が「五稜郭の戦い」とか「関ケ原の戦い」などと聞けば、直ぐに誰(の軍)と誰(の軍)が戦ってどういう結果になったか等、皆が知っているのと同じ事だろう。
因みにジョン・ウェインが、みんなが知ってるあの「デイヴィー・クロケット(大佐)」を演じた映画「アラモ」は、その「アラモの戦い」を題材にした物語だ。
「アラモ」や「デイヴィー・クロケット」に関しては、他にもたくさんの映画作品が作られているし、「デビー・クロケットの唄」なんてものまであったのを、私の年代以上の人ならご存知だろう。
その歌の事は小坂一也バージョンで知っていたけど、当時の私はまだ元歌までは知らなかった。
つまり「The Ballad of Davy Crockett」、1955年のディズニー映画「デビー・クロケット~鹿皮服の男」のテーマ曲であったのを、レイモンド服部の日本語訳詞で小坂一也が歌いヒットした。
コンテンポラリーにヒットを知っていたのではなく、何となく巷にまだ残っていた歌として知っていたに過ぎないけれど。
だって歳はとったけれど、せいぜい「鉄腕アトム」や「エイトマン」世代よ、私は。
では何故に「アラモの戦い」やら「リトル・ビッグホーンの戦い」なんかに詳しくなったのかと言うと、勿論、昔のハリウッド映画の数々を断片として知っていたせいもある。
それだけだったのに、アメリカの歴史に異常に詳しい夫が、ちょっと聞くと10も20も教えてくれるせいだ。
夫は広範囲の昔の「オタク」で、どうしてそんな数字まで細かく覚えているのかと不思議な位、なんでも覚えている。
そして放っておくと話はどんどん広がり、南北戦争時のリンカーンの「ゲティスバーグ演説」まで英語で教えてくれちゃう。
その事は以前にも書いた。
勿論、私にはその英語の演説は覚えられない。
その当時の情勢や歴史は複雑なので、私にはとても説明出来ない。
説明どころか、理解もしきれていないのだ。
歴史が浅いと言っても、アメリカの歴史だってかなり奥が深く複雑だという事だけは解る。
これから少し勉強してみたいとすら思う、映画や文学作品、音楽やその他の文化を理解する為にも。
ご興味ある方は是非お調べになって下さい。
「アラモの戦い」ひとつですら、相当に複雑ですから。
話を【プライベート・ライアン】に戻そうか。
ラスト近く、全滅覚悟でドイツのタイガー戦車(今どきのミリタリー・マニアは「ティーガー戦車」と言うのだろうけど、あの時代、アメリカ側から言えば「タイガー戦車」と呼んでいたのだ)を少ない武器と兵士で殲滅しようという作戦になる。
それはおそらく玉砕覚悟の作戦だったのだろう。
その中で、アラモに行こうとか戻ろうとか言うセリフがあったのだ。
それを聞いていると「アラモの戦い」での全滅を思い出して、ああ、トム・ハンクスの部隊もほぼ全滅するのかしら・・・と不安な気持ちになったのだ。
ただの「アラモ」から、とんでもなく脱線しました。
しかしまあ、ミラー大尉役のトム・ハンクスが最高に良い。
意志的で善良で、色んな作品中のトム・ハンクスのイメージの、最大公約数となっているようだ。
部下の狙撃手役のバリー・ペッパーは、いつもながら顔が怖くて良い。
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バリー・ペッパー |
バリー・ペッパーとトム・ハンクスは【グリーン・マイル】でも共演していたっけね。
ニューヨーク・ブルックリン出身である事を戦闘服の背中に手書きしている短気なエドワード・バーンズも、なかなか甘い2枚目で良い。
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エドワード・バーンズ |
エドワード・バーンズは、リチャード・ギアとケヴィン・スペイシーを合わせて2で割ったようなイメージだと、見る度いつも感じる。
そしてライアン2等兵のマット・デイモンも映画スターとしてはリアリティがあると言うか、つまり素敵過ぎなくて良い感じ。
そうそう、つい先日、2日続けて【ボーン・アイデンティティ】と【ボーン・スプレマシィ】をやっていたので、さんざんマット・デイモンを見たばかりだった。
その時は全く忘れていた事がある。
けれど、昨夜は思い出した。
マット・デイモンはジミー大西と似ている!と。
みんな、とっくにそう感じていたよね?
