2018年6月26日 火曜日 |
|
今日も猛暑。
朝は凄い早朝だったから頑張って作れたけど、お昼はもう暑くて暑くて・・・キッチンのガス台の前までは、冷房の冷気が届かない。
だからね、火を使った料理なんか、昼間は出来ないよ。
いや、やる気の問題なんだろうけど、やる気を出して汗をかくのが嫌なんだ。
と色々な言い訳をしつつ、買い物に出掛けて、ついでに食べる事にした。
|
2016年のペロ 言い訳ばっかりだよね
Jun. 26, 2017
|
そうだよ、ペロ君、歳をとるとね、出来ない事の言い訳をしたくなるのよ。
奮起して1日に1度はちゃんと料理するんだけど、それが限度だなあ・・・あとはもう、適当なエサを食べて生きているよ。
流石に猫のフードは食べないのですが・・・味見程度には食べる事もあるけれど。
近年、料理レシピサイトも多いし、どんな国の食材もハーパーやネットで殆ど手に入るし、あらゆる料理が一般家庭で作られるようになった。
若い主婦が家庭料理に熱意を持つのはとても良い事だし、若くなくても美味しいものを作るかどうかは、家族の絆を深めるような気がする。
それに頭が良くなるしね、料理を自分の頭で考えて試行錯誤し、工夫すると。
朝からジャーマンポテトを作っていて、ふと思った。
他所の家では、じゃが芋を茹でてから(あるいは揚げてから)炒めるのかな・・・と。
私はじゃが芋は茹でない。
時間は掛かるけど、生から炒めた方がねっちりした食感に仕上がり、美味しいと思うからだ。
一度、時短の目的で軽く茹でてかに炒めたら、全く別物が出来上がった。
ホクホクしたのが好きならそれでも良いのだけど、私が生まれて初めて出会ったジャーマン・ポテトは、そうではなかった。
ドイツ人の家庭でご馳走になり、作り方を教わった時、フライパンが気の毒な位、バターで焦げるほどしっかり、じっくり炒めるのよ・・・と教わった。
以来40年以上、刷り込みされたあの味を忠実に再現し続けて来たのだ。
時間がありお金の無い大学時代、夏休みに新宿中央公園の隅っこにある図書館で勉強していた時には、アルミホイルに包んでお弁当として持って行った事もあった。
アパートは冷房もなく、暑くて居られないので、朝から夕方までずっと図書館で勉強していた。
だから弁当持参で、ピザ・トーストとかジャーマン・ポテトなどを持って行ったのだ。
普通の和風のお弁当を作るのは、その方が当時はむしろ大変な事だったから。
しかしまあ、あんなに1日中勉強が出来るなら、もっと早くに目覚めて、受験にしても、その後の進路にしても、キャリアアップを目指しておけば良かった。
挑戦すらしないで逃げていたんだ、失敗が怖くて。
中央公園で食べたジャーマン・ポテトも美味しかったし、こうちゃんと出会ったばかりの頃に、頻繁に作って、二人で一晩中飲む肴のひとつにした。
ジャーマン・ポテトと豚の角煮、グリーンピースと挽肉のカレー、揚げ茄子のニンニクマリネ、そしてバーボン・・・二人の出逢った頃の思い出の味だ。
奇しくも出会いの場は、初めて上京して1年だけ住んだ西新宿だった。
お弁当としてジャーマン・ポテトを持参した新宿中央公園の20歳の夏から、干支が1周ぐるっと回っていた。
それでもまだ若かったな、私。
さて、歳をとったのに相変わらず好きな、じゃが芋を生から炒めるジャーマン・ポテト。
暑いさなかには、それなりの覚悟が無いと作れない。
火の前に長時間いるからね。
時々、手を抜いてチンしたりすると、途端に食感が違うものが出来てしまう。
ポテト焼きそばの場合もそうで、生から炒めて柔らかくする場合と、茹でたポテトを炒めるのとでは、別の料理なのだ。
しかし居酒屋などで出されるジャーマン・ポテトは、じゃが芋だけ揚げてあったり、茹でたものを冷ましてからスライスして炒めていたり・・・と、商売なのだから当然だけど、生から炒めるなんてとてつもなく時間の掛かる作り方はしない。
そしてネット上でも、生から炒めて作るレシピを探すのは困難だ。
いや、どう作ったって自由だし、自分で美味しいと思うものを、自分のやり方で作れば良いのだ。
だから私は、今朝も生から炒めて作った。
食べ比べてみて、やっぱりこの作り方のジャーマン・ポテトの方が美味しいと、私の舌そして夫の舌は評価しているからだ。
|
|
ジャーマン・ポテト
Jun. 26 , 2017
|
今朝は、ポテト部分がフライパンに焦げ付き始めてしまい、玉葱が焦がせないで出来上がってしまった。
玉葱もしっかり焦がした方が美味しいんだけど、また次の機会にね。
それにしても、朝からこんなこってりで、どうすんの。
ノンアルコールビール飲みましたよ、つい。
ホントはアルコール入りのビールが飲みたかったけど、流石に朝ですから。
それにしても、居酒屋方式のジャーマン・ポテトしか知らないのは勿体ないなあ。
涼しい季節になったら、是非、生から炒めて作ってみて欲しい。
時短は出来なくても、それだけの価値はあるから。
|
|
夜廻り猫 1,2巻(3巻も出てるよ)
著者:深谷かほる |
|
|
|
|
|
|
|
|