ジェイソン・ボーンを演じている頃はもう似ていないと思うけど、もう少し若い頃、例えば【グッド・ウィル・ハンティング】や【プライベート・ライアン】のマット・デイモンはジミーちゃんソックリだ。
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【グッド・ウィル・ハンティング】のマット・デイモン
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【プライベート・ライアン】のマット・デイモン
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そんな話題、きっともう言い古されているかも知れない。
でもネットの話題からではなく、自分の目で作品を見ていて独自に気づいたのだから、日記に書いても良いよね。
今朝は朝ごはん作るのにもたっぷり時間があったので、アヒージョにした。
昨日、マッシュルームが安かった(1パック85円)ので、2パック買っておいたのだ。
古くなる前に使ってしまわないとね。
一番簡単なのはアヒージョにしてしまう事だし、マッシュルームを一番美味しく食べられるのもアヒージョだと思う。
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砂肝とマッシュルームのアヒージョ
May. 12 , 2017
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胆石には良くないんだろうけど、やっぱり美味しい。
具はそのまま食べ、ただのオリーブオイルより更に美味しくなっているオイルに焼いたバタールを浸して食べる。
決してしつこくもなく、朝からバター食べるのと何ら変わりはないどころか、むしろバターより軽いかも知れない。
動物性油脂ではないしね。
すっかり日本でもお馴染みになった「アヒージョ」だけど、正確には料理の名前ではない。
スペイン語で「ニンニク」を「ajo(アホ)」という。
その縮小辞が「ahillo(アヒージョ)」となる。
小さく刻んだニンニク(あるいはそのアレンジ)という意味でしかないのだ。
だから本当ならば、何らかの具材を細かく刻んだニンニク(つまりアヒージョ)で煮込むという意味で、今日のこの料理ならば
「砂肝とマッシュルームのアヒージョ」
(モレハス イ チャンピニョネス アル アヒージョ)と言うのが正式名称ではないだろうか。
でもそんなのって長過ぎるから、日本人は「アヒージョ」と省略しているんじゃないのかしら。
長嶋サンの事を「ミスター・ジャイアンツ」と呼んでおいて、いつの間にか「ミスター」と呼んでいるようなものでしょうか。
よく考えなくても、変ですよね、この呼び名。
でも親しみや敬愛はこめられているし、いかにもピッタリなんだけど。
それとも「牛肉と玉ねぎ、じゃが芋の甘辛炒め煮」などと七面倒臭い名前をつけずに「肉じゃが」と言うようなものかな。
シンプルだし言い易い。
ミック・ジャガーとも似てるし。
でも「肉じゃが」には主役2人(肉とじゃが芋)の名前はちゃんと入ってる。
それに比べて「アヒージョ」はあくまで「ニンニクオイルソース煮」という事であって、味付けと調理法を言っているに過ぎない。
まあ、具材は何でも良いんですけどね、海老でも肉でも、キノコ類でも。
美味しいのはニンニクとオイルなんだし・・・となると日本人の呼んでいる名前は、実は本質を突いているのか。
そうか、そうだったのか。
ここで突然、初心者の為の簡単スペイン語講座。
「ajo」が「ajillo」となっている、その「縮小辞」というのは、名詞や形容詞の語尾に付けて、小ささや少なさ、可愛らしさ、親近感などを表すものです。
幾つか種類があって、
-ito(oで終わる男性名詞の場合)か-ita(aで終わる女性名詞の場合)
-illoか-illa
-citoか-cilla
などがあります。
それぞれの単語の最後の音(oかaである場合がとても多い)が上記の語に変化するのです。
スペイン語を知らなくても、例えば「チキータ・バナナ」など聞いた事のない方はいないでしょう。
「chiquita(チキータ)」とは「chica(チカ・・・女の子)」の縮小形であり、「小さい女の子」とか「可愛い女の子」といったニュアンスになります。
更に縮小して「chiquitiitq(チキチータ)」と言えば、これは昔「アバ」のヒット曲にもありましたよね。
これはつまり、二重に縮小辞を連ねている訳です。
chica +ita → chiquita +ita →chiquitita
という訳ですね。
この「-ito、-ita」は最もポピュラーかも知れません。
「abuela(アブエラ・・・祖母)」なら「abuelita(アブエリータ・・・お祖母ちゃん)」
「tonto(トント・・・馬鹿)」ならば「tontito(トンティート・・・おバカさん)」
「casa(カサ・・・家)」ならば「casita(カシータ・・・小さな家)」
「moment(モメント・・・時)」ならば「momentito(モメンティート・・・少しの時間)」
「poco(ポコ・・・少し)」ならば「poquito(ポキート・・・ちょっぴり)」そして更に重ねて「poquitito(ポキティート・・・ほんの少~し)」
・・・という具合ですね。
「あなたはスペイン語を話せますか?」「シ ウン ポキート(はい、ちょっとだけですけど)」という塩梅に使います。
実は、縮小辞は固有名詞にも使われます。
とても多い名前「Juan(フアン),Juana(フアナ)」(発音記号が出ないので省略しています、ゴメンナサイ)ならば「Juanito(フアニート),Juanita(フアニータ)」となります。
「Ana(アナ)」は「Anita(アニータ)」・・・あらら、雪の女王の妹の名が、巨額横領金を貢がせたチリ人女の名前になってしまいましたねぇ。
「-illo,-illa」にまで例を挙げませんが、まあ「ajo → ajillo」だけで簡便して下さい。
ともあれ、固有名詞につけた場合、子供に対して呼ぶとか、大人相手でも愛着や可愛く思っている気持ちを表すとでも言いましょうか。
日本語で言うならば「三郎」を「サブちゃん、」「美代子」を「みよちゃん」とか「みっちゃん」と呼ぶみたいな感じですかね~。
スペイン語やイタリア語などのラテン系の言葉に限りませんね、英語にだって愛称も縮小辞はありますからね。
日頃、何気なく身近な言葉として「縮小辞」は幾らでも使っていますよ。
フランス語の「メゾネット」だって「メゾン」の縮小辞ですしね。
そして日本語にだってありますよ、単語の頭に「小」を付ける場合など。
「小綺麗」とか・・・でも日本語で「小」をつける場合、バカにしたニュアンスになっている事が多いような気がします。
「小綺麗」もそうだし、「小狡い」とか「小役人」とか・・・。
1日で書ききれるものでもないし、いい加減キリがないので、このあたりで授業を突然終わります。
レポート提出、忘れないでネ。
では、今朝の「砂肝とマッシュルームのアヒージョ」の作り方をどうぞ。
食べやすい大きさにカットした砂肝とマッシュルーム、みじん切りのニンニクをスキレットに並べ、たっぷりのオリーブオイルに浸して火に掛ける。
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砂肝とマッシュルーム、ニンニクのみじん切りを
オイルに浸して弱火にかける
May. 12 , 2017
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黒コショウと塩をして煮込み
均一に浸るように時々返す
May. 12 , 2017
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ベランダから摘んで来たのローズマリーも
枝ごと入れるて香りをオイルにうつす
May. 12 , 2017
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どうです、調理以前ですね。
誰が作っても美味しく出来る。
但し、砂肝は半分にカットし、可能であれば固い白い膜の部分はそぎ落とす。
それが難しければ、何本か切れこみを入れておくと食べ易い。
若くて精力的に噛めるなら、別に切れこみなど入れずとも、丸ごと煮込んでも全然オッケー。
砂肝は安くてクセも無いので、うちでは良く使う。
ニンニク炒飯にも、砂肝をスライスして入れると美味しいし、炒飯にせずニンニクと共に醤油炒めしたのをご飯に乗せて丼にしても美味しい。
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夜廻り猫 1,2巻(3巻も出てるよ)
著者:深谷かほる |
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